「ラ・メゾン 小説家と娼婦」作家が娼館で体験した2年間を映画化。でも私は理解出来ませんでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ラ・メゾン 小説家と娼婦」

 

を観てきました。

 

ストーリーは

フランスからベルリンに移り住んだ27歳の作家エマ。娼婦たちの裏側に興味を抱いた彼女は、高級娼館「ラ・メゾン」に娼婦として潜入する。一緒に働くことで顕になる女性たちの本音や、そこで繰り広げられる刺激的な出来事を、包み隠さずノートにつづっていくエマ。新たな発見に満ちた日々を送るうちに、当初は2週間だったはずが、いつしか2年もの月日が流れていく。

というお話です。

 

 

フランスからベルリンに移り住んだ27才の小説家エマは、次の作品のためと、作家としての好奇心と野心のために、娼婦たちの裏側にを覗いてみたいと思いだす。前作は少し売れたものの、それ以降作品が書けず、担当にも距離を置かれていた。

娼婦という職業に興味があり、その上、エマは変わった性癖を持っていた。セックスに開放的で、楽しむSEXを好んでおり、既婚者との後腐れのないSEXを望んでいたのだ。そんなエマにとって、娼婦という職業は最適だったし、小説が書けずお金に困っていたエマには一石二鳥だ。

 

 

そしてエマは、彼女たちの実情を理解するために、自分の欲望を満たすために、有名な高級娼館“ラ・メゾン”のドアを叩いた。娼婦としての面接を受け、フランス人は好まれるという理由で採用される。

危険と隣り合わせの女性たちの日常、そして孤独や恋愛の尽きない悩み。そこでの日々は、エマにとって新たな発見に溢れていた。毎日、メモを取り、その世界を記録していくのだが、小説は一行に書くことは出来ない。そして2週間のつもりが、いつしか2年もの月日が流れてゆく。果たして、エマがその先に見るものとは。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、エマ・ベッケルという小説家が娼館に潜入して書いた体験小説を映画化したものです。フランスでは賛否を起こしたベストセラー小説らしいのですが、どうなのかなぁ。原作は読んでいませんが、この映画を観た後では、あまり読む気にはなれません。

 

高級娼館ということなのですが、普通の風俗に見えました。ただ、ほどんど悪い客が来ないところが高級なのかな。まぁ、映画だから悪い客は描かれなかったというだけなのかしら。男性、女性が来て、女性を買う所ですね。色々なプレイが出来て、その度に追加料金を取ってというところが、どう考えても高級娼館じゃないよね。高級娼館なら、全て込みで高額な料金を支払っているハズでしょ。身元の解っている人しか入れないはずなのよね。会員制とか、そういうところでしょ。

 

 

まぁ、そんな娼館に2年間務めたレポートの映画なんです。観ていて、あまり気持ちの良いモノでは無かったし、根本的に、このエマという主人公がSEX好きだからこそ成り立つことであり、普通の人は出来ないと思いました。それに、エマ以外の女性たちは生活の為に必死で働いていて、遊び半分じゃないんです。なので、エマがバカにしているとは言わないけど、やっぱり取材という名目なので、他の娼婦の方々の真剣さとは違うような気がしました。

 

最初に面接に行き、フランス人ということで、結構、優遇されて入館したんじゃないかな。フランス人は好まれるらしいんです。そして、仕事を始めるのですが、まぁ、先輩に色々と教えてもらい、順調に娼婦として仕事を続けていきます。なんだかお客さんが良い人ばかりなのよ。あり得ないんだけど、映画ですからね。1回だけ、ゴムを着けるのを拒否され、生のままヤラれちゃって騒ぎになるという場面がありましたが、それ以外は無かったなぁ。

 

 

SMや、レズ、3Pなど、色々なお客がいて、楽しみながらレポートをしていきます。描写が結構生々しくて、生理的に受け付けないような場面や、気持ち悪くなる場面もありました。それぞれの性欲があるから仕方ないんだろうけど、映画だからなんとかならなかったのかな。だって、あまり人のSEXなんて、見て面白いもんじゃないでしょ。アダルトビデオとして観ているんじゃないんだから、

で、そんな場面を何度も見せられ、じゃぁどうなるんだと思うと、何もなりません。うーん、結論が出ない映画なので、観ているこちらは、頭の中をどう処理したら良いんでしょうか。エマは、2年間、娼婦としてSEXを楽しんで、色々な人間の性を見て、さぁ、どうなんだって、どうしたんだろうね。辞めたのかしら。それとも続けたのかしら。

 

私は、エマの表情を見て、あれだけ楽しんでやっていたんだから、それからも小説を書く傍らに娼婦もやっていたんじゃないかと思いました。ホントにSEXが好きな女性っているんですね。誰でも良いのでヤリたいと思ってるようにしか見えませんでした。だから、彼女はこの仕事を辞められないと思います。

 

 

うーん、ごめんなさい。私、この映画、何が言いたかったのか、よく解りませんでした。主人公に共感出来ないし、誰とでも寝られる人間って、申し訳ないけど生理的に気持ちが悪くてダメなんです。娼婦が悪い職業とは言いませんよ。太古の昔からある職業ですからね。でも、生理的に受け付けないのだから仕方ないですよね。

 

いや、でも、この映画で何を感じ取って欲しかったのか、教えて欲しいです。人間の欲望は果てしないとか、それこそ”正欲”ということで、色々な趣味の人がいるとか、そんな事なのかしら。どんな欲望を持っていても良いけど、病気には気を付けて欲しいなと思いました。性病って酷くなるんでしょ。「愛と哀しみの果て」で主人公の女性が、夫がどこか娼館かなにかで貰って来た梅毒をうつされて、大変なことになるという描写があり、性病は怖いなぁと思ったもんです。

 

 

私はこの映画、まぁお薦めしても良いかな。賛否があり、好き嫌いがある作品だと思います。私は生理的にダメな部分が多くて文句を書いちゃったけど、こういう作品で何か、この風俗で働く人の気持ちを理解出来る部分があれば、楽しめるのかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ラ・メゾン 小説家と娼婦」