「マイ・エレメント」
を観てきました。
ストーリーは、
火、水、土、風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。家族のために火の街から出ることなく父の店を継ぐ夢を持っていた火の女の子エンバーは、ある日偶然、自分とは正反対で自由な心を持つ水の青年ウェイドと出会う。ウェイドと過ごし、世界の広さに触れたエンバーは、本当にやりたいことについて考え始める。しかしエレメント・シティには「違うエレメントとは関わらない」というルールがあった。
というお話です。
ここは火・水・土・風4つのエレメントが暮らす街、エレメント・シティ。火の街で生まれたエンバーは、子供の頃から両親に愛され、家族のために、大好きな父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていた。エンバーの両親は火の町に住んでいたが、災害などのために、火の町を離れてエレメント・シティに移り住んできたのだった。最初は火のために、木の家に住むことが出来ず、廃墟だった石作りの建物を改造し、自分たちで家を作り、住み着いたのだった。
ある日、エンバーは、自分の失敗により水を家の中に引き入れてしまう。何とか止めたものの、水と一緒に、水のエレメントのウェイドも惹き込んでしまっていた。涙もろくてやさしい自由な心をもつウェイドは、行政の検査官であり、勝手に水道を引いていたエンバーの店を違反として営業停止の通告をする。
エンバーは営業停止を考え直して貰おうと、行政に掛け合うが、既に書類は回ってしまっている。唯一、営業停止を止める方法をウェイドが教えてくれ、何とか二人で力を合わせて、営業停止を無しにする事が出来た。自分と正反対の彼と一緒に初めて世界の広さに触れたエンバーは、ふと自分の新たな可能性を考え始める。私の本当にやりたい事を考え始める。
しかし、この街のルールは、”違うエレメントと関わらない”こと。逢う度に気になっていくウェイドと関わらないなんて。そんな時、シティに”ある大事件”が起こる。エンバーとウェイドは、この試練を乗り越えることが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画、実は、あまり期待していなかったのですが、面白かったです。良い作品でした。誰が観ても、どんな年代の人が観ても、満足出来る作品なんじゃないかな。まるで、相容れることが無い、火と水。そんな二人が、出会ってしまい、お互いに惹かれ合っていくんだけど、まるでロミオとジュリエットのように、結ばれることは無い。難しいですよね。火と水ですから。
そんなエレメントを持つ二人を、どうやって近づけていくのか。さすがディズニーという感じでした。キャラクター設定も面白いんです。火、水、土、風、となっているけど、土は植物系も兼ねていて、風は雲の容姿で、水は回りの水に溶け込んでしまうようでした。火が一番、個々の形態があったかな。
違うエレメントと関わらない事ってあるけど、役所には、色々なエレメントが働いていて、関わらない訳に行かないじゃんねぇと思ったけど、そこは、大きな街だから、みんなに平等にするために、色々なエレメントの人がいるのでしょう。
エレメントの特性などもあるのかもしれないけど、火のエレメントたちは、比較的遅く、このエレメント・シティに入って来たのかな。エンバーの両親が最初に来たっぽくて、街に着いて家を探すんだけど、どの賃貸も貸してくれないんです。ま、火だから、木の家には住めないですよね。だから、何処に行っても断られて、散々歩き回って、見つけたのが、石造りの廃墟だったんです。その家は、石造りで、壊れていたけど、父親が身重の妻を大切にしながら、改築をするんです。
それから何年か経ち、火のエレメントも沢山引っ越してきて、その周りは、火のエレメントのブロックになったみたいでした。エンバーの家族は、雑貨店を開いて、繁盛しているんです。エンバーも手伝いをして、その店を継ぐのを楽しみにしていました。
そんな時に、水道の破裂があり、店に水が入って、ウェイドと出会うんです。最初は、全く相容れない二人なんだけど、不思議よねぇ。全く違うからこそ、新しい発見があり、お互いに気づき合って、惹かれていくんです。そこら辺が、とっても良く出来ているなと思いました。
だって、自分の世界だけを見ていたら、気が付かない事ってたくさんありますよね。広い世界に出てみて、知識も増えて、こんなやり方もあるんだとか、こんな考え方もあるんだとか、楽しくなりますよね。知らない事って、自分が思っているよりも沢山あって、知識はどんどん増えて、どんどん新しくなっていく。生きているなら、とても大切なことですよね。
エンバーは、広い世界を知って、自分の小ささを実感するんですけど、だからと言って、両親との生活は大切な場所であり、その期待を裏切る事は出来ないと思うんです。親の期待が大きいと、子供がそれに潰されてしまうってこと、ありますよね。親だったら、子供には好きに生きて欲しいと思う反面、苦しんで欲しくないから安定した道を行って欲しいと思う気持ちもあって、どちらも子供を思うが故なんだけど、最後は子供の考えに従うしかないのでしょう。そんな親子の姿も描かれていました。
ウェイドの方は、とても裕福な家庭のようで、高級マンションに住んでいて、幸せそうなんです。父親は亡くなってしまったようでしたが、母親は建築家のようでしたね。叔父は画家で、芸術一家のようでした。裕福な家庭で真っ直ぐに育ってきたのか、ウェイドは、とても真っ直ぐで正直な青年です。エンバーにも、真っ直ぐに向き合うのですが、エンバーは、彼と両親の板挟みになり、苦しみます。でも、最後にはどうするのか、楽しみにしてください。
最後にひとつだけ。またも吹替版しか上映しておらず、とても残念でした。吹替の人達が悪いとは言いませんが、やっぱり本場の声で観たいんです。せめて、1日に1回くらいは字幕版で上映して欲しいと思いました。どこかでは字幕版も上映しているのかな。横浜は吹替だけでした。
楽しい映画だったなぁ。絵も綺麗だったし、楽しめました。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。誰が観ても楽しめる作品なので、デートなんかにも最適なんじゃないかな。息抜きに観るのにも、良いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「マイ・エレメント」