【東京国際映画祭】「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(ワールド・フォーカス)」奇妙な生き方なの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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【東京国際映画祭】(8作目)

 

「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」

 

(ワールド・フォーカス)

を観ました。

 

ストーリーは、

 

牧場を経営しているシルバは、25年ぶりに砂漠を横切り、馬に乗って友人の保安官ジェイクを訪ねます。

 

町では、ジェイクの兄の妻が殺害され、彼女の乱暴な恋人のジョーが、最後に彼女の家を出ていくのを町の住民に見られており、ジョーが容疑者として手配される事になります。ジェイクは、兄が亡くなる時、妻の世話を頼まれたため、妻がアバズレだったとしても、犯人を許すことは出来ないと考えていました。

 

 

シルバが現れるとジェイクは驚き、懐かしがります。ジェイクは彼を家に招き、二人は夕食をとり、昔、青春時代に恋人だった時の事を思い出し、我慢出来ずにベッドに二人で入ります。翌朝、シルバは、別れる前に一緒に牧場を経営しようと話したことをジェイクに思い出させます。あの時、ジェイクは親の面倒を見なければならず、その話を断ったのでした。

 

ジェイクは、シルバの目的は、自分の息子であるジョーが殺人を犯したことを知って、彼を助けるためにこの町にやってきたんだろうと言い、牧場の話はもういいと突き放します。シルバは、ジェイクの家を出て、旅立ちます。

 

 

ジェイクは、シルバの後をこっそりと付けていきます。きっと彼が息子のジョーの居る場所へと行くと思ったからです。そして、翌日、シルバはジョーが自宅にいるところを見つけます。シルバは、お金と馬を彼に与えて、メキシコに逃げ、二度と戻らないようにと命令します。

 

そこへ、シルバを追ってきたジェイクが到着し、3人が銃を構えて、緊迫した状態が続きます。そして…。

 

後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、ショートフィルムで、30分ちょっとくらいの長さなのですが、内容はとても濃くて、2時間の映画を観るよりも、盛り上がりました。キャストも素晴らしいのですが、なんたって、25年越しの恋愛映画、ボーイズラブなんです。もー!腐女子のみなさーん、集まって下さーいっていうくらいの内容でした。というか、このイケメンおっさんのラブシーンは、今までに見たことも無いほど、美しくて感動的でした。そこらの恋愛映画はぶっ飛びますよ。
 

あのね、セクシーとか、イヤらしいとか、そういう類いのモノではありません。二人の愛が、あまりにも美しいんです。青春時代、2人で騒いで、愛を育み、一緒に牧場をやって、一生一緒にいようと話したのに、家庭の事情でそれが出来なかった二人が、25年越しで、再会して、愛を確認し合うんです。もう、盛り上がるの当たり前でしょ。

 

その深い愛を、たった30分で、こんなにも濃く描いてくれるなんて、さすがペドロ・アルモドバル監督です。この西部劇の時代だから、同性愛は、変な目で見られる対象だったと思うんです。だから、2人は、仲の良い友達的に周りには見せていて、シルバは牧場を経営する為に、女性と結婚して、子供も設けたのだと思います。でも、2人の愛は壊れなかったんでしょうね。だって、ジェイクはずっと独身みたいでしたもん。

 

 

そんな素敵な恋愛映画なんだけど、ポスターを見ると、どう見ても笑かしているんですよね。だから、真面目に作りながらも、どこか楽しんで作っていた作品なんじゃないかな。ちょっと、こっぱずかしい気持ちもあったのかもしれません。だって、思いのほか、イーサン・ホークとペドロ・パスカルがピッタリだったんですもん。

 

おっさんの恋愛だから、汚くなっちゃイヤじゃないですか。そして、この2人の俳優、ほっそりして美しいというタイプじゃないでしょ。どちらかというと、西部劇ならピッタリだけど、男同士の絡みとなると、ん???となりそうに思っていたんだけど、いやいや、素晴らしかった。二人の間に”愛”が見えたもん。

 

だけど、問題はショートフィルムだってことなんです。映画館で上映出来ないでしょ。勿体ないですよ。こんなに素敵な映画なのに。他のショートフィルムと一緒に上映とかって出来ないのかなぁ。配信でも良いけど、出来れば、広大な砂漠を馬で走っているとか、そういう場面を大画面で観て欲しいなと思いました。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これ、何とかして日本公開して欲しいです。日本の腐女子のみなさーんに、ぜひ、観ていただきたい。これこそ、”おっさんずラブ”だと思います。だって、本当におっさんなんだもん。でも綺麗です。日本で観れるようになったら、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 


「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(ワールド・フォーカス)」