「沈黙の艦隊」待ちに待った沈艦ですがやっぱり導入部までですか。うーん先が観たい!先を観せてくれ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「沈黙の艦隊」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

日本近海で、海上自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦に衝突して沈没する事故が発生。全乗員76名が死亡したとの報道に衝撃が走るが、実は、衝突事故は日米が極秘裏に建造した日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」に乗組員を乗務させるための偽装工作だった。しかし艦長の海江田四郎はシーバットに核ミサイルを積み、アメリカの指揮下を離れて深海へと消えてしまう。海江田をテロリストと認定し撃沈を図るアメリカと、アメリカより先に捕獲するべく追う海自のディーゼル艦「たつなみ」の艦長・深町。シーバットの運命は。

というお話です。

 

 

日本近海で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がアメリカの原子力潜水艦に衝突し沈没した。近くでその様子を傍受していた「たつなみ」は、あまりの出来事に驚くが、艦長の深町は音声データを解析し、何か違うことを感じ取っていた。

 

艦長の海江田四郎を含む全乗員76名が死亡との報道に衝撃が走る。
だが実は、乗員は無事生存していた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦「シーバット」に彼らを常務させるための偽装工作だったのだ。日本政府は、自国防衛を優先し、原子力潜水艦が必要との考えから、米軍へ原子力潜水艦の製造を依頼し、自衛隊乗組員を配置したのだった。


日本所属とは出来ないため、米艦隊所属となったシーバット。その艦長に任命されたのが、海上自衛隊トップの操艦を誇る海江田であった。就航パーティにて日米政府関係者と顔合わせを済ませた海江田たちは、試験航海に出た直後、反旗を翻す。

 

 

海江田はシーバットに核ミサイルを搭載し、突如、日本にも米国にも連絡なく逃亡をする。そして、海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を宣言したのだ。日米とも大慌てで情報統制を敷き、対応を模索する。


米国は、やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈をせよという命令を出す。一方、日本は米国より先にやまとを捕獲すべく、海上自衛隊ディーゼル艦「たつなみ」を向かわせる。たつなみの艦長である深町は海江田と共に潜水艦に乗っていた過去があり、海難事故で、隊員を亡くすという経験をしていた。その経験から、海江田に並々ならぬ思いを抱いていた。独立国家「やまと」、海江田の目的とはなんなのか。後は、映画を観てくださいね。


 

待ちに待っていた、沈艦の映画化。凄く嬉しかったんだけど、そりゃ、そうよね、たった2時間くらいで、全部出来る訳が無いわよね。あの壮大な話が、簡単にまとまる訳が無いんです。なので、観た後、カッコ良かった!という気持ちと、まだまだ序盤という残念感が入り混じって、複雑な気持ちになりました。まだ、最初の戦闘が終わったところで、これから日本政府との交渉となります。

 

大沢さんが海江田艦長を演じると聞いて、原作のあの丸顔の温厚そうな海江田が似合うかなぁと、ちょっと心配していましたが、映画を観たら、ちゃんと海江田でした。そうそう、そんな雰囲気、そんな感じって思いました。ビジュアルは、ちょっと違うかもって思っていたけど、海江田に見えましたもん。うーん、良かったです。

 

 

沈艦は、昭和最後の頃に連載が始まった漫画です。私は、連載時は知らなかったのですが、終わってから全巻揃えて、一気に読んで、感動しまくって、何度も読み返したのを覚えています。本当に、もし、こんな事が出来たなら、もしかしたら世界が一つになって、平和になれるのかもとも思いました。まぁ、現在の状況では、無理だと思いますけどね。こんなに世界各国で紛争が起きていて、大国までが侵略戦争をしている状態で、平和もなにもあったもんじゃない。いい加減にして欲しいです。

 

そんな現代に蘇った沈艦、期待していたのですが、うーん、ここまでですか。まだ導入部までしか進んでいません。世界と闘って、国連まで行かなければならないので、先は長いです。でも、潜水艦の戦い方を、よく描いてくれていたと思います。やっぱり潜水艦映画って、面白いですよね。ホント、好きです。特に、「レッド・オクトーバーを追え!」が好きなんです。トム・クランシーのジャック・ライアンのお話です。映画では、ショーン・コネリーとアレック・ボールドウィンでしたね。

 

 

話を戻して、この独立国家「やまと」の考えは、簡単に説明するのは難しいけど、世界を一つにして、政府と軍事を分離し、独立した軍に対して保険をかけて平和を金で買うという構造です。なので、戦争をしたら誰かが儲かるという構造は無くなり、何か悪いことをした地域に対して、全世界が制裁を加えるという事です。もちろん、ジャーナリズムに制限は無くなり、ジャーナリストの真価が問われる事になります。

 

自分で説明していても、ちょっとこんがらがるのですが、解って貰えるかしら。まぁ、解らなくても、何となく平和のためなんだなーって思っていれば良いと思います。で、その為に、海江田は、あえて悪者になったということなんです。パッと見、国に反乱を起こして、独立国を制定したなんて、テロリストですよね。でも、世界のためなんです。

 

 

もし、日本が自国防衛のためという名目で原子力潜水艦を持とうとしなければ、海江田はこんな行動に出なかっただろうし、出れませんよね。どこまでも力を欲して、憲法を無視するような解釈をし、秘密裏に進めてきた悪い日本の政治が、海江田を立ち上がらせることになったのだと思います。

 

核を持てば使いたくなるし、一つじゃ収まらなくなる。次はこれ、次はこれと、色々と欲しくなり、どんどん軍事力を付けることになって行きます。そんな事、絶対にして欲しく無いし、日本は軍は持たないと憲法で定めてきたのに、自衛権という名目で軍と同等の装備を持とうとしている。それは許されない事だと思うし、辞めて欲しい。もう、戦争は絶対にやらないと誓ったのだから、どこまでも、それを続けて欲しい。そう願うばかりです。海江田も、そう思ったからこそ、悪役として、立ち上がったのだと思いました。

 

 

この沈艦は、とても深いお話だし、簡単な娯楽作品とは違います。本当にみんなに考えて欲しい内容なんです。でも、映画では、まだ導入部しか出来ていないので、出来たら映画を何本も作るより、ドラマで配信して欲しいなと思いました。そうすれば、最後まで安定して作れますもんね。

 

私は、元々、沈艦のファンだったので、この映画、とても楽しみにしていました。そして、今回は、ちょっと物足りなさが残る感じがありましたが、もし、最後まで描いていただけるなら、感動出来る作品になるような気がしました。このままで終わらなければ良いのですが、どうなんでしょうね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。本当は、超を沢山付けたいくらいなのですが、まだまだ先が長いし、今回の序盤だけでは物足りなかったので、これから続いてくれることを願っています。皆さんが観てくれれば、続きが作られると思うので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「沈黙の艦隊」