「ランガスタラム」
を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
1985年、アーンドラ・プラデーシュ州ゴーダーバリ川沿岸のランガスタラム村。送水ポンプで田畑に水を送る仕事をしている青年チッティ・バーブは、難聴のため他人の声をうまく聞き取ることができない。近所に暮らす女性ラーマラクシュミに恋心を抱いた彼は、不器用な求愛をする。一方、ランガスタラム村の人々は村長であり金貸しのブーパティによって苦しめられていた。チッティの兄クマールはブーパティから故郷の村を救うべく、州議会議員の力添えで村長選挙に立候補するが。
というお話です。
1980年代半ばのアーンドラ・プラデーシュ州中部、ゴーダーヴァリ川沿岸の田園地帯、ランガスタラム村。青年のチッティ・バーブは、モーター(送水ポンプ)を使って田畑に水を送り込むことを生業にする労働者。
難聴で、他⼈の声がよく聞き取れない障碍を持っているが、さほど気にせずに毎日を楽しく暮らしている。彼は近所に住むラーマラクシュミに惚れて、調⼦はずれな求愛を続けていた。
⼀方、村は「プレジデント」を自称する金貸し兼地主であり、村長のブーパティによって牛耳られている。少額の金を貸しては、誤魔化して金を巻き上げ、最後は土地も取り上げてしまうのだ。凶悪な手下を率い、村人は誰も反発が出来なかった。
チッティ・バーブの兄で中東ドバイに出稼ぎに出ていたクマール・バーブは、プレジデントが好き放題にする故郷の村の有様を見て、帰省した際に心を痛め、州会議員ダクシナ・ムールティの力添えで、村長選挙に立候補して政治家として村の生活を改善していこうと思い立つ。
しかし、プレジデントの報復を恐れた村人は、クマールに協力しようとはせず、味方はチッティだけ。しかし、根気強く説得して周ったため、少しづつ仲間が増えつつあった。そんな時、チッティはプレジデントに脅され、兄がいつ襲われるかという恐怖で頭が一杯になってしまう。そして…。後は、映画を観てくださいね。
王道のインド映画で、3時間ありますので、観る時は準備をしてから観てください。さすがに3時間は長いよね。でも、インド映画なので、途中に歌&ダンスの場面が何度もありますので、内容としては、2時間ちょっとの内容かしら。よく出来たストーリーだったと思います。恋愛あり、政治あり、アクションありの盛りだくさんで、その上、歌とダンスなので、そりゃ、3時間になりますよ。
主人公のチッティ・バーブは、生まれついての難聴で、それを知られるのを嫌がっています。なので、子分の青年をいつも連れていて、彼に聞き取らせてチッティに報告するようにしていました。そんなチッティが、毒蛇を探している途中に、ラーマラクシュミという女性に出会い、彼女に一目惚れをします。もう、”オイオイ”っていうくらい、恋しちゃいまして、普通なら聞こえている音までも聞こえなくなってしまうほどでした。
クマールは村に帰ってきて、村の人々が、次々に借金のカタに土地を取られていると言う事を聞き、借金の返済について調べ始めます。すると、多めに返しているにも係わらず、土地まで取られているようなんです。弟の思い人、ラーマラクシュミの家の借金も調べると、1万ルピーかりたはずなのに、何故か2万ルピーを借りたことになっているんです。
こんな横暴が許される訳が無いと訴えますが、報復が怖くて、村人は反発しません。今まで、プレジデントには、みんな酷いことをされてきているんです。役人にも賄賂を持たせ、文句が言えないようにして、酷い状態のようでした。
チッティは、今までもムカついていたけど、自分に害が無かったので、これまで関わってこなかったんです。でも、いつもの様に喧嘩をした相手が、プレジデントに罰金を払わせればと助言し、とうとうチッティの家も借金が出来てしまい、土地を売るしかないところまで追いつめられるんです。そこでやっと、兄と喚起して、プレジデントに勝ってやるということで、村長選挙に立候補するところまで行くんです。
結構、ここに来るまで長かったんだけど、恋愛部分でダンスと歌が多いので、楽しめました。この時代、選挙は行われていたけど、犯罪が平気で行われていたようで、誰かが選挙に立候補するっていうと、プレジデントに邪魔されて、事故死となっていたけど、殺されていたようでした。なので、チッティが凄く心配をして、兄の周りにいつも目を配っているんです。でもね、耳が聞こえないので、音で感知することが出来ず、とても苦しみます。でも、いつも兄のそばで守っているんです。その兄弟愛が良かったです。
チッティは、短気で頭はそんなに良さそうじゃないけど、正義感が強いのと、腕っぷしが強いんです。喧嘩をしても、ほとんど負けないようでした。太ったオッサンを投げ飛ばしてましたからね。凄い力持ちだねって思っちゃった。そのアクションが、やっぱりカッコ良かったです。見せ場があったなぁ。うーん、”RRR”を思い出します。なんか、今回のチッティは、可愛いんですよ。恋する男子的な雰囲気で始まるんです。目に星がキラキラしている感じで、ちょっと笑っちゃいました。
そんなチッティが、後半は兄を守る強い男に変貌し、凄くカッコイイんです。この監督、見せ方解ってますねぇ。本当に、ラーム・チャランの良さを全て見せてくれているといって過言ではないほど、色々な彼を観ることが出来ます。もし、ファンの方がいらしたら、涙ものかもしれません。それくらい、彼の表情が豊かで、色々な彼が観れます。
面白い映画でした。長いけど、頑張って観る価値がある作品だと思いました。ストーリーも、最後の最後まで、色々と展開していくので、楽しめると思います。よく出来たお話なので、満足出来るんじゃないかな。今回もロングランしちゃうかもしれません。それくらい、面白いです。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。もう一つ、超を付けたいくらいなんだけど、さすがに3時間だと、万人にお薦めが出来ないので、1つにしておきますが、インド映画好きな方には、とても嬉しい映画だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ランガスタラム」