「エクソシスト 信じる者」エクソシストの正当な続編らしいけど内容はイマイチでした。恐くないのよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「エクソシスト 信じる者」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ビクターは12年前に妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友キャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるがその様子はどこかおかしい。50年前に同じような経験から愛娘を守り抜いた過去を持つクリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが。

というお話です。

 

 

ハイチでは、写真家のビクター・フィールディングと妊娠中の妻ソレンヌが新婚旅行に出かけていたが、大地震が発生。ソレンヌは重傷を負い、救急隊員はヴィクターに妻か子供のどちらかを救うかの選択を迫られる。

13年後、ヴィクターはソレンヌの死以来、神への信仰を失い、ジョージア州で娘のアンジェラを一人で育てていた。ある日、アンジェラはキリスト教バプテスト派の親友キャサリンと森に入り、アンジェラの母親に連絡を取ろうと交霊会を行う。少女たちは行方不明になり、3日間の捜索を続け見つけ出される。



 

少女たちは納屋で発見される。トラウマはあるものの、足に火傷を負っただけで、比較的普通だった。翌日、自宅でアンジェラはヴィクターを襲って痙攣を起こし、キャサリンは聖体拝領の秘跡が執り行われる教会の礼拝中に豹変する。ヴィクターはアンジェラを病院に入院させるが、そこには看護師の隣人アンが付き添う。キャサリンの母ミランダは、少女たちが地獄に旅し、悪魔を持ち帰ったという仮説を立て始める。

少女たちの病状は悪化し、ヴィクターの隣人アンは、自分と教会の関わりを話し、アンジェラが悪魔に取り憑かれているとヴィクターに話す。そして、1973年に同じような体験をしたクリス・マクニールが書いた回想録をヴィクターに渡します。ヴィクターはクリスを訪ね、キャサリンとアンジェラを見てもらえるように頼みます。クリスがキャサリンを訪ねると、彼女は豹変、リーガンの名前を出し、クリスの目を十字架で刺します。

 

 

手が付けられなくなった、ヴィクター、ミランダ、トニー、アンは悪魔祓いをして貰うために教会に頼むが、本当に悪魔なのか確信が無いし、悪魔祓いは死者が出る危険があるので、OKを出してくれません。一方、盲目になったクリスは、キリスト教だけでなく異文化の宗教の方法も試すようにと助言をする。
 

悪魔祓いをすることになり、子供たちは椅子に縛り付けられます。悪魔が現れ、どちらの子を選ぶかと聞きますが、ミランダもヴィクターも違いの子を選ぶことは出来ません。二人とも死ぬことになると言われ、キャサリンの父親トニーが自分の子を選ぶと叫びます。すると…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、この映画、最初の”エクソシスト”の正統な続編との触れ込みでした。エクソシストと言えば、娘のリーガンが悪魔に取りつかれ、首が360℃回転したり、蜘蛛のように歩いたりする恐い映画でした。

 

確か、神父さんも上から鉄棒が落ちてきて突き刺されて死んだり、前のトラックに積んでいた硝子が滑ってきて、車を運転していた関係者の首がスパッと落ちたり、衝撃的な映像が沢山あったような気がするのですが、私、ごっちゃになっているのかな。あの頃、エクソシストやサスペリア、オーメンなど、恐い映画が幾つもあり、TVで何度も放送していたので、子供心に焼き付いているのですが、どれもごっちゃになっちゃっているんです。


 

そんなエクソシストの続編なので、リーガンのお母さんのクリスが出てきて、悪魔に憑かれた子どもたちの手助けをしてくれます。でも、クリスは、リーガンに悪魔が憑いて助かった後、その体験を本にして出版したらしく、その事でリーガンと疎遠になってしまい、連絡を取っていないらしいんです。かわいそうでしょ。
 

