「ゴジラ -1.0」
を観てきました。
ストーリーは、
戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
というお話です。
特攻隊員として出撃するも、機体の故障という名目で逃げて、不時着用の滑走路がある大戸島へ降りた敷島浩一。そこで整備兵たちに、機体に損傷はないと言われるが、今更仕方がない。次の日、海に深海魚たちが浮いているのを見つける。すると整備兵たちが騒ぎ、「ゴジラが来る」という。この島には、昔から深海魚が浮くとゴジラが現れるという言い伝えがあるのだ。その夜、大きな恐竜であるゴジラが現れ、整備兵たちを殺し、敷島と橘のみが生き残る。
戦争が終わり、日本に帰還した敷島。東京の自宅に帰ると、両親は空襲で亡くなっていた。自分だけ生き残ったことを恥じる敷島だが、闇市で大石典子と出会い、彼女が託されたという子供と共に、同じ家に住むようになる。3人で住むようになり、仕事を探した敷島は、復員省から磁気式機雷の除去の仕事を紹介される。お給料も良く、危険ではあるが死ににいく訳ではない。生活は安定し始めた。
そこへ、またゴジラの影がチラつき始める。アメリカは、ビキニ諸島で原子爆弾実験が行っていた。ゴジラは、その実験で被爆し、遺伝子レベルでの変異を起こし、巨大ゴジラとして生まれ変わったのだ。ゴジラは既に焦土と化した東京を目指し、海中を移動していた。日本政府は、未確認生物を駆除したくても、戦後のため、アメリカによる武装解除で武器となるものはなく、アメリカに頼んでも、ソ連との冷戦により戦争行為に値する行動は出来ないと言われてしまう。
このままでは日本が壊滅してしまう。復員省は、民間でゴジラ駆除の対策をするべく動き出す。そして、敷島が仕事を一緒にしている元海軍技師士官の野田が主導で、ゴジラと呼ばれる生物の駆除方法を探し、作戦を開始する。準備を進めていると、予想通りゴジラが現れ、東京に向かってくる。上陸前に駆除出来れば良いが、ゴジラのスピードは速く、上陸を阻止できない。そして。後は、映画を観てくださいね。
ゴジラの新作、初日の朝に観に行きました。やっぱり面白かった。ゴッちゃん、かわいかった。足の筋肉がもりもりで、ちょっとマッチョになっていたけど、手が短くて、顔は、ちょっとずんぐりめになっていたかな。上半身は昭和っぽくて、下半身は令和って感じかしら。
ストーリーがよく出来ていました。戦後の日本の状態をよく描いていて、そんな時に、もしゴジラがやって来たらということを想定して、武器が無いとか、その頃は冷戦時代なのでアメリカは助けてくれないとか、そんな状況でどうやってゴジラを倒すのかということが、よく考えられていました。
もちろん、ゴジラを殺すことなんて出来ないので、最後は、ん?ということになりますが、この映画の中の人々は、倒したと安心したんじゃないかな。うん、確かに一度は倒してますからね。あ、これ、ネタバレですか?ごめんなさい。でも、ゴジラは永遠ですから、何度倒れても復活するという、無敵の存在ですもん。
ゴジラを駆除するために、凄い作戦を考えるのですが、結構、無理無理だなぁと思いました。ゴジラがおとなしく、言われた通りの場所に行ってくれればよいけど、自由な怪獣だから、思ったように行動してくれるかなぁと思いました。そこで、元特攻隊の敷島がゴジラに近づき、うるさいハエのように、周りをブンブンして、ゴジラを誘導するんです。
ゴジラの気持ちになったら、気持ちよく歩いていたのに、顔周りに蚊やハエのようなモノがぶんぶんするんですから、イライラしますよね。で、つい、手で掃いながら追いかけちゃうんです。ここら辺は、普通の動物や爬虫類と同じですよね。かわいいです。
あ、人間側の気持ちを書かなくちゃね。日本は戦争に負け、絶望からやっと復興してきたのに、またゴジラに襲われて、何故、日本ばかりという気持ちになるんだけど、でも、ここで負けられないという気持ちが強い人々がたくさんいて、そして、ゴジラ駆除に動き出すんです。
この、絶対に負けないという気持ちって、戦後だからこそ強かったような気がします。これ以上、日本を壊してはいけないし、日本人が減ってしまうのは許せなかった。沢山の人が亡くなり、自分たちは生きて帰ってきた。助けられなかった人が沢山いたけど、これ以上は死なせないと思ったからだと思うんです。そんな気持ちがとてもよく描かれていて、感動しました。
ゴジラの原点である最初の映画を、しっかりとベースにしていました。アメリカの原子力爆弾の試験で放出された放射能によって、遺伝子変異をしたゴジラが、日本に向かってくる。最初のゴジラは水爆で変異だったけど、今回は原爆ってことでした。そして、大戸島が始まりでしたね。今度の映画は特攻隊の生き残りから始まり、彼が復興する日本と共に、生きる希望を取り戻していく姿を描くことで、戦後日本の人々の気持ちを代弁していたと思います。
もちろんゴジラが主役だけど、ゴジラは人々の不安や恐怖の象徴だったんじゃないかと思うんです。大きな不安や恐怖を排除して、日本は生きてきた。そんな気持ちを、今また、思い出して、ボロボロになった日本を復興させようと、ゴジラが言っているような気がしました。
今、日本は問題が山積ですもんね。頭の悪い増税ク〇メガネなんて人が総理をやっているから、どんどん悪くなっていくだけ。収入が増えていないのに、増税したら貧困が進むだけでしょ。なんで解らないのかな?大企業だけが儲かっているんだから、大企業から取らないと。理屈がめちゃくちゃなんです。そんな不安ばかりの世の中をやり直しましょって言われているようで、ゴジラを駆除するために、何か頭を使わなければねってことかなと思いました。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。よく出来たストーリーでした。ここまで戦後の日本をよく描いてくれていて、その上、ゴジラも唯の悪に描かず、何とも言えない結末でした。感動しました。これは1回観ただけじゃ物足りないです。また観に行きます。みなさんも、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ゴジラ -1.0」