「ドミノ」現実のハズなのにどこかおかしい。敵は催眠を使い決して捕まることが無い。娘を探すには!? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ドミノ」

 

を観てきました。Fan’s Voiceさんの、独占最速試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

娘が行方不明になってしまった刑事ロークは、カウンセリングを受けるが、正気を保つために現場の職務に復帰する。ある時、銀行強盗を予告するタレコミがあり、現場に向かったロークは、そこに現れた男が盗むハズだった貸金庫の中に、ロークの娘の写真が入っていた。娘を知っている男を捕まえようとするが、男はいとも簡単に人びとを操り、逃げてしまう。謎の男は催眠作用で脳を操っているようで、混乱するロークだったが…。

というお話です。

 

 

オースティン警察の刑事ダニー・ロークは、最愛のひとり娘ミニーを失った悲しみから立ち直れずにいる。容疑者が逮捕されたにもかかわらず、彼は誘拐したことも、どこに連れて行ったのかもまるで思い出せないというのだ。

今日も警察のカウンセリングに通い、仕事復帰は妥当かの診断を受けていると、相棒から連絡が入る。ある特定の貸金庫を狙った強盗が計画されているという匿名の通報が入り、相棒のニックスと銀行に向かった。

隠れて監視するロークが目を付けたのは、銀行の外にいたひとりの怪しげな男。その男が隣の見知らぬ女性に話しかけると、女性は突然奇怪な行動を取り始める。そんな様子を見たロークは急いで貸金庫に駆けつけ、男より先に到着。目的の金庫を開けると、中に入っていたのはなんとミニーの写真だった。写真には、「レヴ・デルレインを見つけろ」と書かれていた。



 

ロークはふたりの警官を伴って屋上まで男を追い詰めるも、警官は突然暗示をかけられたようになってお互いを撃ち殺し、男は屋上から飛び降りた。すぐに見下ろしたが、地面に男の姿はない。いったい、何が起こったのか。

この出来事がミニーの失踪に関係していると信じるロークは、匿名の通報者の居場所をたどりあてる。そこにはダイアナ・クルスという名の占い師がいた。人の心を操る能力を持つ彼女は、男の正体を教えてくれる。彼とクルスはかつて同じ秘密組織に所属していたというのだ。そこにミニーはどうつながるのか。次々に危険が降りかかる中で、ロークはその答を探そうとする。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったぁ~!私が大好きなSFサスペンスミステリーという感じでした。まず、原題は「Hypnotic」(ヒプノティック)=催眠術という意味です。題名で既にネタバレしているというか、催眠術により相手を操るということが提示されています。

 

まず、最初にロークという刑事がカウンセリングを受けている場面から始まります。彼は娘を誘拐され、犯人は見つかりましたが、娘は行方不明のままなんです。そんな彼の前に、謎の男が出現し、男が狙っている貸金庫に入っていたのは、ロークの娘の写真とメッセージ。どういうことだ?と思ったロークは、男を追い詰めますが、男はビルから飛び降りて消えてしまいます。

 

 

この男は、どんなに追い詰めても、催眠によって人を操ることが出来るので、捕まることはありません。自分を捕まえに来た人に”帰れ”と言えばいいだけなんですから。でも、そりゃ無理だなとロークは諦める訳には行きません。娘の居場所を知っているかも知れないんですから。そして、相手を知るために、強盗の情報を通報してきた女性・ダイアナを見つけます。

 

このダイアナも、催眠の訓練を”ある政府機関”で受けたようでした。男と同じ組織にいたらしいのですが、今は敵のようで、男から逃げていると言います。男は凄い能力者なので、仲間を集めて対処するしかなく、メキシコにいる仲間を頼ります。なんだけど、何処まで行っても、謎の男が追ってくるので、結構、大変なことになります。

 

 

大変なんだけど、ある場面まで来ると、逆転が見えてきます。何故か、ロークには、相手の催眠がかかりにくいらしい事が解ります。それに、どーも、ロークも同じような力が…。マジですか?って感じなのですが、火事場のバカ力的に、力が現れたのかなと思いながら、観て行くと、今度はとんでもないことが起こります。もう、おーい!っていうくらい、大きな逆転劇が始まります。もちろん、詳しくは書けませんが、何が逆転するのかはお楽しみ。

