「忌怪島 きかいじま」今までの村シリーズよりは怖いけど、ストーリーがバラバラしていました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「忌怪島 きかいじま」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

南の島を訪れたVR研究チーム「シンセカイ」のメンバーたちに、不可解な死や謎が次々と襲いかかる。非科学的なことを信じないシンセカイの天才脳科学者・片岡友彦は、父の死をきっかけに島にやって来た園田環とともに真相を解き明かすべく奔走するが…。

というお話です。

 

 

未だシャーマンが棲み、村人は何をするにも彼女に相談している島。その島で、VR研究を行う「シンセカイチーム」。チーフの井出に誘われ、チームへの参加を決めた、天才脳科学者の片岡友彦。島に着き、シンセカイの研究所に案内されるのだが、片岡を誘った井出は亡くなっていた。片岡と通信をした後、直ぐに亡くなったらしい。

残ったチームの4人で研究を続けており、そこに片岡が加わった。研究を進めていると、突然に赤いバグが発生する。システムに何が作用しているのか、調べても解らない。島のシャーマンに相談をしてみると、「それは”イマジョ”じゃ。」と言う。



 

”イマジョ”とは、その島で過去に起こった悲しい出来事の犠牲者であり、彼女の恨みによって島民が何人も亡くなったらしい。その彼女の恨みが、現代に作用しているのかもしれない。過去の恨みを持ったイマジョが、VRの仮装空間の島を伝って、現実世界にアクセスしてきているようだ。現実世界に出て来てしまったら、取り返しのつかないことになる。シンセカイチームは、イマジョの出現を止めようとするのだが。後は、映画を観てくださいね。

 

うーん、結構、ホラー的な部分は怖かったかな。でも、無理矢理部分が多くて、ちょっとキツかったですね。最新のVRとか、仮想空間とかを内容に取り入れたかったんだろうけど、こんな孤島で無理でしょ。どんなに整備をしたとしても、人工衛星から電波を取り込まなきゃいけないし、電気量がこの島では足りないと思うんです。大きな発電所がある訳でもないのに、なんでこんな島に研究所を作ったのか、全くの不明でした。

 

 

島全体をスキャンしてデータを読み込ませ、VR内に島と同じ仮想空間を作っているんです。いくら小さな島と言っても、細部まで読み込んだとなると、凄いデータ量でしょ。小さなPCを並べてでは無理なので、スパコン的なモノが無ければ無理だと思うんです。だけど、あの部屋には、そんなスパコンが並んでいるように見えなかったし、スパコンなら、温度が上がるので、冷却も考えなきゃいけないし、どう考えても、あの島の電力じゃ無理だよなぁと思ったんですけど。
 

ま、そこは置いておいて、とりあえず、島と同じ空間をVRの中に作ったんです。そしたら、そこにイマジョが現れて、そちらの世界から、現実世界に入ってこようとするという事なんです。でもね、そんな面倒なことしないで、現実世界に戻ってくればいいじゃんって思ったんだけど。仮想空間に出て来れるなら、現実世界にも出て来れるでしょ。

 

 

ネタバレしたら申し訳ないと思うんだけど、どうしても納得出来ない部分があって、そこを書きたいので、ここから先は、ネタバレになる部分があります。知りたくない方は、ここで引き返してください。

 

<ネタバレ>

あのね、イマジョとして、島民を恨んで殺していたのは、本当にイマジョだったのかなと思ったんです。だって、最後に島の女子中学生・金城リンが、赤い鳥居に入っていったし、その前にシゲジイに対して、私は味方なんだって言ってたので、もしかしたら、このリンがイマジョの生まれ変わりで、恨みで殺していたのは、シゲジイの母親だったんじゃないかと思ったんです。

 

 

イマジョは、既に自分の恨みは晴らしていて、現代で自分と同じように島民に虐められているシゲジイを助ける為に、生まれ変わって助けていたんじゃないかと。そして、島民に酷い扱いを受けて、自分の息子を今でも虐めている島民を恨んで、殺していたのは、シゲジイの母親の霊だったんじゃないかと思いました。そうしないと、あのリンという少女の存在が解らないんです。

 

でも、何も描かれていないので、真相は解りません。これは、私の想像だけです。でもね、恨みで人が死ぬとかって、本当は、恨まれていると思っている人間が、自分で引き寄せている事故なんだと私は思っています。霊はいると思うけど、そんな力は持っていないので、人間が良心の呵責に耐えかねて、事故が起こったりして、祟りだというんじゃないかな。なので、祟りに合う人は罪悪感を持っている人で、最近の犯罪者は、そういう罪悪感なんて持っていないので、祟りも無いんじゃないかな。だから、ちゃんと罪は償わせないとね。

 

 

主演の西畑さん、こういうキャラなんですか?あまりに演技がモソモソしていたし、セリフも聞こえにくいし、年齢にしては幼くてカリスマ性も無いので、天才脳科学者とは見えませんでした。うーん、まぁ、今、私はジャニーズのタレントに厳しい目になっているので、そう見えちゃったのかな。でも、主演には見えませんでしたね。

 

どちらかと言うと、山本美月さんが主演と言っても良いんじゃないの?というか、彼女を主演として映画を撮った方が、面白くなったと思うんだけど。何だか、内容が、あっちに行ったり、こっちに行ったりで、まとまりがありませんでした。

 

 

イマジョが貞子的な位置とするなら、もう少し、彼女の存在を中心に話しを作ってくれないと、シゲジイと母親がとか、シャーマンが出てきたり、女子中学生が怪しかったり、役人が死んだりと、内容がバラバラしているんです。関係無い事は省いて、もう少し、イマジョと、女子高生、シゲジイの関係を中心に話しを構成してくれた方が面白かったと思いました。

 

ああー、最初の「呪怨」は、あのパッケージを観るだけでも怖かったのに、最近の日本ホラーは、本当に怖くなくなりました。色々な事に配慮したりがあるからなのかしら。今観ても、呪怨は怖いし、貞子は怖いんだけど、なんで変わっちゃったんでしょうね。あの、”ゾッ”とする感覚が味わえないんです。観る方が慣れてしまったのかな?でも、今でも、呪怨や貞子を観ると、押入れを開けたくないし、TVから出てくるんじゃないかとドキドキするんだけどなぁ。あの怖さは何処へ行ったのかしら。残念です。

 

 

私は、この映画、あまりお薦めしたくないけど、まあまあ怖い部分もあったので、お薦めしておきますか。話はバラバラしているし、主演の方の演技もあまり光っていないので、そんなに良いとは言えませんが、イマジョは、ちょっと怖かったです。あんまりお薦めしたくないけど、山本さんは素敵だったし、リン役の當間あみさんは可愛かったです。この二人は良かったなぁ。お二人を観るだけでも良いかもしれません。まぁ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「忌怪島 きかいじま」