「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」
を観てきました。Fan’s Voiceさんの、独占最速試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
少女モナ・リザは、12年もの間、精神病院に隔離されていたが、ある赤い満月の夜、突如として他人を操る特殊能力に目覚める。施設から逃げ出したモナ・リザは、ニューオーリンズの街にたどり着く。そこでワケありな人生を送ってきた、さまざまな人たちと出会ったモナ・リザは、やがて自らのパワーを発揮し始め、月に導かれるように新たな世界を切り開いていく。
というお話です。
少女の名前は、モナ・リザ。だけど、決して微笑まない。12年もの間、精神病院に隔離されていたが、赤い満月の夜、突如“他人を操る”特殊能力に目覚めたようだ。
爪を切りに来た女性に嫌がらせを受け、酷い言葉を浴びせられたモナ・リザは、頭にきて、彼女の目を見つめる。すると、女は持っていた尖った爪切りを、自分の腿に何度も突き刺し始める。泣き叫ぶ女に、拘束衣を解けと命令し、自由になったモナ・リザは、精神病院を抜け出す。
外に出たモナ・リザは、刺激と快楽の街ニューオリンズに辿り着く。サイケデリックな音楽が鳴り響き、欲望を満たす店が立ち並んでいる。そこでモナ・リザは、ワケありすぎる人生を送ってきた様々な人々と出会う。DJをしているというファズと出会い、好意的な対応に気分をよくするが、その後、ハロルド巡査に捕まりそうになり、彼の目を見て、彼自身に膝を撃たせて逃げ出します。
そして駐車場で喧嘩をしているボニー・ベルを助け、彼女の家に招かれる。シングルマザーのボニーには息子チャーリーがおり、仲良くなっていく。しかし、ボニーは、モナ・リザの力を利用して、強盗をしたり、チップの強要をして、お金を稼いでいく。モナ・リザは、ボニーの真意を見抜き、彼女の元から去り、チャーリーを連れて、遠くに逃げようとするのだが…。後は、映画を観てくださいね。
面白い映画でした。モナ・リザという女性が、精神病院から抜け出して逃げるというお話なんだけど、彼女は超能力を使えるんです。その能力が、元々あったのか、それとも、ブラッドムーンの力で発動したのかは、解りません。でも、精神病院で、拘束衣を着せられていたので、何かの力は持っていたんじゃないかしら。
病院を抜け出したモナ・リザは、ニューオリンズの街を徘徊します。ガラの悪い街で、色々な胡散臭い男が目を付けてくるんだけど、ファズは、え?と思うくらい、良い人なんです。なんで、こんなマトモな人間が、こんなところにいるのかしらという感じで、助けてくれるんです。ファズとは、ほんの一瞬、交わるだけなんだけど、最後の方で、実は、また出会います。うん、本当に良い人でした。
ハロルド巡査は、たまたまモナ・リザと出会うんだけど、このハロルドさん、出会う前に、フォーチュンクッキーを開けて、占いを見ると「見て見ぬ振りをすること」って書いてあるんです。うーん、イイ予想するねぇ~って感じでしょ。でも、それを守らないから、モナ・リザに、威嚇されちゃって、自分で膝を撃つことになっちゃうんです。適当に見て見ぬ振りをすれば良かったんだけど、警察官だから、さすがに出来なかったんでしょうね。彼は、マトモな警察官だったんです。
でも、モナ・リザの力を目の当たりにして、そこからは、彼女を真剣に追い始めます。執拗に追い詰めていき、周りの警察官も、それにハイハイってついて行くんだけど、そんなに簡単には捕まらないのよねぇ。やっぱり、最初に見て見ぬ振りをするべきだったわねぇ~。
そして、ストーリーの中心である、ケイト・ハドソン演じるボニーに出会います。イイ人っぽく見せているんだけど、実は、ズルい人間です。こういう人っていますよね。自分の利益を考えて友達になって、役に立たないと思ったら直ぐに決別するような、そんな人。まぁ、生活が苦しかったんだろうけど、でも、犯罪はダメよね。子供の教育にも悪いし、許されないと思う。
そんなボニーに利用されていたモナ・リザだけど、途中で、自分が利用されているだけだと、ちゃんと気が付くんです。ボニーを悪い人として、危害を加えることはしなかったけど、でも、もう利用されるのは嫌だと思ったんだと思うけど、チャーリーと一緒に、旅に出るんです。
このチャーリーが良い子なんですよ。まだ小さいんだけど、大人をよく見ていて、色々な事を、ちゃんと理解しているんです。子供はバカじゃないんです。あまり経験は無いけど、ちゃんと大人のしている事を見ているし、どうするべきかと言うことを理解しているんです。このチャーリーくん、何か賞を貰っても良いくらい、良い演技をしていました。良かったなぁ。子供なのに、カッコ良く見えてきたもん。
私が思うに、モナ・リザは、元々、超能力的なモノを持っていたんじゃないかな。だから、周りに恐がられて、精神病院に入れられたのではないかと思います。それほど強力な力じゃなかったかもしれないけど、小さな頃から、力があったんだと思うんです。でも、悪気は無くて、無垢の状態のまま、病院に隔離されていたから、とても素直で、純粋だからこそ、自分に敵意を向ける相手には攻撃し、そうでない人には、とても好意的だったんだと思うんです。
きっと、田舎の方で、あまり悪意が無い人々の居るところで生活を始めれば、人の良い部分に触れて、成長していくのかなと思いました。外に出て、力を使うと追いかけられる事を知ったので、そんなにむやみに力を使う事もしないような気がします。最初、精神病院から抜け出したので、もっと、狂暴性があったりするのかと思ったら、普通の女の子でした。ただ、表情が乏しいだけなんです。きっと、人と触れ合って行けば、笑うことも覚えるんじゃないかしら。
内容もさることながら、音楽が良かったなぁ。凄くノリのイイテンポで、気分が良くなりました。音楽がとっても良かったです。ストーリーを追いながら、音楽を聞くだけでも楽しめるんじゃないかしら。ストーリーは、ファンタジー系で、何がどうなるという結末がしっかり着くものではないけれど、ブラッドムーンの光の中で、この音楽が流れて、彼女が新しい世界に出て行くというのが、何ともよい気分にならせてくれました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、とても好きなタイプの映画でした。モナ・リザは謎のままだし、彼女が何者なのか解らないけど、それでも、気分が良くなる映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」