懐かしい人たちも出てきて、新しく悪魔に憑かれた子どもたちを助けようとするお話なんだけど、2人いる子供が白人と黒人なんです。そして、キリスト教(カトリック)と異文化の宗教となっていて、どれも対比させているように見えるんです。どちらが悪いとかそういう事ではないんだけど、私が感じたのは、王道のキリスト教は傲慢に見えたし、白人は、我慢出来ずに自分の子供を選んでしまうという、何となく、そう見えてしまいました。

 

それを意図して描いていたのか、たまたまどちらの親が我慢出来なくなるのならこちらのようになったのか、そこら辺は解りません。でも、なんとなーく、そこら辺のワザとらしさのようなモノが見えてしまい、少しイヤだったかな。

 

 

最初に、ハイチでヴィクターの妊娠中の妻ソレンヌが、その地の宗教で祈って貰うんです。そして地震に遭い亡くなって、娘アンジェラは何とか生まれて、生き残るんです。産まれる前に異教徒の祈りを受けていたし、父親はハイチ以来、神をあまり信じなくなっていて、もしかしたら、それが良かったのかもしれないと思いました。

 

悪魔って、神=キリストに嫌がらせをしたいと思っているみたいじゃない。海外で描かれる時って大体そうだから、他の宗教を信じている人には弱いんじゃないかな。ブッダに対してマーラ(悪魔)が出てくるけど、どーも西洋の悪魔とは質が違うのよね。いつも悪魔っていうと、ヤギみたいな角があって、蹄の足でペタペタ歩いているでしょ。もう、そういうのが出てくると、またぁ~みたいな気持ちになるんです。飽きるよね。いつもその姿しか無いのかよって思っちゃう。

 

 

今回もそのヤギ系の悪魔っぽくて、姿は出てこなかったけど、またこの系統なんだねって感じでした。もう、普通の悪魔は飽きたよ。悪魔って沢山いるのに、いつもヤギ系で、少女に取り付くと、ちょっとエロく下品になったりして、それだけなのよね。そろそろ悪魔を出すなら、それこそ「ベルセルク」みたいに、恐ろしくて美しくて残酷な事をして欲しいんです。折角取り付いているのに、ただ、聖書を食べたり、顔に傷を作ったりするだけなんですもん。

 

悪魔というと、大体がサタンのイメージだと思うけど、ベルゼブブやマモン、ルシファー、アザゼルなどなど、凄い数がいると思うのよね。みんなそれぞれ特徴が違うんだから、悪魔が憑いたと言っても、やることが違うでしょ。それこそ7つの大罪の悪魔なら、傲慢、強欲、嫉妬など、みんな違うんだから、それなりの悪いことをして欲しいわよね。

 

 

そんな訳で、どーもエクソシスト=悪魔祓いの映画には見えなかったんです。だって、神父は参加しないと言ってきたり、協力的じゃなくて、その上、異教徒のお祓いの人も出てきたりして、何か物足りない感じがしてしまいました。どーせなら、ブゥードゥー教の祈祷師とか出てきて、鳥の脚とかをぶら下げたりして祈ってくれたら、また面白かったと思うんだけど、やっぱり洋画だから、キリスト教なのよね。

 

なんかゴメンナサイ。どーも、この映画に入り込めなかったというか、内容は解るんだけど、そんなに面白いと思えなかったので、感想がバラバラな感じになってしまいました。ラッセル・クロウの「ヴァチカンのエクソシスト」は、あんなに盛り上がったのに、これはダメだったなぁ。やっぱり、ヒーロー的な人が出てきて悪魔を追っ払ってくれないと、こういう宗教ホラーものって盛り上がらないのよね。ああー、ラッセル・クロウ、また悪魔と戦ってくれないかなぁ~。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。一応、あの「エクソシスト」の正統な続編であるし話も続いているので、昔の映画を観た方は、話が繋がると思います。でも、繋がるだけで、それが面白いとは言えないかな。ま、でも、リーガン懐かしいと思えたら、それだけでも楽しいかもしれませんよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「エクソシスト 信じる者」