「ドラキュラ デメテル号最後の航海」
を観てきました。
ストーリーは、
ルーマニアのカルパチア地方からイギリスのロンドンまで、謎めいた50個の無記名の木箱を運ぶためチャーターされた帆船デメテル号は、その航海の途上で毎夜、不可解な出来事に遭遇する。デメテル号船長の航海日誌に記されたおよそ1カ月におよぶ無慈悲な存在との対峙の記録をもとに、大海原をわたるデメテル号に何が起こったのか、そして謎に包まれた50個の木箱の中身をめぐる恐怖の物語が展開する。
というお話です。
1897年6月、デメテル号がイギリスに漂着する。警察が見つけた時には、既に難破しており、生存者はいなかった。
数週間前、ブルガリアのヴァルナ港にいたデメテル号は、ロンドンへ輸送するための貨物を積み込んでいました。デメテル号では船員が足りず、ヴァルナ港で船長のエリオットが乗組員を探しています。そこへ医者だというクレメンスが現れますが、屈強な男を探していると言って断られてしまいます。
大きな男が選ばれ貨物を運び入れていると、箱に付いた紋章を見て、逃げてしまいます。エリオットはそれならと、クレメンスを雇い入れ、乗組員とします。クレメンスはケンブリッジ大学で医学を学び医者になりましたが、黒人であるが故に、どこも雇い入れてくれませんでした。
ロンドンへ向け出港したデメテル号は、順調に進み、予定より早くロンドンへ着けそうだと喜んでいた矢先、女性の密航者が見つかります。衰弱しており、クレメンスは直ぐに輸血をして回復を待ちます。その後、乗せていた動物が全て殺されてしまいます。噛まれた傷があるという事で、狂犬病かもしれないと、死体を全て海へ投げ捨てます。目を覚ました女性はアンナと名乗り、血を食べる生物・ドラキュラがこの船に乗っていると警告します。
その日から、一人、また一人とドラキュラの犠牲者出て、船長やクレメンスたちはドラキュラを退治しようとしますが、見つけることが出来ません。そしてまた夜になり、船員とドラキュラの壮絶な戦いが始まります。後は、映画を観てくださいね。
この映画、一般的なドラキュラの映画とは違って、元々、住んでいたルーマニアからイギリスに渡るために、船に積み荷として乗ったというお話を映画化していました。なので、ヴァン・ヘルシング教授も出てこないし、イケメンで上品なドラキュラ伯爵とも違います。まるで、仮面ライダーに出てきたコウモリオーグみたいな感じでしたね。
そんなドラキュラが船に貨物として乗り込み、夜な夜な人間を襲い始めるというお話です。まぁ、1890年代ですから、船で移動するのも時間がかかるだろうし、ドラキュラだってお腹が空きますよね。でも、一応、考えて会って、荷物に入っている間は、この人間の血を吸ってくださいねって、生贄の人間も荷物に入れていたんですけどね。
途中で、その生贄用の人間を荷物から助け出しちゃったりするから、大変なことになっちゃうんです。まぁ、生きてれば助けようと思うのは分かるけど、もう少し考えようね。何故、荷物の中に人間が入れられているのかとか、助け出した人に、もう少し強く訳を聞かないといけないでしょ。
あまり考えずに、助け出して良かったねと、のほほんとしていると、一人づつ殺されていくんです。最初の犠牲者は、血を吸われるだけで生きていたけど、すでにドラキュラになっていたので、日を浴びて死んじゃいました。
どんどん殺されていくので、じゃあ、敵を倒さなければといって、船員が立ち上がって戦うのですが、そんな怪物相手に勝てるわけがありません。どんどん殺さてしまい、かわいい子供である船長の孫息子まで襲われてしまいます。いやぁ、通常、かわいい子供は生き残るでしょと思ったら、追い詰められて襲われてしまいます。相手がドラキュラだから、死ぬんだけど動けるんですけどね。
医者の免許を持ちながら、黒人のために仕事が貰えず、船に乗ることになったクレメンスが、やはり色々な知識を持っているということで、考えて戦っていきます。でもね、このドラキュラ、今までの知識からすると、十字架に弱いとか、ニンニクが苦手とか、聖水がダメとか、弱いモノがあったと思うけど、今回のドラキュラは、日光以外は無敵っぽくて、十字架も全然効いてなさそうでした。こういうのって、困りますよね。
そんな無敵のドラキュラとの闘いが描かれている映画でしたが、うーん、あまりドキドキ感は無かったかな。怖さも無いし、ドラキュラも、しばらくは出てこないけど、出てきちゃうと全身ガッツリ出てきてしまうので、なーんだ、コウモリオーグかって感じなのよ。ただ、全身つるつるしていて、キモイ生き物って感じなので、ホラーというよりも、怪獣映画になっちゃってる感じかしら。
そんな訳で、あまり怖さもなく、なんとなく怪獣と戦って、イギリスに着けるかな~ってことでした。大丈夫です。ちゃんと一応の決着はつきますから。でも、どうかなぁ、あまり上映館が無いということは、それなりの映画なのだと皆さんも判断したのかなと思いました。
私はこの映画、一応、お薦めしたいと思います。凄く面白い映画ではないのですが、ドラキュラの一面が観れるような気がしました。やっぱり、ドラキュラは人間から綺麗に変身した魔物ではなく、元々、怪獣なんだなと思わせる映画でした。怪獣映画として観て欲しいかな。ホラーと思ってみると、はぁ?となると思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ドラキュラ デメテル号最後の航海」