「北極百貨店のコンシェルジュさん」絶滅してしまった動物たちへの想いが込められている気がしました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「北極百貨店のコンシェルジュさん」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

従業員は人間だがお客様はすべて動物である「北極百貨店」の新人コンシェルジュ・秋乃は、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら奮闘する日々を送っていた。百貨店にはあらゆる種類の動物たちがやって来るが、その中でも「絶滅種」である「V.I.A(ベリー・インポータント・アニマル)」は個性派ぞろい。

というお話です。

 

 

新人コンシェルジュとして秋乃が働き始めた「北極百貨店」は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店。一人前のコンシェルジュとなるべく、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら日々奮闘する秋乃の前には、あらゆるお悩みを抱えたお客様が現れます。


中でも<絶滅種>である“V.I.A”(ベリー・インポータント・アニマル)
のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。

 

 

長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウの会社社長を接待するフェレットは、夫婦で楽しそうに買物をする夫婦に何を接待したら良いのか解らず、秋乃に相談をすると…。

父親に贈るプレゼントを探すウミベミンクと、娘に送るプレゼントを探すウミベミンク。親娘ともにナイショでプレゼントを探していて、秋乃に相談をすると…。

恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミは、断られるのが怖くて何度も言い出せず、秋乃に相談して、レストラン全員で彼をバックアップすることに。

 

他にも、自分のため、誰かのため、様々な理由で「北極百貨店」を訪れる。お客様の想いに寄り添うために、秋乃は今日も元気に店内を駆け回ります。そんな彼女を査定していたフロアマネージャーとオオウミガラス、いや経営者は…。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画は、人気コミックの映画化です。私は原作を読んでいるのですが、映画は、原作をそのまま、よく描いていたと思います。いくつかの出来事を描いていて、ほのぼのする内容でした。でも、ただまったりしているのではなく、ちゃんと原作の良いところを、忠実に描いています。

 

主役の秋乃は、見習いコンシェルジュで、これからお客様の対応を覚えていくという事なんです。もちろん、研修ではやってきているのですが、実践するのは初めて。失敗をするし怒られるしで、騒ぎになるのですが、先輩コンシェルジュや、監督官のような人が、ちゃんと手助けをしてくれます。

 

 

その百貨店には、色々な種類の動物が訪れて、絶滅してしまった動物たちも訪れるんです。何故って、それは解りません。原作漫画では、最後に、一応、謎解きをしてあるのですが、映画では、そのお話はありませんでした。

 

でも、私としては、この北極百貨店が、何故、動物のお客様を迎えるのか、何故、接客は人間なのか、という事を、ちゃんと描いて欲しかったです。それがあると、この物語が、ただ可愛くて楽しいのではなく、実は、人間が乱獲し、絶滅に至ってしまった動物たちへのレクイエムであることが解るんです。

 

 

結構、考えさせられるし、もう、人間の勝手で、動物を絶滅させることが無いよう、自然破壊を考え、地球温暖化を止めなければいけないなと思ってしまいます。人間のせいで、何種類の動物が絶滅してしまったのか、悲しいことです。でも、既に開発されてしまった都市で生きている自分には、何が出来るかと言っても、何も出来ないんですけど、ゴミを減らそうとか、ビニール袋を使わないとか、WWFに寄付するくらいしか出来ないんですけどね。

 

新米コンシェルジュさんが、沢山の失敗をして学んでいくんだけど、随分と考えさせられました。相手の考えている事を察してさりげなくアドバイスをするというのは、素晴らしいと思いましたが、接待しすぎてお客様を間違ったクレーマーにしてしまうというお話は、そういう事もあるんだなぁ~と驚きました。サービスしすぎも問題なんですね。

 

 

でも、仕事をするということは、プロということだから、基本的なルールがあっても、自分で考えて行動することが大切なんだなと思いました。何でもマニュアル通りにすれば良いというものではないんですよね。うんうん、解る解かると頷いてしまいました。

 

最近のデパートの店員さんは、このコンシェルジュのように働いてくださる方はいないけど、良いホテルでコンシェルジュに頼むと、気の利く人だと、ここまでやってくれるのかと思うほど、親切なサービスをしてくれますよね。そういうのを見ると、やっぱり一流と言われる場所の違いを感じます。

 

 

アニメながら、とても考えさせられて、温かくなる作品でした。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。原作漫画の良い部分を、ちゃんと映画にして下さっていて、満足しました。愚かな人間の行動も戒めてくれていて、良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「北極百貨店のコンシェルジュさん」