「ダンサー イン Paris」挫折と再生を描いたダンサーの物語です。優しく元気にしてくれます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ダンサー イン Paris」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

パリ・オペラ座バレエ団でトップを目指すエリーズは夢の実現を目前にしたある日、恋人の裏切りを目撃して心が乱れ、足首を負傷してしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられた彼女は、失意の中で新しい生き方を模索しはじめる。

というお話です。

 

 

パリ・オペラ座バレエで、エトワール(星)をめざすエリーズ。だが、夢の実現を目前にしながら、「ラ・バヤデール」のステージの最中に、恋人の裏切りを目撃し、ジャンプの着地に失敗して足首を痛めてしまう。

医師から踊れなくなる可能性を告げられたエリーズは、一晩で恋も仕事も失って呆然とする。幼い頃から支えてくれた母を亡くしてからも、ひたすらバレエ一筋の日々を送ってきたが、完治しなければ新しい生き方を探すしかない。



 

エリーズは10代の時にバレエをやめたサブリナに会い、「どう折り合いをつけた?」と質問する。「人生と一緒に夢も変えた」と答えるサブリナは、女優になるという新たな夢を目指していた。サブリナの恋人で出張料理人のロイックのアシスタントに誘われたエリーズは、今は流れに任せようと引き受けることにする。

エリーズは、サブリナやロイックとともにブリュターニュへと旅立つ。才能あふれるアーティストたちへ練習の場を提供する瀟洒なレジデンスで、料理係のアシスタントを務めることになるのだった。

そこで、芸術を愛するオーナー・ジョジアーヌや、今を時めくホフェッシュ・シェクター率いるダンスカンパニーと出会い、独創的なコンテンポラリーダンスが生み出される過程を目撃する。やがて、怪我をした足を気にしながらも、誘われるまま練習に参加したエリーズは、未知なるダンスを踊る喜びと新たな自分を発見していく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

バレエダンサーの挫折と再生を描いた物語でした。挫折と言っても、足首をねん挫しただけなんです。でも、もう、ねん挫は3回目。2度目の時は、リハビリをサボったと言っていて、それが悪かったらしく、よく調べたら、骨折をしていることが判るんです。ギブスをして様子を見て、もしかしたら手術をしなければいけないかもしれないと言われ、手術をするとなると、2年間は踊ることは出来ないので、今26歳のエリーズは、年齢的に2年踊れないとなると、もうバレリーナとしては、難しいらしいんです。

 

完全にダンスの道を閉ざされた訳ではないのですが、 パリオペラ座バレエ団でエトワールになるのは難しいとされてしまい、今までの目標が断たれてしまうんです。もちろん、ショックだし、その怪我の原因が、彼氏が他のダンサーと浮気している現場を見たことだったし、最悪なんです。

 

 

エリーズは、子供の頃に母親にバレエ教室に連れていかれ、それからずっと続けていたんです。エトワールになるのは、亡くなってしまった母親の夢でもあっただろうという事もあり、とても可哀想でした。でも、父親は弁護士なので、バレエではなく、法律の勉強をすれば良かったんだよと言い、エリーズは複雑な気持ちになります。お父さんは、とってもシャイな感じで、抱きしめたり、”愛しているよ”と言ったりはしてくれなくて、エリーズは、父親との間に距離を感じていて、出来れば距離を縮めたいと思っているんです。

 

目標を失くしたエリーズは、何かやることを見つけないとと思い、友人に頼んで、一緒に働かせて貰うことにします。ブルターニュへ向かい、コテージの料理手伝いを始めると、そのコテージは、色々な芸術関係の練習に使われていて、コンテンポラリーダンスのグループがやってきて練習を始めます。ダンスの魅力に触れ、エリーズは、自分がやっぱりダンスが好きな事に気が付くんです。

 

 

足を庇いながら、少しダンスをさせてもらい、少しづつ感覚を取り戻していくエリーズ。コンテンポラリーダンスは、クラシックバレエとは違い、基本に忠実であれ、と言う事は無く、表現力の豊かさが重要になってくるので、考え方を変えて、またダンスにのめり込み始めるエリーズ。

 

コテージでエリーズが出会ったのは、ホフェッシュ・シェクターという有名な振付師で、彼のダンスカンパニーにエリーズは誘われて、パリで彼に再会するんです。そして、彼の劇団にいるバキというダンサーと出会い、付き合い始め、公私ともに上向いて行きます。

 

 

私は、バレエの事はよく解りませんが、きっと、クラシックバレエをやっている方からすれば、コンテンポラリーダンスは邪道に見えるんじゃないかな。心のままに踊って、基本的な型などは無いので、バレエとは考え方が違うのだと思うんです。でも、同じ踊りだから、どこかで繋がっているんだと思うんです。きっと、その繋がりを見つけたエリーズは、自分の心を開放して、大好きなダンスを踊り始めたんじゃないかなと思いました。

 

だって、このままリハビリを続けていけば、バレエ団に戻れたと思うんですよ。怪我は回復し始めていたんですから。でも、彼女は、新しい道を選んだんじゃないかな。きっと、自分の心に素直に従ったんじゃないかと思いました。

 

 

そして、父親との事も、素直にぶつかってみて、解り合えたんじゃないかしら。やっぱり、言葉で伝えないと伝わらないんですよ。解ってくれるだろうなんて、思っちゃダメなの。エスパーじゃないんだから、抱きしめて欲しければ抱きしめて欲しいと言ったり、褒めて欲しければ、褒めてよって言えばいいんですよ。そんな風に思いました。それが、恋人であっても、親子であっても、一番、上手くいく方法なんじゃないかな。

 

主演のエリーズ役のマリオン・バルボーさんは、本当のパリオペラ座バレエ団のダンサーです。クラシックのダンサーとしても、コンテンポラリーのダンサーとしても、今、活躍しているそうです。女優業は初めてだそうですが、セザール賞にノミネートされたそうです。

 

 

今作では、ホフェッシュ・シェクターさんという、有名な振付師の方が、本人役で出演されています。私、本当に疎くて、全く知らなかったのですが、本当に誰もが知っている、有名な振付師で作曲家らしいですね。うーん、これから覚えます。ごめんなさい。

 

セドリック・クラピッシュ監督作品です。「スパニッシュ・アパートメント」や、「おかえり、ブルゴーニュへ」など、感情豊かなヒューマンドラマを描く監督です。今回も良い作品でした。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。この映画、ちょっと疲れている時とか、病気明けでもやもやしている時とか、とっても元気にしてくれる映画だと思います。優しく元気にしてくれるので、気持ち良く元気になれますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ダンサー イン Paris」