「映画 すみっコぐらし
ツギハギ工場のふしぎなコ」
を観てきました。
ストーリーは、
ある日、森のはずれでつぎはぎだらけの古い建物を見つけたすみっコたち。そこはおもちゃを作る工場だった。すみっコたちもおもちゃ作りをすることになり、手先の器用なしろくまはミシン、ぺんぎん?は虫メガネで検品など、それぞれの得意なことをいかしておもちゃ作りがスタート。しかし、その工場にはなにやら不思議なことがあって。
というお話です。
ある日、しろくまを訪ねてブルーのペンギンがやってくる。しろくま母さんから、しろくまが置いてきたぬいぐるみを預かって来たのだ。家族との生活を懐かしがりながら喜ぶしろくまだったが、ぬいぐるみのボタンが無くなっている事にきがつく。ぺんぎんは途中で落としたんだと気が付き、急いで来た道を戻るけど、もぐらの穴に落ちてしまう。
ぺんぎんを追ってきたしろくまたちは、ぺんぎんを探すけど見つけられず、森のはずれにある古くなった工場を見つける。中に入ってみると、誰もいないみたい。そこへ、1匹のくまが現れる。”くま工場長”におもちゃ作りをしてみないかとさそわれ、おもちゃ作りをはじめたすみっコたち。みんながとくいなことを活かして、上手にぬいぐるみを完成させる。
くま工場長にほめられてやる気まんまんになったすみっコたちは、おそろいの制服やおいしいごはん、すみこみの部屋を用意してもらい、次から次へとおもちゃを作る日々に。そんな中、すみっコたちの町に出荷されていったおもちゃが、あちこちで動きはじめる。この工場には、なんだか”ふしぎ”なところがあって…?後は、映画を観てくださいね。
相変わらずのかわいさ全開のすみっコたちでした。今回は、おもちゃ工場と出会うお話です。何故か、今回は、すみっコたちが、労働者になります。そんなにかわいいのに労働するの?と思うけど、一生懸命働いていました。でも、一生懸命になり過ぎて、ちょっと問題が起こって行くんですけどね。
すみっコの世界でも、ブラック企業ってあるんだなと思いました。このおもちゃ工場、最初はとっても快適なんだけど、段々とブラックになっていくんです。どこの会社も一緒よねぇ。頑張ってやっちゃうと、会社側がいい気になっちゃって、これでもかってくらい、ノルマを上げてくる。おいおい、人間=すみっコたちだって、生物なんだから限界があるんだよ。潰しちゃったらおしまいだよって言いたくなったけど、ま、このコたちも解っていましたね。
すみっコぐらしを観ていて、エビフライのしっぽとか、とんかつの端っことか、確かに今までは残したり、嫌だったりしたんだけど、その子たちが、こんなにも悲しい思いをしているのかと考えたら、残せなくなってきてしまいました。でも、エビフライの尻尾は食べられないなぁ。残念だけど。残ったタピオカも、出来るだけ拾って食べるようにしています。モノを大切にする気持ちが湧いてきました。
そして、今回は、おもちゃ工場のお話。私も子供の頃のおもちゃは、ほとんど捨てられてしまいました。ぬいぐるみだけは、どうしても捨てられない子たちが実家に残っていますが、今でも、「捨てたら?」と言われます。でも、捨てられないんです。汚れてきているし、ダニーちゃんも湧いているだろうと思うけど、捨てられないのよ。ダニ避けはやっているけどね。
映画の中でも、おもちゃが捨てられて、おもちゃ工場が悲しい思いをしている事が描かれています。おもちゃって可哀想ですよね。だって、子供の頃に、あんなに大切に遊んでもらっていたのに、大人になると、箱の中に仕舞われて、忘れられてしまうんですもん。最近は、懐かしいおもちゃが取り上げられて、おもちゃ博物館なんてモノが出来て来たけど、昔は、ゴミに出されていたでしょ。今でも、そんなに古く無くて、大量生産されているおもちゃは、捨ててしまいますよね。
でも、何でおもちゃに感動しなくなるんだろう。昔は、おもちゃが友達だったのに、大人になると、人間と付き合わなくちゃいけなくなるから、おもちゃの相手をしてられなくなるもんね。私は、懐かしいとか、かわいいと思ったおもちゃは、つい、買ってしまうんだけど、直ぐに飽きて、そこら辺に転がしてしまいます。
ゲーム機も、購入したは良いけど、買ったことで満足してしまい、ゲームは数回したくらいで飽きてしまうんです。他にやることが沢山あるからなんだけど、もう、そろそろ、子供に戻って、おもちゃ相手にゆっくりしたいと、何度思ったことか。子供の頃は、あんなに時間があって、全てが楽しかったのに。
映画では、そんな捨てられる事を経験したおもちゃ工場が捨てられない為に、すみっコたちに、沢山のおもちゃを作らせていたらしいんですけど、沢山作ったら、余るから捨てちゃうと思うんだけどなぁ。ちょっと、私の考えだと、沢山作らずに、希少価値として、数量限定で作った方が、大切にされるし、捨てられないと思うんだけど。売れるからって、沢山作ったらダメなのよね。
そこら辺が、おもちゃ工場の経営能力の無さだったんじゃないかな。でも、すみっコぐらしで経営能力とか書いちゃう私って、アホかもしれませんね。(笑)つい、ブラック企業のようなノルマを課すことを描かれると、マジで苦しんでいる大人がいるんだぞって思っちゃって、ごめんなさい。
それにしても、可愛かったなぁ。今回も、最初に緑のペンギンが、自分はペンギンなのか、他の生物なのかと悩んでいるのですが、誰か、君はカッパですよって言ってあげてくれよ。もー、どこかから、お皿を見つけて来て、頭に付けてあげてよ。毎回、すみっコを観るたびに、カッパだよとツッコミを入れている私です。そういう、お決まりのギャグ的な要素が、本当に好きなのよ。怪獣だけどトカゲですと言い張っちゃってたり、ホント、可愛いっす。いつか、その仲間に、フェレットも入れてあげて欲しいな。細長いから、みんなをくるっとまとめて温めてあげられるよ。毛皮の為に乱獲されちゃって、仲間は少ないから寂しいけどね。
今回の映画、井ノ原さんがナレーターを降りられてしまい、残念でした。本上さんも良いんだけど、女性の声だけより、優しい男性の声も欲しかったと思います。確かに、ジャニーズ問題があり、子供向けの映画にふさわしくないとは思うけど、でも、彼の声は優しかったですもん。井ノ原さんは、会見に出るとか、社長をするとか、したくなかったんじゃないかな。奥さんと子供の事もあるし、本当は事務所も辞めたかったんじゃないの?うーん、とても残念でした。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは、親子で観たいし、大人通しでも観たい映画です。心が洗われるし、優しい気持ちになります。大人としてのツッコミも出来て、童心にも帰れるし、疲れた心に、ちょっと栄養を与えてくれるような映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」