「カード・カウンター」
を観てきました。
ストーリーは、
元上等兵ウィリアム・テルはアブグレイブ捕虜収容所における特殊作戦で罪を犯して投獄され、出所後はギャンブラーとして生計を立てている。罪の意識にさいなまれ続けてきた彼は、ついに自らの過去と向きあうことを決意するが。
というお話です。
ウィリアム・テルは、風変わりなギャンブラーだ。米国軍刑務所で8年半服役し、独学で「カード・カウンティング」と呼ばれるカードゲームの勝率を上げる裏技を学んだ彼は、「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーで目立たず、匿名でいることを好んでいた。
ある日、ウィリアムはギャンブル・ブローカーのラ・リンダと出会い、大金が稼げるというポーカーの世界大会への参加を持ちかけられる。スポンサーを付けて、賞金を山分けしていくというのだ。あまりお金には興味が無いウィリアムだったが、少し事情が変わってくる。
その直後、二人の男と遭遇する。一人は、かつて上等兵だった自分に“消えない罪”を背負わせた男ジョン・ゴード、もう一人はウィリアムにゴードへの復讐を持ちかける若者カークだった。ウィリアムはカークを連れて、ギャンブルの競技場を渡り歩くようになり、資金は順調に増えていく。
ウィリアムの謎は残ったままで、ラ・リンダとカークは、ウィリアムの本当の名前と過去を彼に尋ねるのだが、はぐらかされたままだ。しかし、謎につつまれたウィリアムの人生が徐々に明らかとなり、人生を賭けた復讐と贖罪のゲームの終章が幕を開ける。後は、映画を観てくださいね。
この映画は、結構、シビアな話でした。これ、ギャンブルする意味があったのかなぁ。時間つぶしってだけなので、スポーツでも、ゲームでも、何でも良かったんじゃないかと思いました。まぁ、途中からある目的が出来るから、その為にお金を稼いでいたんだろうけど、基本、お金はそんなに必要無かったんじゃないかな。元軍人だし、特殊作戦の一員だったわけだから、お金は沢山貰っていたと思うんですよね。
最初、主人公のウィリアム・テルと名乗っている男は、色々な場所を転々としながら、ブラックジャックやポーカーというカードゲームでお金を稼いでいるんです。あまり目立たないように、ある程度稼いだら、そこで引き上げると言う事をしていたんです。
そんな彼に目を付けたのが、ラ・リンダという女性。ギャンブル・ブローカーで、投資家を見つけて、ギャンブラーに投資をするという仕事らしいんです。仕組みとしては、投資家がいくらか投資をして、そのお金でギャンブルをして、儲かった分を分けるようでした。
ただ、よく解らなかったのが、負けた場合、投資なので、その分を返すことは無いと思うのですが、どのギャンブラーも借金で首が回らないと言っていたんです。考えるに、1万円を投資したのに、それ以上の掛け金でギャンブラーが賭けてしまい、その投資家から借金をして賭けることになったのかなと思いました。でも、イマイチ、納得がいってないんです。馬券を買う時でも、その金額しか出さないでしょ。後から2万円くださいって言っても出さないよね。と言うことは、カジノに借金ってことなのかしら。そこら辺が、理解出来ませんでした。
まぁ、ギャンブルは時間潰しだからいいんです。要は、ウィリアムは復讐をする為に、うろうろとするんです。でも、やっぱり復讐はすべきではないと思ってもいて、悩んでいる時に、カークと出会うんです。復讐なんてやるもんじゃないと、カークに教えるために、一緒にギャンブルツアーに出るんだけど、上手くカークを説得出来るかは、映画で確認してください。
戦争によって、人生を狂わされてしまうと、どんなに普通に戻ろうとしても、トラウマがあって、難しいんでしょうね。国のためではあっても、人殺しですから、どんな理由を付けても、心は治りませんよね。やっぱり、何があっても、戦争はしちゃいけないんです。そう思いました。だって、その戦争だけで終わる訳じゃないんですもん。その後、何年も苦しむでしょ。日本だって、もう80年くらい経っているのに、引きずっているんですから。
そんな事を考えさせる映画でした。カード・カウンターという題名だけど、ギャンブラーが一獲千金を狙うとかいうお話ではないんです。ちょっと思っていた映画とは違う内容でした。でも、面白かったですよ。キツい内容でしたけどね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。良い映画だと思います。ただ、ちょっと題名と違い過ぎるのが、うーんと思ったかな。もっと、明るい映画かと思ってしまったんだけど、シビアな内容だったので、観た後に、ちょっと落ち込みました。でも、良い映画ですよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「カード・カウンター」