「サンクスギビング」
を観てきました。
ストーリーは、
感謝祭発祥の地とされるマサチューセッツ州プリマス。年に1度の祝祭に人々が沸き立つ中、ダイナーで働く女性が惨殺される事件が起こる。その後も相次いで住民たちが姿を消し、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷な方法で殺されていく。高校生ジェシカたちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎の人物のインスタグラムに自分たちがタグ付けされたことに気づき、投稿を確認すると、そこには感謝祭の食卓とともに、ジェシカたちの名札が並べられていた。
というお話です。
マサチューセッツ州プリマスの感謝祭に行われるブラックフライデーセール。人々は限定品セールの為にマーケットの前に集まっている。今年は宣伝のために経営者が0時に店を開くことにした為、期待した客が大勢詰めかけて大変な状態のようだった。
そんな人々を横目に、経営者の娘ジェシカは友人にせがまれ人々よりも前に店舗に裏から入り、必要なモノを手に取っていると、外に並ぶ人々が先に入っている人がいると怒り出し、ゲートを力づくで開けようと押し始める。
人々の圧によりゲートは開かれ、店舗の中で用意をしていた警備員や関係者に人々が襲い掛かるような状態になり、何人も死人や怪我人が出る事態に。ジェシカは恋人のボビーと人を避けていたが、ボビーが救助をしようとして腕を踏まれ骨折してしまう。野球のトッププレイヤーだったボビーは、その日以降街から出て行ってしまう。
それから1年後、またもマーケットは感謝祭セールの準備をしている。またも感謝祭で盛り上がる中、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も相次いで住民たちが姿を消し、警察も手を焼いている。
街中が恐怖の底に突き落とされる中、マーケット経営者の娘ジェシカは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎の人物のインスタグラム投稿に自分と友達がタグ付けされたことに気づく。投稿を確認すると、そこには感謝祭の豪華な食卓とともに、ジェシカたちの名札が意味深に置かれていた。そして一人、また一人とテーブルに死体が並んでいくのだが…。後は、映画を観てくださいね。
あまり期待しないで観に行きました。いつもの惨殺ホラー映画とそれほど変わらないですが、一気に捲し立てるように拉致されたり、殺されたりするので、結構、テンポよく、気持ち良く?観れました。残酷なんだけど、あまりにも勢いよく、スパッとやってくれて、それを続けていくので、なんだか笑ってしまうんです。
近いのは”ハロウィン”かしら。街の誰かが次々と惨殺を始めるんだけど、その殺されていく人々は、去年のブラックフライデーセールで暴れていた人々で、彼らのせいで人が亡くなったと思われる人物たちなんです。それ以外に、マーケットのセールを午前0時から始めようと言い始めた経営者の後妻や、それを了承した経営者。そしてセールの前にマーケットに入って、人々を挑発した高校生たち。それらの人々が、段々と殺されて行きます。
あんな酷いことをしたんだから、殺されても仕方ないよねぇと思えるような人たちなので、残酷に殺されても、そんなに心が痛まないんです。でも、巻き込まれた人たちは可哀想でしたよ。ジェシカもその一人で、彼女はそれほど悪い子じゃないんだけど、悪い友達に利用されて、怖ろしい事態になって行ったんです。
そして経営者の後妻が、やっぱり一番憎まれても仕方がない人なんじゃないかな。儲けるために、酷い煽り方をするんです。ブラックフライデーセールを深夜0時からやれば、大変なことになると解っているのに、警備員を2名しか雇わないんです。暴動が起きているのに、警備員2名で止められる訳が無いじゃないですか。酷い話だなと思いました。
そして犯人なのですが、私は結構、最初の方で判ってしまいました。だって、態度が不自然だったんですもん。あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので書きませんが、態度がおかしい人がいますので、ちょっと観察しながら観てください。楽しめますよ。
そうそう、宣伝の映像や写真にもあるんだけど、ある人物が食卓に添えられるために、オーブンで焼かれそうになります。身体に油を塗られて、塩コショウをされたりして、よく味付けなんかもされて、マジで焼くつもりなんです。どうなるのか、本当に焼かれてしまうのかは、映画を観てくださいね。ちょっと怖いです。これだけは、私もゾッとしました。
とにかく、犯人のフットワークが良いので、どんどん殺されたり拉致されたりして、昔でいうジェットコースタードラマのようで楽しめました。バンバン殺して食卓に飾り付けるとかって手間がかかると思うのに、この犯人はやり続けるんですよ。それだけ、憎しみが強いということなんです。
彼の方も愛する人を殺されて、どうしても我慢が出来ずに行動に移したんです。1年間、ずっと用意をしてきたんだと思いますよ。じゃなきゃ、こんなに上手く出来ないと思いますもん。ジェシカが主人公なので、ジェシカがジョン・カーヴァーと対峙するんですけど、こういうホラーでいつも思うのが、いつもは守られる弱いタイプなのに、いざとなると、そこら辺の傭兵よりも強くなるという女子高生。笑ってしまいました。おいおい、強すぎるだろって思いました。
そうそう、この映画、「グラインドハウス」の中のフェイク映画の予告編でやっていた映画を本当に映画化したそうです。私は「マチェーテ」しか覚えてなかったけど、こんなのもあったんですね。忘れてた。
そんな風に楽しめたこの映画、私は、お薦めしたいと思います。頭を使わないで楽しめるホラー映画です。”13日の金曜日”とか、”ハロウィン”とか、あの辺りのホラーの姉妹品と思っていただければいいかなと思います。もちろん、また続けられるような終わり方にしてありました。人気が出たら続編を作るつもりなんじゃないかな。毎度の事です。まぁ、疲れていたり、何も考えたくない時に、こんなどーでも良い惨殺ホラー映画でスッキリするのも良いんじゃないかしら。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「サンクスギビング」