「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」青春ラブストーリーだけど繊細な気持ちも描いています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

周囲の空気ばかり読んでしまう茜と、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪のクラスメイト・青磁。茜は青磁のことを苦手に思っていたが、青磁が描く絵と、そのまっすぐな性格にひかれ、2人は少しずつ距離を縮めていく。

というお話です。

 

 

マスクが手放せず、周囲の空気ばかり読んでしまう「優等生」の茜。自由奔放で絵を描くことを愛する、銀髪のクラスメイト・青磁。ある日、茜は青磁に、面と向かって”大っ嫌い”と言われてしまい、彼が苦手になってしまう。

 

青磁はクラスでも人気者で、明るくてカッコイイのだが、欠席も多く、学校に来ても、美術部に出ているか、屋上で絵を描いている事が多いのだ。何もかもが自分とは正反対の青磁のことが気になるも、苦手で自分からは積極的に近づけない。

 

 

茜は、母親の再婚により、周りに遠慮をして気を使うようになり、親に迷惑をかけないようにと、優等生であり続けなければという思いが強くなった。しかし、嫌だと言えないことが、どんどん自分を苦しめていることに気がつかないでいた。

 

ある日、家を急いで出た茜は、マスクを忘れてきたことに気が付き、慌ててしまう。マスクが無いと、息が苦しくなり、気持ち悪くなってしまうのだ。学校の皆勤賞を狙っていた茜だが、どうしても気分が悪くなり、登校途中で休んでいると、そこへ青磁が現れる。マスクが無くて苦しむ茜に、マスクを買ってきて助けてくれる。そして、青磁は茜が精神的に追い詰められていることに気が付くのだった。

 

 

その日から、次第に距離を縮めていくふたり。茜は、昔、子供の頃に青磁に出会っていたことを思い出す。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、青春ラブストーリーの王道って感じかしら。優等生だけど、ちょっと控えめな女の子と、クラスで人気の男子が出会って、その男子が、何故か目立たない控えめな女子にちょっかいを出すという、よくあるパターンではありました。

 

 

でも、親の再婚によって、女子高生が精神的に追い詰められていたという描写は、よく描いてくれたなぁと思います。もちろん、親は親、子供は子供だから、離婚や再婚は悪いとは言いません。でも、それなりに子供は傷つきますよね。それに、自分とは、全く関係無い新しい人間が家庭に入り込んでくるのですから、緊張はするだろうし、遠慮や恐怖だってあると思うんです。嫌われないようにとか、迷惑をかけないようにとか、そんな気持ちになると、家は安息出来る場所ではなくなります。

 

主人公の茜は、家にいても、いつも優等生で、何に対しても嫌とは言わないんです。辛いと一言言えれば、マスクをしなくても大丈夫になるんだろうけど、言えないから追い詰められて、息苦しくなってしまう。可哀想だなと思いました。これは、母親が気が付いてあげないといけない事ですよね。それに気が付いたのか、同級生の青磁だったんです。

 

 

青磁は、ある理由があって、学校をサビり気味ですが、絵がとても上手くて、美術部の先生には、留学を考えてみろと言われています。そこまで言われるほどなんだから、何か才能があるのでしょう。イケメンだし、誰からも好かれる男子なので、とても強そうで、万能に見えるんだけど、実は、繊細な男子です。

 

そんな青磁が、茜の苦しみを知って、段々と距離を縮めていく姿が、とても良い作品でした。優等生でイヤな奴だなと思っていたけど、実は、自分を隠すために、精一杯、虚勢を張っていた茜を知り、茜も、青磁の不安材料を知り、お互いに補える部分を見つけていくんです。

 

 

印象的だったのは、学校の屋上に絵具を塗りたくって、朝日を浴びるシーンかな。とても綺麗な場面でした。防水層の上に、あまり絵具で描かないで欲しいんだけど、まぁ、何かやってあったのでしょう。それにしても、あんなに広い屋上に、好きなだけ絵具を塗りたくって、絵を描いたら、気持ちが良いだろうなと思いました。

 

主演の白岩さん、この映画で初めて知りました。人気らしいのですが、私、MIYABIさんに似ているなと思っただけで、そんなに好みではなかったような気がします。演技も、まだまだかな。でも、ちょっと上から目線の雰囲気は、良いかもしれませんね。そして、もう一人の主役、久間田さん。こちらも知らなかったのですが、人気で、結構、ドラマなどにも出ているようですね。ちょっと勉強します。大人しくて優しそうな雰囲気は、とても好感が持てました。これから出てくるのかな。

 

 

美術教師役で上杉さんが出演していて、”え、こんなところに?”と思っちゃた。彼はイケメンだし、これから出てくるでしょうねぇ。「18/40」で、深キョンの相手役なんて、もう、ブレイクするでしょ。うんうん、楽しみです。

 

青春ラブストーリーにしては、ちょっと深い部分にも踏み込んでいて、楽しめたかなと思います。学園ドラマによくある、虐めや事件などが無くて良かったな。ただ、場面の切り替わりが、ちょっと気になったかな。ん?あれ?と思うような、ブチッという切り替わりがあったように思うので、もう少し、スムーズな展開の方が、観やすいなと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。青春ラブストーリーと思って観れば、違和感は無いし、高校生の繊細な心も描いていて、良かったかなと思います。演技に関しては、まぁ、これからという事で。JO1というグループが知れただけで、私にはプラスだったかな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」