「BLOODY ESCAPE 地獄の逃走劇」人類の種の存続のためにAIに任せるのは間違ってない? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「BLOODY ESCAPE 地獄の逃走劇」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

遠い未来。人体実験で改造人間にされたキサラギは、分断された東京の制覇をもくろむ不死身の吸血鬼集団「不滅騎士団」に追われていた。さらに、殺された親分の復讐を誓ったヤクザたちも追手に加わり、大抗争へと発展。キサラギは改造によって身体に仕込まれたさまざまな武器と自らの特殊な血を駆使して、地獄のような戦いに身を投じていく。

というお話です。

 

 

魔改造された東京。それぞれの都市は分断され、高い壁に囲われていて、他の都市クラスタへの移動は禁じられていた。新宿クラスタで育ったキサラギは、ある事件によりヤクザの親分を殺してしまい、新宿クラスタには住めなくなってしまう。仕方なく新宿を抜け出したキサラギは、ある地域へと逃れ、人体実験に志願し、改造人間となっていた。

キサラギは、人体実験を受けたクラスタでも事件を起こしてしまい、その組織に追われることになってしまう。その組織とは分断された「東京」の制覇を目論む不死身の吸血鬼集団「不滅騎士団」。吸血鬼とは、魔改造後に現れた新種の人類の一種であり、遺伝子改造によるものらしい。光には弱いが、不死に近い種族である。



 

不滅騎士団に追われ、また新宿クラスタへと侵入したキサラギは、彼を恨んでいるヤクザにも追われることになり、不滅騎士団とヤクザの両面から追われることとなる。戦いにより力尽きたキサラギは、裏通りに隠れ倒れていたところを、少女ルナルゥに助けられる。彼女は、実はキサラギの友人であるクルスの妹だった。

「元から生きる理由は無いが、コイツらに殺される理由もない。」改造されあらゆる武器を仕込まれた身体と自らの特殊な“血”を駆使して、キサラギの地獄の逃走劇が始まる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画「エスタブライフ」というアニメシリーズと世界が同じで、繋がっているようでしたが、私は何も知らずに観に行って、問題なく観ることが出来ました。理解出来ましたよ。アニメシリーズは、この映画に出てくる”逃がし屋”が主人公のようですが、映画では、少しだけ出てくるだけで、出来事を傍観している様子でした。

 

ストーリーは単純明快。追われているキサラギが何とか敵を倒して、逃げ延びるというお話です。キサラギは改造人間で、吸血鬼の力も有しながら、身体を武器に変えたりが出来るようでした。但し、吸血族の血液を補給しないと生きられないようで、イマイチ、キサラギという人物の身体の構造が解りませんでした。普通の人間だったんだけど、吸血鬼の血によって改造され、その上、腕や足に武器を着けていたみたいでした。

 

 

この世界の設定が面白いと思いました。人類が衰退期に入っていて、種の存続、繁栄のために生態系を管理するAIを作り、人類の多様化実験を行って、常人、獣人、魔族など、遺伝子改造による「多様な人種」を作り、壁に囲まれたクラスタと呼ばれる「多様な街」を作って管理しています。AIが管理するそれぞれの街で、それぞれ独自の文化が発達し、クラスタ同士の交流などは一切なく、クラスタ内だけの世界となっているんです。

 

自分の生まれたクラスタで暮らし難いと感じた人々は、閉鎖されたクラスタを抜け出して、新しい世界を望み、その希望を叶えるのが運び屋と呼ばれる人々らしいです。そのお話は、”エスタブライフ”というアニメを観てください。この映画では、キサラギが新宿クラスタに入る時に運び屋の手を借りています。

 

 

ストーリーは単純なので、そんなに感想が無いんですよねぇ。吸血鬼とヤクザが襲ってくるのを、色々な武器や改造された身体を使って次々と倒していくんです。話を聞いていたら、キサラギは、吸血鬼族のボスである転法輪の妹と恋愛関係にあり、彼女のために人体実験に志願したようでした。研究者の彼女が彼を改造していたようなのですが、何かが起こり彼女を殺してしまい、キサラギは追われることになったようです。

 

一応、説明してくれる場面はあったのですが、ちょっと解り難くて、完璧には理解出来ていません。でも、妹を殺された転法輪がキサラギを恨んで殺そうとしているというのが、この映画の内容です。ヤクザが出てきてワイワイやりますが、そちらは、その昔に起こった事件の事なので、今回の戦いには大して影響がありません。まぁ、ボスを殺された敵討ちのためにキサラギを狙っていることだけは解っていて、この親分を殺した事件の真相は、最後の方で解ることになります。

 

 

ちょっとイライラするのが、クルスの妹ルナルゥ。言葉遣いも変だったけど、ストーリーをよーく考えてみると、この子がいるせいでクルスもキサラギも迷惑をこうむって被害を受けているとしか思えないんです。この子さえいなければ、新宿クラスタでゆっくり普通に生きていけたんじゃないかと思いました。まぁ、新宿だからヤクザの一員になるだけだったかもしれないけどね。

 

回収されなかった謎がいくつもあったように思うので、今後、それについて、アニメシリーズで描いてくれるのかなと期待しています。キサラギと転法輪の妹の話とか、彼の身体の改造内容についてとか、キサラギとクルスの子供の頃の話とか、後は新宿クラスタがヤクザの街になってしまった理由とか、この世界なら色々と考えられそうですね。きっと設定で色々なクラスタのことも考えられているのでしょうね。

 

 

映画の中で、横浜クラスタから世界に出ていけるらしいという話があり、クルスの両親も横浜クラスタへどこかから旅してきて、新宿クラスタに入ったらしいということが描かれていました。横浜クラスタへおいでませ~。といっても、どんな所かは分からないんですけどね。私が住んでいる横浜は良いところなので、違う世界でも良く描いて欲しいな。

 

私はこの映画、とても楽しめたので、お薦めしたいと思います。この映画単体でも十分に楽しめますが、やっぱり”エスタブライフ”というアニメシリーズを観ていた方が、より世界観の設定が解りやすいと思います。映画だと簡単な説明だけでこの世界に入るので、観た後に種の保存をしているAIは何がしたいのかとか、そんなことが気になってしまって、観ておけば良かったなという気持ちになりました。

 

 

本当は超を付けたいくらいだけど、アニメシリーズを観てからにしたいと思います。アニメシリーズを知っている方も、この映画が入門になるかたも、この映画、面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「BLOODY ESCAPE 地獄の逃走劇」