「よっす、おまたせ、じゃあまたね。」
を観てきました。
ストーリーは、
30歳で引きこもっているニートのちばしんのもとに、小学校の同級生でかつての親友・ながちんが、借りっぱなしにしていたゲームソフトを返すために20年ぶりにやってきた。そしてながちんは、ちばしんに「俺死んでるから死体を見つけにいってほしい」という突拍子もない相談を持ちかけてくる。
というお話です。
30歳を過ぎて家に引き籠もり、ゲームをやっているニートの”ちばしん”のもとに、小学校の同級生でかつての親友・”ながちん”が、借りっぱなしにしていたゲームソフトを返すために20年ぶりにやってきた。
何故かながちんは、ちばしんが乗っていた車に乗り込み、「俺死んでるから、死体を見つけにいってほしい」と言うのだ。いやいや、目の前にいるし、触れるし、タバコも吸っているし、みんな”ながちん”が見えるけど、と笑って話すが、ながちんは大人しく帰りそうにない。とにかく車を出すように言われ、車を発進させる。
静岡のちばしんの家から、東京の下北沢にある”ながちん”の家まで行くことになる。途中、ヒッチハイクをしている女性2人に”ながちん”が引っかかり、仕方なく湘南まで乗せていくと、騙されて、車と財布を盗まれてしまう。
小銭しか無い2人ですが、何とか下北沢に辿り着き、ながちんが逢いたいという人の所に、一緒に周りはじめる。行きつけの人参しりしり屋さん、バンドの仲間、恋していて告白出来なかった女性、行きつけの飲み屋、などなど、ながちんが行きたいというところへ、仕方なく、ずっと付いて周り、そして、ながちんの自宅に辿り着くのだが。後は、映画を観てくださいね。
宣伝などに気づかず、キノシネマみなとみらいで上映が始まり、そこで初めて知って、観に行きました。行ってみると、主演が橋本淳さんと稲葉友さんで、ちょっと驚き。だって、宣伝していなかったし、チラシも観たこと無かったので、このお二人なら、宣伝して人を呼んだ方が良いのに。だって、橋本さんは、本当に沢山舞台に出演していらして、演技がバリバリだし、稲葉さんも負けないくらい、ドラマや舞台にも出られているでしょ。このお二人が主演なら、もっと前から予定を組んだんだけど。いやぁ、キノシネマさんでやってくださって良かったです。
映画は、とっても面白かったです。突然に表れた幼馴染のながちん。小学校以来だから、20年くらい会ってなかったんだけど、何故か、毎日会っているようなそぶりで、久しぶり!的な軽い感じで車に乗ってきて、東京まで行ってくれというんです。それも、理由が、オレが死んでいるから見に行ってほしい。はぁ?と思いますよね。だって、目の前にいるし、昼間だし、触れるし、ご飯も食べるし、幽霊とは思えないんです。
でも、考えを曲げなさそうだし、強引だから、結局、断れずに東京に向かうんです。すると、女性二人組のヒッチハイクを拾ってしまい、騙されて車と財布を盗られてしまいます。そうなのよ、だからヒッチハイクは怖いのよ。きっと、半分以上は強盗とかだと思うので、腕に自信があるか、直ぐに通報が出来る用意がないと乗せられないですよね。
で、ヒッチハイクに身ぐるみはがされ、仕方なく、下北沢へ向かいます。ここからは、ながちんの行きたいっていう所に付いて周るだけなんですけど、面白かったですよ。下北沢の見たことあるような場所ばかりなので、楽しかったな。好きな女性に告る場面があって、どう考えても、これ、死んでないよねって思ったんだけど、告った後の展開で、あれ?もしかして本当なのかなとか、本当に不思議でした。
単純で、おバカなロードムービーに見えるんだけど、後からよく考えると、小学校の同級生で、ファミコンのカセットを借りてたから返しに来たって訪ねてくるのって、凄いなと思いました。私には、そんな素敵な友達はいないので、訪ねても来ないし、訪ねもしないと思うんです。このながちんは、本当にちばしんが好きだったんでしょうね。ずっと、逢いに行きたいと思いながらも、ダラダラ過ごしちゃったんだろうなぁ。それでも、訪ねられたんだから、凄いです。
ちばしんですが、大学受験に失敗して、引き籠っちゃったとの設定でした。大学って、そこまでして行く必要は無いと思うんだけどね。と私が言っても、大学に行っちゃったからアドバイスにはならないけど、日本の大学って、入学試験が難しくて、大学に行ったら、勉強しなくて良くなっちゃうでしょ。おかしいんです。
海外の大学は、願書を出して、意欲があるようなら、入学させてくれるんですよ。もちろん、高校の成績も関係するけど、一発試験だけと言う事は無いんです。大学は沢山の学生を受け入れて、成績が悪ければ退学させていけばいいんです。専門課程を受けさせたら、プロフェッショナルになれそうな人を選抜して、そして学ばせればよいのに、そういう選抜が出来る先生がいないんだろうな。ただ、教師は教室でダラダラ本を読んで、生徒は寝ているだけで、というのが多いんでしょ。私の時代もそうだったけど、凄く変だなと思いました。
ちばしんは、自信が無くなっちゃったんだろうな。とってもイイ奴なのに。まぁ、でも、引き籠っていたからながちんが来てくれたんだし、きっと、こうなる運命で、これはこれで良かったんだよね。
ちばしんとながちん、ずっと分かれていたけど、小学校のころはいい友達だったんだろうな。いつも一緒に遊んで、コロコロしてたように思いました。子供の頃は、みーんな同じなのに、なんで成長すると、段々と変わってきて、何か格差のようなものが出来ちゃうんだろう。あ、でも、今どきは、子供の中でも、格差とかってあるのかな。私の時代は、まだみんな、コロコロしてたと思うけど。もちろん虐めもあったけど、今のように酷いのは無かったよなぁ。
うーん、この二人の関係が、あまりにも良くて、ずっと観ていたくなるような映画でした。脚本も良いんだと思うんです。セリフのテンポが良いし、きっと、演じているお二人も上手い方なので、こんなにテンポよく、進んで行って、楽しくなったのかな。本当に面白くて、あっという間に終わっちゃいました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当は、もう一つ超!を付けたいくらいなんだけど、なんたって、上映している映画館が少ないんです。面白い映画なんだけど、これだけ上映していないと、観たくても観れないですよね。困っちゃうけど、仕方ないので、配信を待ってくださっても良いと思います。と言っても、配信してくれるのかなぁ。うーん、困った。でも、良い映画なので、本当は、沢山の人に観て欲しいです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S: エンドロールが、ファミコンのグリットアニメになっていて、良く出来ているんです。ちょっと魔界村っぽいかな。センス良いなぁと思いました。
「よっす、おまたせ、じゃあまたね。」