「クエンティン・タランティーノ
映画に愛された男」
を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので内容は、
1992年、監督デビュー作「レザボア・ドッグス」でカンヌ国際映画祭に殴り込みをかけ、まさに一夜で時の人となったクエンティン・タランティーノ。
その後も新作を発表するたびに世界中の映画ファンを熱狂させ、「タランティーノ映画」と呼ぶしかない唯一無二のジャンルを打ち立てた。いったいどうやって彼は、奇想天外な物語を次々と生み出し、観たこともない映像を作り出し続けるのか?そんな疑問に迫るドキュメンタリー映画が完成した。
タランティーノの逸話と秘話をタビーなしで暴露するのは、監督第1作目から8作目の「ヘイトフル・エイト」までに出演した俳優たち、そしてプロデューサーやスタッフたち。監督は、「6歳のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督のドキュメンタリー映画でも高く評価されたタラ・ウッド。
かねてより「長編映画を10本撮ったら、映画監督を引退する」と公言しているタランティーノ。近く完成するだろう最後の1本の前に特別に用意された、発見と興奮と感動が爆発する必見の逸品!
というお話です。
この映画、面白かったです。ドキュメンタリー映画って、なんか、その人誰?っていう人のインタビューが無駄に長かったりするんだけど、この映画は、タランティーノ映画に出演した人に話を聞いていて、その人の出演場面が、どう作られたのかとか、どんな状況で撮影されたのかとか、解りやすく説明してくれるんです。そして、撮影時の色々なエピソードを話してくれるので、タランティーノ監督の人となりが、よく解ってくるんです。
だから、観終わると、「あ、やっぱりタランティーノは天才なんだな。」と納得してしまうんです。そして、またタランティーノ映画が観たくなるんです。不思議でしょ。でも、本当なんですよ。あの場面は、そんな事があったんだと知ると、観たくなるじゃないですか。
キルビルのGOGO夕張の栗山千明さん、超カッコいいですもんね。セーラー服で、鉄球を振り回すなんて、タランティーノ映画ならではでしょ。ハガレンのオリビエ・アームストロングがカッコ良かったけど、そろそろ、梶芽衣子さんっぽい役もやって欲しいな。似合うと思うんですよねぇ。
話をタラちゃん(タランティーノさん)に戻して、この映画が素晴らしい所は、日本のように忖度などは無く、MeToo運動の発端となった性的虐待を行っていたハーヴェイ・ワインスタインとの関係も、しっかりと描いています。酷い人だったけど、映画製作に関して、ほとんど口を出さなかったようだし、タランティーノを見つけたんだから、見る目はあったのでしょうね。でも、レイプ犯だから、許されません。タラちゃんは、彼とは袂を分かち、新しい映画会社で、映画を作成し始めます。
10作品撮影したら、映画監督を引退すると仰っていて、既に9作目までは作られているので、後、1作品ですね。とっても残念だけど、映画大好きなタラちゃんだから、きっと、何かで顔を見せてくれるだろうし、映画に関わるんじゃないかなぁ。レトロなビデオ屋を始めちゃったりするかもしれないけど。(笑)
何ていうのかな、この映画は、観て貰うのが一番かなと思いました。感想を書いて、読んでいただくよりも、まず、観てもらえば、タラちゃんのことがよく解るし、本当に映画が大好きなんだってことが伝わってくるんです。もちろん、映画の撮影中に事故が発生したり、問題が出来たりと、いつも良いことばかりでは無かったようですが、それでも、映画が好きということが、彼を助けて来たし、ここまで進んでこれた理由のような気がしました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。とっても素敵な映画でした。ドキュメンタリー映画なのに、こんなに楽しめるんだっていうくらい、映画好きな方には、楽しめる作品になっています。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」