「御手洗家、炎上する」
を観ました。Netflixで配信されています。シリーズ8話です。
ストーリーは、
代々病院を経営する御手洗家は13年前、自宅兼医院が全焼するという事件があった。原因は台所での火の不始末とされ、燃えさかる家の前で母が土下座する光景を、御手洗家の長女・杏子(あんず)はまざまざと見せつけられた。
後日、責任を深く感じた母は2人の娘を引き取り、離婚することで事態は収束した。しかし、火事の当日燃えさかる炎を見ながら、ほくそ笑む真希子を見かけた杏子は、火事を起こしたのは真希子のせいではないかとの疑念が湧いていた。
時を経て今は御手洗家の後妻におさまっている真希子を調べるため、家政婦として潜入し、火事に隠された真相を暴くことを決意する。
というお話です。
このドラマ、面白かったです。単純な復讐劇のように見えるのですが、観ていくと、段々と、ただの復讐劇では無くなっていくところが、あれ?となって、グイグイと集中して観てしまうんです。これは、やっぱり、キャスト良かったんじゃないかな。
御手洗家の長男を工藤さんが演じているのですが、最初は、とっても怪しくてクズっぽいのに、実は一番マトモな青年で、しずか=杏子が怪しいと分かっていても、何かを感じて協力してくれることが、解決に辿り着くヒントになっていって、面白かったです。
やっぱり鈴木京香さん演じる真希子が、すっごく憎たらしくて嫌らしいので、それが魅力なのかな。あの美しい顔で、あんなに酷いことを言って、杏子を苦しませる反面、貧しいときは、必死で働いて、憧れる人に近づこうと見栄を張って、悪いことをしながらも罪悪感に苛まれている彼女の姿は、きっと、誰もが共感出来るのではないかなと思いました。
そんなに裕福だと羨ましいのかな。お金があるに越したことはないけど、でも、ブランド品や宝石、ファッションなどなど、そんなに欲しいですか?私、夫が外国車が欲しいと言って購入したけど、何が嬉しいのか全く解らないんです。
車は動けば良いし、服は清潔なら何でも良いし、宝石なんて重くて面倒だし、ブランド品のバッグなどは重くて持てません。人に持たせればと言う人もいるけど、他人が信用出来ないので怖いし気持ち悪いんですもん。自分でお金を稼いた事のある人は、お金を稼ぐ大変さを知っているので、どんなにお金があっても、無駄なモノは買えないよね。
だから、真希子が人のモノを盗んで、見栄を張りながらも、罪悪感を膨らましていたと言う部分が、理解出来るんです。必死で働いて子どもたちを育てているのに、一方でブランド品を身につけて、高級レストランで食事をしていて、自分は何をやっているんだろうと、ふと考える時があったんじゃないかな。
そんな時代を経て御手洗家に入り込んだんだから、安心してして、見栄なんて張らずに、穏やかに暮らせばよいのに、必死でまたも見栄を張りまくり、SNSで発信したりして、どこまでも貧乏臭いというか、下品なままなんですよ。そういう部分が、真希子が、杏子の母親の皐月に勝てない部分なのかなと思いました。でも、そこがこのドラマの面白いところなのかな。
最後の方、思った通りの展開になり、御手洗家を燃やした犯人が解るんだけど、実は、二転三転するんです。それが面白かったなぁ。思った通りじゃないの??と思うことが何度もあって、ギリギリまで目が離せなかったので、楽しめました。面白いドラマでした。
私は、このドラマ、超、お薦めしたいと思います。お盆休みも終わっちゃったかもしれないけど、週末にでも、8話をイッキ見してみても良いのではないでしょうか。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
「御手洗家、炎上する」