「OUT」ヤンキー映画の王道なんだけどキャストが良いです。倉さん、水上さん、最高でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「OUT」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

かつて「狛江の狂犬」と恐れられた伝説の不良・井口達也。少年院から出所した彼は、地元から離れた西千葉の叔父夫妻のもとに身を寄せ、焼肉店「三塁」で働きながら更生を目指すことに。しかし出所初日に、暴走族「斬人」の副総長・安倍要とケンカをしてしまう。二人は、このケンカを秘密にすることを誓い、交流を深めていく。そしてこの出会いをきっかけに、達也の波乱に満ちた更生生活が幕を開ける。

というお話です。

 

 

「狛江の狂犬」と恐れられていた伝説の超不良・井口達也が少年院を出所した。最初に出所した時は、門を出て目の前で喧嘩をしてしまい、直ぐに少年院に舞い戻ることになり、それから三ヶ月後、やっと出所することが出来たのだ。

 

地元から遠く離れた西千葉で、おじちゃん、おばちゃんが営む焼肉屋「三塁」で働く新たな生活をスタートさせた彼は、保護観察中で、次に喧嘩をしたら一発アウトの身だ。警察の監視の目はいつも光っており、今度やってしまったら、叔父叔母にも迷惑をかけてしまう。頭に来ることは山ほどあるのだが、自分を信じてくれている叔父叔母の為にも、グッと我慢をしているのだった。

 

 

ところが、コンビニに置いてあったバイクに目を惹かれたことから、千葉の暴走族「斬人・キリヒト」の副総長・安倍要と出会ってしまう。その場で喧嘩になりそうになるが、達也はグッとこらえて、相撲で勝負をしようと持ち掛け勝ってしまう。お互いにメンツが潰れる話は内緒にすることにして、何となく仲良くなっていく。

 

不思議な絆で要と結ばれたことから、「斬人」と半グレ集団「爆羅漢バクラカン」との血で血を洗う激しい抗争に巻き込まれることになってしまう。達也は喧嘩はしたくない。かといって、友達が苦しんでいるのを黙って見ている事も出来ない。その上、仲の良い女子までも攫われることになってしまい…。後は、映画を観てくださいね。


 

うーん、面白い映画なのですが、そろそろ、こういう系の映画も多すぎて、頭の中がぐちゃぐちゃしてきてしまいました。”クローズ”から始まり、”ハイ&ロー”とか、ドロップなどなどがあり、”東リベ”に行き着いて、そろそろお腹いっぱいかなと言う所に、またこの「OUT」なので、少し”またですか”という感じがしてしまいました。
 

内容は面白いんですよ。でもね、やっぱりどこかのチームと喧嘩して終わりでしょ。途中で少しラブストーリーとかが絡んで、誰かが亡くなってたりして、毎回、面白いんだけど、話としては同じなのよね。原作漫画は面白いだろうし、漫画なら、ずっとシリーズで読んでいて楽しめるけど、映画は2時間ですからね。

 

で、とても気になったのが、漫画原作の絵を多用していたところ。今までにも、原作が漫画だった時に絵を使うこともあったとは思うんだけど、今回はとても気になりました。確かに漫画原作だけど、漫画をそのまま映像にするなら、素人でも出来るんです。動かない絵を、映像にするからこそ面白いので、アップの場面場面で、原作の絵を並べて使うのはどうかと思いました。

 

 

同じ絵なんて要らないんですから。登場人物が動いて、生きていてくれていれば良いんです。そこで、キャスティングやアクション、セリフが効いてくるんじゃないのかな?今回は、水上さんが良かったですね。表情は柔らかいし、動きも良いし、身体も作り込まれていたし、演技が上手いです。達也役の倉さんも頑張っていました。彼も動きが良いですね。それに、焼き肉屋での叔母叔父とのテンポの良い会話も上手いなぁと思いました。

 

こんなに良いキャスティングだし、アクションも良かったのだから、そろそろ、今までと同じやり方は辞めて、新しい展開に入ってくれないかしら。品川監督も、この系のドラマや映画は何本か作っていらっしゃるので、新しい、自分らしい映画にされていくと良いと思うのですが。ヤンキー映画は、どれを観ても同じと言われたのでは面白くないでしょ。この監督なら、こうなるというモノが欲しいんです。

 

 

ヤンキー映画は、どんな暴力も、タバコも薬も、現実世界とは全く違う、異世界のお話だと考えなければいけないので、それを解かって、変えて行って欲しいです。だって、現実なら、直ぐに警察が来るし、直ぐに訴えるとかになるし、ネットで本名も晒されまくりでしょ。そう簡単に、ヤンキーもやってられない時代です。監視カメラも山ほどあるし、車載カメラもあるしね。隠れて悪いことしようなんて、無理なんですよ。なので、時代を1990年代とか、昭和の末期とか、変えていく必要もあるのでは?

 

この映画、最後に、またも続きそうな終わり方をしていたので、続編を作るつもりなのかなと思いました。それなら、尚更、今までと同じでは、飽きてしまいます。もう、既に飽きているのに、それを続けるなんて、考えて欲しいなぁ。ストーリーは面白いんだから、何とかならないのかしら。最終的に殴り合いというのは、変えようが無いのかなぁ。

 

 

毎度、同じように、建物の中に入ったり、原っぱで集まったり。味方はほどんど素手だけど、相手は武器を持っているとか、そんな設定ばかりなのよね。スタンガンを持って行くとか、罠を仕掛けるとか、そういう頭脳戦は考えないのかしら。バカだけどクズじゃないって言ってたから、バカだから頭脳戦は出来ないのかなぁ。

 

映画が面白いからこそ、ツッコミを入れたくなるんです。毎回、同じ話だと解っているのに、どうしても観に行っちゃうし、アクションがカッコいいとか思っちゃうのですが、その上、これだという何かを見つけて欲しい。もう、女子を拉致させるとか、辞めて欲しいのよ。恋愛を絡めるとかも、面倒なんです。そろそろ、女も参戦して、それこそ時には頭脳戦で男を騙すとかを入れて欲しい。ヤンキー映画は男のモノと思わないで欲しいと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いです。でも、毎度、同じ内容なので、それを解かって行ってください。水上さん、本当に素敵です。事務所問題で潰されなくて良かった。あんなにイケメンで、身体も良くて、演技も上手いのだから、使わなきゃ損よね。倉さんも、今、キテますね。良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「OUT」