「ウィッシュ」願いを叶えてくれるハズの魔法使いの王が全く叶える気が無いことを知ってしまったら。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ウィッシュ」

 

を観てきました。TOHOシネマズさんの吹替版試写会が当たりました。

 

ストーリーは、

どんな願いもかなうと言われているロサス王国。魔法を操り国を治めるマグニフィコ王は、国民から慕われているが、17歳のアーシャは、ある秘密を知ってしまう。それは、国民が王を信じてささげた願いのほとんどはかなえられることがないということだった。人々の願いを救いたいと夜空の星に祈ると、空から魔法の力をもった願い星のスターが舞い降りてくる。そして…。

というお話です。

 

 

遥か昔、マグニフィコ王とアマヤ女王によって地中海の島にロサス王国が建国される。マグニフィコ王は魔法を操り、住民の願いを叶える王として国民から慕われていた。18歳になると、各市民は儀式でマグニフィコに願いを打ち明け、マグニフィコはそれを天文台に保存して、願いを選んで、それを叶えていました。

現在、17歳のアーシャは、マグニフィコの弟子候補に選ばれます。アーシャは、祖父サビーノの100歳の誕生日に彼の夢が叶うように、マグニフィコの弟子となって、それを頼もうとしていたのですが、面接を受けている時に、つい祖父の願いを叶えて欲しいと頼んでしまいます。弟子になりたいのではなく、願いを叶えて欲しくて来たことがマグニフィコの怒りを買い、願いは拒否され、そこで彼の秘密を知ってしまいます。

 

 

マグニフィコに集められた願いはほとんど叶えられることは無く、ただ彼のコレクションとなって、塔に閉じ込められてしまうんです。アーシャはマグニフィコの嘘を暴こうとしますが、誰も信用してくれず、アーシャは天に願い事をします。するとスターという願い星が舞い降り、アーシャの願いを叶え始めます。そのことに気づいたマグニフィコは、今の自分の地位を維持する為に黒魔術に頼ることに。禁書を読むことで願いがエネルギーとなる事を知り、悪用し始めます。

 

アーシャとスターはマグニフィコに狙われることになりますが、何とか立ち向かい町の人々の願いを解放しようと考えます。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

ディズニー100周年記念作品で、希望に満ち溢れた作品でした。定番のよくあるようなお話&展開ですが、今回、ヴィランに捕られてしまうのは、人々の願い=夢です。誰もが夢を叶えられると思って、この町に来て、マグニフィコ王に願いを託すのですが、託してしまうと、その願いを忘れてしまいます。未来への夢=エネルギーを、王に取られてしまうんです。
 

主人公のアーシャは、もちろんそんな事は知らず、たまたま、マグニフィコの弟子となるチャンスを与えられ、喜んで面接に向かいます。彼女は、彼女の祖父の夢を叶えてあげたいと思っており、弟子になって、王に祖父の夢を叶えて貰おうという、卑しい考えを持って行くんです。通常は、順番を待って、王に選ばれた願いが叶えられるのに、ズルしようと思ったんです。

 

 

まぁ、主人公だって人間です。卑しい考えもズルい考えもあるでしょう。でも、それが王に知られてしまい、君の祖父の願いは叶うことはないと言われてしまいます。ここら辺は、当たり前ですね。卑しい考えを持っていれば、言わずと断罪されてしまいます。でも、このお話は、ここからが違います。

通常、ズルいことをした人間が悪役になりますが、今回は、願いを叶える側のマグニフィコが悪役なんです。彼には嘘があり、願いを叶えるために願いを集めているのではなく、願いを自分のエネルギーにする為に集めているんです。だから、ほどんどの願いは叶う事が無いんです。それをしってしまったアーシャが、反撃に出るというお話なんです。結構、人間的な内容で驚きました。昔のディズニーのように、お姫様は良い人で、悪人は完全悪というのとは変わってきているんですね。


 

アーシャはみんなの願いをみんなに返す為に、王と戦おうと思いますが、何も持たない17歳の少女ですから太刀打ち出来ません。そして、夜空の星に願うと、可愛い”スター”が降りてきます。スターは願い星で、彼の粉を食べたりかけられたりすると、動物は話が出来たり、草花が踊ったりして、そしてアーシャの友達たちも、彼女のいうことを信じ始めます。

 

ちょっと途中で行ったり来たりと、少し疲れちゃう展開などもありますが、まぁまぁ、楽しく展開して、マグニフィコとの戦いとなります。でも、昔のように、剣を持って戦ったり、魔法をぶつけ合って闘うような、そんな暴力的なことは減りましたね。昔のディズニーだと、主人公が痛めつけられたりというのが多かったけど、時代なりに変わってきたというのか、みんなの力で悪い奴と戦うという形に変わってきました。

 

 

ディズニーらしく、願いの力で戦うという、良い作品になっていました。でもね、今回も主人公のアーシャは有色人種なんです。白人至上主義だとか、主人公はいつも白人だと言われて気にし過ぎじゃないかと思うのですが、ここ最近のディズニー映画は、主人公がすべて有色人種じゃないですか?これだけ有色人種が続くと、それも、また、違和感があります。それこそ、平等に白人も黒人も黄色人も、主人公になって良いと思うけど、どーも偏っていますよね。まぁ、今まで白人ばかりだったんだからと言われれば、確かにそうだからとは思いますが。

 

色々な事を気にし過ぎて、どーも、昔のディズニーのようなインパクトのある作品になっていないような気がしました。シンデレラや白雪姫、眠れる森の美女など、悪役を叩き潰して主人公は勝ち組になる訳でしょ。結構、えげつないやり方もありましたよね。今の時代には合わないのかもしれないけど、やっぱり、あれくらいインパクトがある作品の方が、スッキリするし、解決した~って気持ちになります。

 

 

この「ウィッシュ」が悪いというのではないですよ。面白いし、夢のある作品なんだけど、昔のような強いインパクトはないなと思いました。凄い感動したのは、「アナと雪の女王」が最後かなぁ。あれ以来、ディズニー作品はインパクトが無いような気がします。

 

今回、吹替で観せていただいたのですが、やっぱり字幕で観たかったなぁ。もう一度、字幕版を観に行こうと思っています。悪くはないんだけど、歌がなぁ。アーシャの歌が、どーも、何というか下手ではないのですが、私に合わないだけかしら。アナ雪の時の、アナとエルサの吹替は、歌も素晴らしかったんだけど、今回はちょっと…。福山さんのマグニフィコは、声が低くて私は好きだったんですけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いし、良い作品だと思いますが、イマイチ、私にはインパクト不足、パワー不足のように感じました。でも、子供と一緒に観るには、とても良い作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

追加:少し訂正しました。マグニフィコ王が”願い”がエネルギーに変わると気が付いたのは禁書を開き黒魔術を勉強してからなので、その前に願いを集めていたのはコレクションとしてなのかな。願いを叶えるということで人気を集めていたから、願いは捨てちゃっても良かったのに捨てなかったのだから、ただ集めていたのかもしれませんね。(指摘してくださった方、ありがとうございます。)

 

 

「ウィッシュ」