「ゆとりですがなにか インターナショナル」相変わらずの”ゆとり”たちの狂乱を楽しんでください。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ゆとりですがなにか 
インターナショナル」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

「ゆとり世代」の男たちも30代半ばに差しかかり、それぞれ人生の岐路に立たされていた。夫婦仲も家業の酒屋もうまくいかない坂間正和、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊、中国での事業に失敗して帰国したフリーターの道上まりぶ。働き方改革、テレワーク、多様性、グローバル化など新しい時代の波が押し寄せる中、ゆとりのない日々を過ごしながらも懸命に生きる彼らだったが。

というお話です。

 

 

「野心が無い、競争意識がない、協調性がない【ゆとり世代】」かつて勝手にそう名付けられた彼らも30代半ばを迎え、それぞれ人生の岐路に立たされていた。


夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の坂間正和。

いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊。
事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・道上まりぶ。

家族、仕事、仲間、ライバル、不倫疑惑、マッチングアプリ、エビチリ、二日酔い。人生は、何となく順調に行くと思っていた3人だが、何の努力も無いのでは、通常の生活もままならなくなってきてしまった。

 

 

彼らの前に立ちはだかる”人生の試練”。そして<Z世代><働き方改革><コンプライアンス><多様性><グローバル化>。想像を超える新時代の波も押し寄せ、物語は予想外の展開へ。それぞれの思い違いも重なり、国際化も押し寄せて、時代に振り回される3人。それでも、家族、仕事など、手の中の大切なモノはどんどん増えて、捨てることは出来ない。時代に流され、ピンチの3人が最後に見つけた大切なモノとは。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、面白かったなぁ~。TVドラマも面白かったけど、映画になって、パワーアップした感じでした。正和は、夫として父として家族を守らなければならなくなったし、山路は、いまだ独身童貞だが、学校の教師として頑張っていて、まりぶは、中国人妻と子供が3人がいてハチャメチャな性格は変わらずだが、何となくイイ奴として生きていた。それぞれに、ちゃんと成長してるじゃんと思ったけど、それでも、めちゃくちゃでしたね。

 

 

正和は、坂間酒造の営業として、以前勤めていた居酒屋チェーンに日本酒を卸していたんだけど、日本酒が売れないから契約を切ると言われてしまい、ピンチに陥ります。坂間酒造は、そこしかお酒を卸していないので、個人販売のみでは生きて行けないんです。そこで、ノンアル系かマッコリ系の日本酒を作って成功したら、1年契約を伸ばして貰えるという約束を取り付けて、酒を造ろうとするんだけど、気難しい杜氏に怒られて、困った状態に。

 

 

その上、妻には浮気を疑われ、ただでさえ倦怠期でセックスレスの状態で、正和は半泣きで大騒ぎ。坂間酒造に社員として入ったまりぶは、仕事もしてくれているんだろうけど、どーも動画配信の方に力を入れているようで、そのせいで、いつの間にか、坂間家は中国一、有名な日本家族になってしまいます。

 

まりぶったら、何やってるの?と思うけど、まぁ、家族5人を養っていくには、それなりにお金も必要だろうから、仕方ないんだと思うけどね。坂間酒造のお給料だけでは、無理だったのかもしれません。確か、凄く安かったと思うもん。

 

 

そんな坂間家の嫁・茜さんは、正和の態度がおかしいので、浮気を疑い、山路に相談します。山路は、小学校での騒ぎで足を骨折してしまい、緊急連絡先が茜になっていたので、入院に茜が付いて行ったんです。山路は、茜が相手なら、難なく色々なことが話せるのに、いざ、付き合う相手となると、つい、先のことを考えて、キツいことを言ってしまうんです。

 

もう少し、適当に考えれば良いのにね。だって、付き合う前に身構えて、色々と考えたら、付き合えないでしょ。直ぐに別れるかもしれないから、適当に付き合おうかなくらいの気持ちでいいのにねぇ。でないと、人間は完璧ではないから、付き合っていくのは難しいです。

 

 

そんな3人の前に、チェ・シネという韓国人の女性が現れます。彼女は、正和が以前に働いていた居酒屋チェーン店を買収した韓国企業の管理職です。今回の映画では、彼女の存在が新時代の指標になったていたのかな。会社では、パワハラ、セクハラが問題になり、必要ないものは切り、合理化を進めて、利益を追求するということが最重要課題となっています。まぁ、企業なら当たり前なんだけど、それが、よりドライになっているので、坂間酒造も切られそうになるんです。

 

ゆとり世代だけど、やっぱりやるときゃやらないと、と思ったのか、今回は、頑張っていましたよ。特に、正和は、よく頑張ったと思います。まりぶは、めちゃくちゃなんだけど、結構、人の気持ちを分かっているんじゃないかな。考えてみれば、彼はやり方は粗いけど、人のためになっているんだよね。

 

 

山路は、今回も山路でした。彼は変わらないなぁ。そこがいいんだけどね。女性と会っても心の声がダダ漏れだし、先のことを考えすぎて、付き合うまで行かないんですよね。先のことなんて考えてたら、人間となんて付き合えません。ペットとしか付き合えないよ。先の事なんて、先に考えれば良いんです。まず、付き合わないと。次の機会には、山路に頑張って欲しいな。

 

そうそう、最後に「つづく」って出てたので、続くそうですよ。嬉しいです。彼らがどう年を取っていくのか、面白いですよね。オッサンになって、年寄になって、どんな生き方をして行くのか、楽しみです。ゆとりだろうが、なんだろうが、人生には面白いことがいっぱいあるので、彼らが良い人生を歩んでくれたらなぁと思いました。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。ドラマのときも面白かったですが、映画も最高でした。キャストも良いし、内容もうまいですよね。さすが宮藤官九郎さん、よく解っています。もっと先が観たくなりましたもん。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ゆとりですがなにか インターナショナル」