 

予告の映像を見ると解りますが、ちょっと”インセプション”っぽい映像になっていますよね。でも、”インセプション”とは全く違います。あの映画は、彼らが夢の中に潜っていくお話だったでしょ。でも、これは現実なんです。現実の世界で、催眠をかけられて、違うモノを見せられてしまうという事なんです。でも、誰が催眠をかけられているのか、誰がかけているのか、そして、真実は何なのか、全てが解明されていきます。

 

 

これは面白かった。ネタバレ出来ないのが残念なほど、謎が解明されると、ヤッホー!となります。そんな事をしていたのかと解ると、最新の研究をしていながらアナログなんだねーとか、催眠術といいながら、それは超能力の域だよねーとか、そんなツッコミを入れたくなり、観た人と話をしたくなります。そう、この映画、とっても映画オタク好みに作られているんです。うーん、好きだ。本当に好きだ。

 

ロークは、娘を探す刑事ですが、その警察という役も演じているのかもしれず、じゃぁ、娘が幻影なんじゃないかと思うと、実際に存在していたらしいし、何が本当なのか、どんどん疑わしくなっていくんだけど、でも、現実世界に生きているのは本当で、誰を信じていいのか解らなくなっていくというのが、この映画なんです。この映画の展開は予想出来ませんでした。ある程度、こういうミステリーって予想が出来るのに、今回は、全く外れてしまいました。

 

そうそう、カウンセラーの所から帰る時、エレベーターのボタンが、1階が上で高層階ほど下にボタンがあるんです。米国ではそうなの?私、一番上に1階があるボタン、初めて見ました。これもギミックだったのかな?他にも、ちょいちょい、気になる部分がありましたが、ネタバレになるので書きません。探してくださいね。

 

 

ベン・アフレック、やっぱりカッコいいなぁ。最近観たのは「フラッシュ」でバットマンとして登場して以来かしら。また、映画も作って欲しいし、色々な映画にも出て欲しいな。バットマンは引退したらしいので、次は何になるのかなぁ。楽しみです。

 

そうそう、”催眠”と言えば、1999年に邦画で「催眠」という映画がありましたよね。原作が松岡圭祐さんで、彼のデビューシリーズじゃなかったかしら。催眠を学術的に解説していて、人を操ったりすることは出来ないと定義していました。催眠については、現在でも意見が分かれているので、正しい定義はありません。人を操れるのかは、解りませんが、暗示は与えることが出来るようです。

 

「催眠」はホラーで、凄く怖かったので忘れられません。精神科医を稲垣さん、患者を菅野さんが演じていて、天井から菅野さん演じる由香が覗き込んでいる姿を、今でも思い出してゾッとします。あれから、松岡さんの原作シリーズにハマり、催眠シリーズ、千里眼シリーズなどを読み漁りました。

 

 

話が飛びましたが、催眠自体には、この映画で描かれるような力はありません。なので、”ヒプノティック(催眠)”という題名だし、映画の中でも、ヒプノティックで操ると描かれていますが、それは催眠ではなく、超能力だと思います。目を見ただけで、相手がいう事を聞くことは無いでしょ。テレパシーで思念を飛ばして、テレキネシスで運動中枢を支配する能力があるなら、出来るかもしれないですね。

 

催眠は、心の底の傷を治すための精神医学だと思うので、人を操って、幻覚を見せて何てことは、難しいんじゃないかなぁ。まぁ、この映画では、催眠と言う名の超能力だったと考えれば良いんですけどね。

 

 

この映画、超!超!お薦めしたいと思います。こんなに面白いんだから、もっと宣伝すれば良いのにと思うけど、ネタバレ出来ないから宣伝し辛いんだろうなぁ。二転三転するので、最初の方から、あまり詳しくは書けないんです。なので、私のあらすじも、沢山書いてあるようで、始まって直ぐの頃しか書いてありません。でもね、この映画、90分くらいで収まっているんです。素晴らしいでしょ。さすが、ロバート・ロドリゲス監督です。(イヤ~ん、またマチェーテが観たくなってきたぁ~!)ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ドミノ」