「SISU シス 不死身の男」フィンランド版マチェーテでした。すっごく楽しくて面白いです。最高! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「SISU シス 不死身の男」

 

を観てきました。Fan’s Voiceさんの、独占最速試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

時は第二次世界大戦末期。ナチスの侵攻により焦土と化したフィンランドを旅する老兵アアタミ・コルピと愛犬ウッコ。掘り当てた金塊を運ぶ途中にナチスに出会い、金塊目的で狙われてしまう。地雷原を駆け抜け、大勢のナチス兵を倒し、アアタミは生き抜くことが出来るのか。

というお話です。

 

 

第二次世界大戦末期。ノルウェーへ撤退するナチス軍は、途中の街々を破壊し焦土と化して、数人のフィンランド人女性を捕虜として移動していた。

アアタミ・コルピと犬のウッコは、掘り当てた金塊を運ぶ途中で、ナチスの撤退する部隊に遭遇してしまう。目を付けられるが、その部隊の後方に殺戮部隊がいたため、見逃されるのだが、もう少し歩くと、ナチスの殺戮部隊に出会い、金塊を見つけられて殺されそうになってしまう。

アアタミはとうとう我慢出来ず、あっという間にナチス兵を皆殺しにしてしまう。このオッサン、とんでもない殺戮兵器だったのだ。銃声で部隊に何かあったことを察知した先行部隊は、戻ってきて、何があったのかを察し、アアタミを追い始める。

地雷原まで追い、アアタミが地雷で馬ごと吹き飛ばされるのを確認するが、アアタミは生きていた。彼から金塊を奪うために、ナチスは何処までも追ってくる。そして、とうとうアアタミは捕まり、首吊りにされ、金塊は奪い去られるが、首吊りにされてもなお、アアタミは生きていた。

彼は不死身ではなく、死にたくない男なのだ。不屈の精神を持ち、何があっても諦めない男。そんな心を”SISU シス”と呼ぶ。アアタミはシスを持つ男なのだった。奪われた金塊を、こんどはアアタミが追う事になり…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、最高でした。映画好きや、マニアの方には、喜ばれる作品だと思います。私も始まって、アアタミがナチス兵の頭にナイフを横にブッ刺したところで、吹き出して大笑いをしてしまいました。そうです、マニアの方、覚えてますよね。あの「グラインドハウス」のスピンオフ「マチェーテ」です。あのマチェーテが、フィンランドに降臨したと言っても過言ではないお話でした。うーん、フィンランドのマチェーテだね。

 

監督は、「ランボー」や「マッドマックス」のような映画が作りたくて、やっと作れたという作品だそうですが、これ、マニアが観たら、まず、最初にマチェーテでしょ。大きなナイフでスパッと腕を切り落としたり、頭をかち割るなんて、いつメキシコから寒い北欧に引っ越したの?って聞きたくなるほどでした。ダニー・トレホが、今度はヨルマ・トンミラに乗り移って、大活躍って感じかしら。

 

このヨルマ・トンミラさんは、とってもイケメンです。イケオジなんだけど、ドロドロにしているから、解り難いです。時々、フッと、マッツ様的な雰囲気になるので、ほんわかするんだけど、そんな人が、撃たれても死なず、ツルハシ持って、地雷をブン投げたり、すんごい戦い方をするんです。いやぁ、イイ、凄くイイです。もう、通常だと、殺したら残酷だなんて思っちゃうけど、この映画だと、殺したらププッと吹いちゃって、笑っちゃうんです。

 

このアアタミは、フィンランド軍として戦争に出てソ連と戦ったらしいのですが、家族を殺され、その復讐の鬼と化して、とんでもない数のソ連兵を殺したという伝説の男なんです。でも、今はひとりで、ゆっくりと金塊掘りをしていて、金塊を掘り当てたので、それを持って、フィンランドの街に帰ろうとしていたんです。そしたら、もう負けると解っているドイツ兵に出くわして、戦いになるんです。

 

あのね、アアタミが王道の道路を歩かずに、迂回して街に向かっていれば、何の問題も起きなかったんじゃないかと思ったのよね。わざわざ、道路を歩いているから、向こうからドイツ兵がやってきちゃうのよ。どーせ、馬で歩いているんだから、森の中とか、川岸とか、隠れながら向かえば良かったのに。そこら辺が、アアタミの”俺は強いから大丈夫”という気持ちが出ちゃってたんじゃないかな。

 

 

強いけど、無駄な戦いは避けるべきだし、最初は、アアタミだって、戦いたくなかったみたいなんです。それが、我慢できずに、ううう~!ってなって、一瞬で殺しちゃったみたいなんです。いい大人なんだから、もう少し我慢しようよ。でね、この殺しちゃったのを見つかって、金塊を持っているのもバレちゃって、大変な事になるんです。

 

確かに、ナチスドイツは、負けるのが決まっている時期だし、それなら、お金を持って逃げるのが一番ですよね。このドイツ軍の司令官ブルーノ・ヘルドルフの気持ちも解るんです。でも、人の物だから、盗んじゃダメよね。それに、凄い残酷な人でした。部下の命なんて、どーでもいいんですもん。だから、ナチスドイツ軍は負けたんだよ。

 

それにしても、地雷を踏んで、馬が吹き飛んだ場面は怖かったなぁ。お馬さんがバラバラになって降ってくるんです。さすがに、ここは笑えませんでした。すっごいショッキングで、笑っちゃいそうになるんだけど、馬の気持ちになったら、悲しくなっちゃいました。犬も、ある被害に遭うんだけど、そちらは、映画で確認してくださいね。まぁ、犬は可愛いしね。

 

本当に面白い映画でした。また、観に行きたいと思っています。その前に、「マチェーテ」をもう一度、観てからにしよっと。あちらは、有名俳優さんがゾロゾロで、主演はダニー・トレホさんです。いやぁ、マチェーテ、好きなんですよ。ジェシカ・アルバやミシェル・ロドリゲスも出演していて、デニーロ、セガールですよ。でもね、この「SISU シス」も、負けずに面白いです。有名俳優は出ていませんが、とにかく、衝撃的でカッコ良くて、面白い。私、何度も吹いて、大笑いしちゃいました。あり得ないことをしてくれて、本当にありがとうって感じなんです。

 

つーか、アアタミは、何で戦争が終わるまで待てなかったのかな。終わってから金塊を持っていけば、何てことなかったんでしょ。それに、戦争中に金を何かに換えちゃうと、価値が無くなるかもしれないよね。国が破産することもあるし、デノミが起こる可能性もあるでしょ。金のまま、保管してた方が、絶対に良いと思うけどねぇ。ま、重いのは解るけど。

 

この映画は、一般の方にも良いけど、出来れば、映画好きや、マニアの方に観て欲しい。そして、語りたい作品です。こんなにムチャな事をしていながら、こんなに楽しい作品なので、盛り上がって欲しいなぁ。私は、爆上がりでしたよ。寒い国なので、砂地だけどヘビとかトカゲちゃんはいません。というか、寒すぎて、動物的なものがいないんです。家畜やペットしかいないのが、ちょっと寂しいかな。ま、人間も殺されているので、生きているモノが少ないんですけどね。

 

 

うーん、色々な事を考えさせてくれる、面白い映画でした。私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。久しぶりに、ワザと、一見、B級に見せながら面白い映画という感じの作品が出てきました。これは10月に爆発ですね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S : ラップランドの気候や風土について書けませんでした。感想を書き過ぎちゃってごめんなさい。

 

「SISU シス 不死身の男」