「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」思っていたより良い映画で楽しめました。私は好きかなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

一夜かぎりの恋人として女性を癒す「デートセラピスト」の刹那、イチヤ、刻。夫に浮気され満たされない心を抱える沙都子は、憂さ晴らしに刻とデートすることに。余命わずかな母親に婚約者を紹介したい高校教師の灯は、刹那に婚約者のふりをして母親に会ってほしいと頼む。人気インスタグラマーのmiyupoは、イチヤを伴って中華街の人気店を巡り、料理や自分の写真をSNSに投稿していく。

というお話です。

 

 

42歳の主婦・沙都子は、夫の浮気を知りながらそれを追及することもできず、せめてもの憂さ晴らしに若い男とデートをしようと、刻とともに時間を過ごすことにした。しかしふと我に返って、そんな自分に嫌気がさし、帰ろうとする沙都子。そんな彼女を呼び止め、刻が微笑む。「さっちゃんが本当に今したいこと、俺が叶えるよ」煙草を吸う、立ちションを観察する、ニンニク増しまし大盛りラーメンを食べる、やってみたかったことを刻と一緒に実現させ、2人の時間を楽しむ沙都子。そして彼女がつぶやく。「刻くんの日常、もっと見たい」(刻編)

24歳のmiyupoはフォロワー7万人の人気インスタグラマー。イチヤを伴って中華街の人気店を巡っては料理や自分の写真をSNSにアップしていく。だが頼んだ料理には一切手を付けず、すべてイチヤに食べてもらう。そんな彼女をけげんに思いながらも、彼女に言われるがまま写真を撮り続けるイチヤ。「プロじゃん。なんでこんなに写真うまいの?」「よく頼まれるから」次に2人が向かった先は、とある写真展。しかしイチヤはそこで思わぬ再会を果たす。(イチヤ編)

灯は25歳の高校教師。彼女が刹那に求めるのは、「同じ高校の先生として出会い、付き合い始めて2年。結婚を意識している」28歳の恋人・高橋宏役。その“設定”で灯の入院中の母親・佳津子に会ってほしいという。聞けば、彼女の母は病気で余命わずかなのだそうだ。洋品店で母親好みのネクタイを買い、モノレールに乗って、言葉少なに母親の病院へ向かう2人。だが、病室に入り、“宏”を紹介しようとした灯に佳津子が冷たく言い放つ。「久しぶりに顔出したと思ったら、私を捨てるって話ね」その言葉にショックを受け、灯は部屋を飛び出してしまう。
一夜限りの夜を過ごした彼らは、どんな朝を迎えるのか?(刹那編)

後は、映画を観てくださいね。

 

 

期待しないで観に行ったのですが、私は楽しめました。面白かったですよ。映像は、ちょっとデートスポットとか観光地のCMのような雰囲気がありましたが、話としては、私は好きです。オムニバス的になっていたけど、3人ともが横浜でデートをしていて、観光地を巡りながら、時々交差するという面白さもありました。
 

こんな風に撮影されると、横浜の日常風景も綺麗に見えるんですね。いやぁ、なんかこんなに綺麗だったかなと改めて感じました。もう少し、ちゃんと見て歩けば、綺麗なのかもしれません。(笑)

 

 

デートセラピストというけど、”時間借りホスト”という感じですかね。パパ活の女性版というのかな?別に、一人でいたくない時に誰か一緒にいてくれるなら頼みたいなと思いますよ。刻編で、さっちゃんがやってるけど、ラーメン屋に一人で入れないし、中華街の裏の方に行ってみたいと思っても怖くて1人ではいけないから、こういう男性がいてくれたら、お金を払ってでも、頼みたいと思うなぁ。良い仕事だと思います。

 

私は、ちゃらちゃらした男の子は疲れそうだから、イチヤくんみたいな大人しめの男性と一緒に、いつもは行けない所に行きたいなぁ。夫に頼めばと言う人がいるけど、夫と行くと、結局世話をしなきゃいけなくなるから楽しめないんですよね。完璧にお世話されながら楽しみたいと思ったら、やっぱりお金をかけて楽しまないとね。

 

 

42歳の主婦・沙都子は、夫が浮気をしているのを解かっていながら、問い詰めることが出来ないんです。仕返しに自分も若い男性とデートでもしてみようと思って、このデートセラピストを頼んだんですが、やっぱり心の中に引っかかるものがあって、最初は楽しめないんです。でも、刻と出会い、真っ直ぐな彼の言葉に動かされ、少しづつ気持ちが緩んで行くんです。

