「ポッド・ジェネレーション」卵型ポッドでの妊娠だと楽だろうと思うけど何か物足りないような…。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ポッド・ジェネレーション」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

近未来のニューヨーク。ハイテク企業で働くレイチェルは、新しい妊娠方法に心ひかれる。それは出産までの10カ月間、持ち運び可能な卵型ポッドで赤ちゃんを育てるというもの。子宮センターを見学したレイチェルはポッド妊娠への思いを募らせ、アルビーも彼女のまっすぐな愛に突き動かされて一歩を踏み出すことを決意。そして。

というお話です。

 

 

近未来のニューヨークで暮らすレイチェルとアルヴィー。レイチェルが働いている大企業のペガサス社が、持ち運び可能な卵型の《ポッド》を使った気軽な妊娠という事業を買収し、会社で優良社員として優遇されたレイチェルは、ポッドを望むなら会社から補助が出ると言われます。

 

子供を持つことが気になっていたレイチェルは、アルヴィーに相談をします。アルヴィーは植物学者で自然科学の研究者であり、妊娠は自然妊娠をと望んでいたのですが、レイチェルの希望で、2人でポッドの見学に行くことにします。



 

思っていたよりもおかしな研究ではなく、子供をお腹の中ではなくポッドの羊水の中で育てるだけであり、2人は今までの違和感を払拭し、ポッドを予約することにします。すると、会社の意向もあり順番が繰り上がり、直ぐにレイチェルの妊娠の順番になります。

二人の子供は上手く受精し、ポッドに入れられます。これから10ヶ月、ポッドごと育てていくことになるんです。子供が現実的になり、2人は不安と喜びで複雑な気持ちになり、他の人同様にポッドを持ち歩いたり、世話をしたりを始めます。そして…。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

子供を自然妊娠するという選択以外に、受精してポッドという飼育器で育てるという方法が出来た近未来。ある夫婦が、子供を持つことに決めます。最初、夫のアルヴィーは、自然妊娠を推奨し、人工飼育器で育てるなんて拒否していたのですが、レイチェルの働いている会社がポッドの部門を買収したとのことで、優先的に子供のポッドの順番を回してくれることになり、子供を持てるとなった時、2人ともやっぱり子供は欲しいということになり、ポッドで子供を育てることにするんです。

 

これ、もしこういうことが出来るようになったら、どうなるのかしら。もちろん女性は10ヶ月も子供をお腹に入れておかなくて良くなるので、とても楽ですよね。それに、妊娠出産は病気ではないけど、死のリスクが無い訳じゃない。だから、女性の身体の安全は保たれる訳です。

 

 

いい事ばかりじゃんと思うけど、これが出来るようになると、妊娠の苦労を背負わないので簡単に子供を作ってしまい、やっぱり捨てるなんて人も出てくるんじゃないかな。だって、ペットを簡単に飼って捨てる人がいるのだから、子供も同じように思って持つ人もいると思うんです。

 

そうなると、怖ろしいことになりますよね。それを考えたら、簡単にポッドの導入なんて辞めて欲しいけど、私自身は、出来たらポッドで子供を育てたいなぁと思う一人です。だって、仕事優先で子供が作れないということが無くなるでしょ。仕事をしている最中はポッドを預けておけば良いし、出産のリスクはありませんよね。

 

でも、よーく考えてみると、妊娠出産よりも、子供を育てる方が大変なんじゃないの?って事に気が付きました。お腹の中=ポッドの中にいる間は、文句も言わないし泣かないし動き回らないけど、生まれちゃったらどれもするでしょ。仕事してる場合じゃないですよね。

 

 

3歳までは脳が何でも吸収してしまうから、子供が小さな頃に、思いやりとか優しさとか基本となる英才教育を施さないとダメよね。それが出来れば、子供は大谷選手みたいに育つけど、失敗するとダメダメな人間になってしまう。難しそうですよねぇ。うーん、やっぱり私はダメみたいな気がする。(笑)
 

まぁ、生まれてからの事は置いておいて、映画では、子供がポッドから出てくる出生日まで、どうやって夫婦がポッドを育てていたのかということかしら。ポッドをおんぶしたり抱っこしたり、仕事場にも連れて行ったりして、不思議な光景でした。せっかくポッドで産むのに、なんで連れ歩くのかなと。その方が、愛情が湧いてくるのかもしれないけど、じゃぁ、何のためのポッドなの?と思ってしまいました。

 

 

確かに、一緒に過した方が親としての心構えも出来るし、子供を持つという心の準備も出来るのかなとは思いましたが、どうなんでしょうね。だって、自然妊娠して産んでも、子供を虐待する親が沢山いるでしょ。じゃぁ、心構えも準備も出来ないじゃないと思うけど、人それぞれなのかしら。

 

不思議ですよね。子供が欲しくても出来ない夫婦もいれば、子供なんて欲しく無くても妊娠してしまう人もいる。そして、不思議なのが、何故か妊娠するのは貧困層の方々に多いというのが困ってしまいます。子沢山だから貧困になるのか、貧困だから子沢山になるのか、どちらか分かりませんが、仕事をしていないから、時間が有り余って妊娠しちゃうのかなぁ?

 

 

日本ももっと養子制度をどんどん導入して、虐待する親から子供を離して、裕福な家で育ててもらえるようにすれば、バランスが良くなるんじゃないかと思います。跡継ぎ問題も解決するし、貧困層の問題も段々と解決していくと思いますよ。金持ちが自分の子供の為にお金を使えば、お金が回って行きますからね。外国人の労働者を入れるより、よっぽど日本が良くなると思うけど、今の政治家は頭が悪いからダメですよねぇ。

 

この映画、凄く面白い試みの映画なんだけど、イマイチ、盛り上がりに欠けていて、展開がオオッとならないので、それ程人気はありませんが、面白い発想だなと思いました。私はポッド賛成派です。出来れば10ヶ月もお腹に入れておきたくないし、もし、ポッドで産むなら、年齢なんて関係無くなるでしょ。卵子や精子を冷凍保存しておけばよいだけですからね。その内、自分の細胞から核を取り出して、クローンを作ることも出来るようになれば、もう、いつまでに妊娠なんて考えなくて良くなります。嬉しいですね。

 

 

そんな事を思う映画でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白い発想の映画だったと思います。イマイチ、パンチに欠けるけど、それでも、この映画が描いていることが現実になるかもしれませんし、未来は女性でも男性でも子供が産めるようになっていくのかもしれません。そんな事も考えられる映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ポット・ジェネレーション」