「君は放課後インソムニア」
を観てきました。
ストーリーは、
石川県七尾市。不眠症に悩む高校1年生の中見丸太は、校内の天文台でクラスメイトの曲伊咲と遭遇。彼女も自分と同じ悩みを抱えていることを知る。話したことのない2人だったが、不眠症という秘密を共有することで絆が芽生えはじめる。そんなある日、2人が天文台を勝手に使っていたことがバレてしまい、使うためには、休部となっていた天文部を復活させるしかないと解る。そして…。
というお話です。
石川県七尾市に住む高校一年生・中見丸太は、不眠症のことを父親の陸に相談することもできず、ひとり憂鬱で孤独な日々を送っていた。父子家庭で育ち、父親は夜勤などをして、丸太を育ててくれた。心配をかけたくないし、何となく話せなかったのだ。夜寝れない代わりに、昼、学校で眠くなってしまう丸太。
そんなある日丸太は、学校で使われていない天文台の部屋の中で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメートの曲伊咲と出会い、その秘密を共有することになる。天文台は、不眠症に悩む二人にとっての心の平穏を保てる大切な場所となっていた。しかし、使われていない天文台が開いている事に気が付いた先生がやってきて、勝手に天文台を使っていたことがバレてしまう。
天文台を諦めきれない二人は、その天文台を正式に使用するために、以前、天文部顧問をしていた倉敷先生、天文部OGの白丸先輩、そしてクラスメートたちの協力のもと、休部となっている天文部の復活を決意する。天文部を復活させるには、何か活動をしなければならない。それならと、星空観望会を開くことにする。
そしてもう一つ。天文部のOGである白丸先輩は、星空の写真コンテストに応募して賞を取ったことで天文部を存続させたらしい。それを聞いた丸太は、伊咲と共に星空の撮影のために合宿を考えるのだが。後は、映画を観てくださいね。
あまり期待しないで観に行ったのですが、可愛くて、良い映画でした。よくある青春ラブストーリーで、話しとしては、”うんうん、知っているよ”って言ってしまうような、そういう展開でしたが、まぁ、主役の奥平くんの新鮮さで、楽しめたかなと思います。奥平さん、”マザー”の後、あまり出てこなかったけど、やっと出てきましたね。これから楽しみです。
丸太は、寝ている内に母親が出て行ったらしく、それがトラウマとなって、夜に寝れなくなったようです。伊咲は、生まれながらに心臓が悪く、何度も手術をしているので、夜寝ていると不安が襲ってくるようなんです。こんな不安を抱えた二人が、夜寝れず、昼に学校でコッソリ寝ることが出来る場所が、天文台がある部屋なんですね。だけど、天文部は、今、廃部になっていて、天文台を使えるのは天文部だけ。だから、二人は天文部を復活させて、ゆっくり休息出来る場所を作りたかったんです。
そんな二人の考えを、先生も解かってくれて、先輩を紹介してくれたり、力になってくれるんです。その先生を桜井ユキさんが演じていて、良かったですよ。頼れる先生って感じで、好きだなと思いました。
この題名にもなっている”インソムニア”ですが、私も夜眠れない”睡眠障害”なので、気持ちは解るんです。でもね、昼に眠くなって寝れるなら良いんじゃないかな。私、夜寝れずに、5時頃にやっとうとうとして睡眠に入れたとしても、8時頃には目が覚めるんですよ。なので、仕事仲間からはショートスリーパーと呼ばれていまして、大体、3~5時間くらいの睡眠なんです。でも、昼に眠くなることは無く、昼も興奮して仕事をしているか、映画を観ているかなので、本当に寝ないんですよ。別に、健康に問題は無いのですが、たまに、すっごく疲れて眠くなることがあり、そうなると、1日中寝るということがあります。
この映画の子たちは、昼でも寝れるなら、そこで睡眠をとれば問題無いでしょ。勉強は、夜やればいいじゃん。別に、夜寝なきゃいけないとかっていう法律も無いし、健康なら大丈夫。私、不眠の最初の頃、寝れなくて心配しちゃったけど、別に起きてればいいやって思って、いつでも寝れる時に寝ればいいじゃんって思ったら、全然、気にならなくなったもん。快調ですよ。自分に合った睡眠をとればいいんですよ。
伊咲には、ちょっと病気があって、両親が過保護過ぎるように感じました。解らないでもないけど、大人になって行くにつれ、少しづつでも自由にしてあげないと、本人の為にもならないし、いつも親の顔色を観ているんじゃ、不安も無くなりません。高校生にもなったなら、自分である程度のコントロールが出来るようにしてあげないと、これから先、困ったことになります。いつまでも、親が付いていられる訳じゃないんです。
丸太は、とても良い子なんだけど、父親に心配かけたくなくて、良い子を演じているだけなんです。本当は辛いんです。それが上手く父親に伝わらずに、丸太は不安や不満が溜まって、それも眠れない一因なんじゃないかなと思いました。息子の話を聞いてやってよね。
高校生って色々と難しい時期だし、友達との関係もあったりして、大変そうだなという姿が、よく描かれていたと思います。私が想像していたような、恋愛ベタベタのお話ではなくて、良かったと思います。
きっと、この二人も、仲良くなって、精神的に安定すれば、眠れるようになるんじゃないかな。少しづつ周りの人と話しをして、心の不安を取るか、不安を平気な事だと理解していけば、良い方向にいくんじゃないかしら。焦らず、一歩づつで良いと思いました。
最後に、石川県の美しい自然が、映画の目玉にもなっていました。こんなに星空が美しいんですね。行ってみたくなりました。それに、海沿いの風景も綺麗でした。うーん、あの星空は観てみたい!
私は、この映画、お薦めしたいと思います。何か凄いことが起こったり、事件になったりという事は無いけど、高校生ってこんな感じよねっていう雰囲気が伝わってくる、良い映画でした。主演のお二人も良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「君は放課後インソムニア」