 

二人はありきたりな事を楽しみ、自分だけの世界に閉じこもっていた沙都子の心は解放されます。自分と向き合おうと決めるんです。安達さんの演技が上手いからなのか、主婦がやっと夫からの呪縛のようなモノを打ち破ったという様子が、とても良く解りました。

 

 

主婦をしていると、夫が浮気をしていても我慢する人が多いでしょ。経済的な不安とかがあるからだと思うけど、それなら再出発資金だけ上手くお金を工面して、離婚を突きつけたらいいんです。仕事は見つかります。大丈夫です。男を頼りのするより、自分で立ち上がった方がしあわせになれますよ。そんな気持ちにさせてくれる内容でした。

 

次にインスタグラマーのmiyupoのお話。最初は、何だよ、この女と思うほどイヤな感じでしたが、素敵な女性でした。写真を撮ってインスタに上げるという、ま、自分の自慢話を聞いて~って人なんですけど、何も考えてないのかと思ったら、自分の主張することがあるのよね。今を楽しく、そして先へ進んで行くだけなんです。簡単だけど、大切な事です。

 

 

色々な事を捨ててきたけど、時々振り返って、あれもう一度やってみようかなと思っても良いし、どんどん新しいことを始めても良い。今、自分に出来ることを精一杯やってみるというのは、どんな人間にも必要な事です。そして”いいね”とかで誰かに喜んで貰えたら、それが嬉しい、しあわせな気持ちになるってことなのかなと思いました。インスタグラマーの人って、そんな気持ちなのかなと少し理解が出来ました。それで誰かが元気になってくれるなら、素敵な事ですよね。イチヤは、彼女のおかげで元気になってましたよ。

 

最後に灯のお話です。ずっと母親に束縛されてきた灯。束縛というか、母親に好かれたいという気持ちがあり、どうしても反発出来ないようなんです。うーん、私には理解しがたい気持ちなんだけど、母親だからこそ自分の主張をぶつけて、それでも愛してよ!と訴えるべきなんじゃないの?母親がそれを拒絶するなら、じゃ、仕方ないねって出ていくしかないでしょ。親だって、合わなければ仕方ないですからね。

 

 

そんな勇気が持てない灯は、母親に婚約者として刹那を紹介しにいくんです。母親好みの男性に扮した刹那を連れて行って、母親に喜んで欲しいというんです。はぁ?と思っちゃいました。私が母親ならがっかりするでしょうね。自分好みの男を連れてくる娘なんて、全然面白くないでしょ。なに、この男!って喧嘩するくらいが楽しいじゃないですか。それくらい反発してくれる娘の方が、本当に可愛いと思います。良い母親なら、自分のコピーを娘に求めるなんて事はしませんから。
 

どんな結末になるかは映画を観て欲しいのですが、あまり期待していなかったからなのか、私はとても楽しめました。面白い映画でした。あまり比べちゃいけないかもしれないけど、EXILE系の方々は演技も上手くなってきていますね。元ジャニの方々は、ずーっと棒読みとかの方も多いですが、こちらは進化していて先が楽しみになります。俳優と言えるほど上手くは無くても、頑張っている、上手くなっているという部分が見えるのは、映画ファンとして、これからが楽しみになります。


 

内容もよく出来ていて、訳の解らない邦画を偉そうに観るより、よっぽど楽しめて良かったです。この映画の中でイチヤの話の中にあるけど、写真家の写真は芸術だからインスタの撮ったら終りのような写真とは違うというカメラマンに向かって、miyupoが”どう違うの?”と問いかける部分があるんだけど、映画もそうです。偉そうに構図がどうの影がどうのとこだわるのは良いけど、人を楽しませることが出来ない映画に意味はないんです。

 

映画はエンタメ。エンタメであり、その上に芸術性が出てくるんです。根本的に人が感動したり、心が動かされなければ意味がない。そういう事です。それからいうと、この映画、私は楽しめたし、良かったな。芸術ではないかもしれないけど、人が楽しめる映画だと思いました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。楽しめるし、ちょっとほっこりしあわせにしてくれました。イケメンも出てるしね。女性向けに見えるかもしれないけど、男性も感動する部分はあると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」