「告白、あるいは完璧な弁護」先が読めない密室劇でした。心理戦が凄くてドキドキの連続です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「告白、あるいは完璧な弁護」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

IT企業の社長ユ・ミンホの不倫相手であるキム・セヒが、ホテルの密室で殺害された。第一容疑者となったミンホは犯行を否認し、敏腕弁護士ヤン・シネを雇って事件の真相を探り始める。ミンホは事件前日に起きた交通事故がセヒの殺害に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証が始まるが、目撃者が現れたことによって事態は思わぬ方向へと転がっていく。

というお話です。

 

 

IT企業社長ユ・ミンホの不倫相手キム・セヒが密室のホテルで殺された。殺害現場にいたユ・ミンホが事件の第一容疑者とされ、身柄を拘束される。

ミンホは潔白を主張し、100%無罪を勝ち取ると言われている敏腕弁護士ヤン・シネを雇い、事件の真相を探り出す。ミンホはIT企業の社長であり、妻は大富豪の娘。離婚する気はなく、不倫による痴情のもつれの殺人かと思われたが、ミンホが言うには、ミンホもセヒも、不倫を暴露すると脅迫され、ホテルに呼び出されたという。しかし、部屋は密室、誰かが潜んでいたとしても部屋から逃げられない。



 

ミンホの別荘を訪れたヤン・シネ弁護士は、真実を話してくれないと弁護が出来ないという。そして、調べてきた資料の中から、ある写真を取り出した。ある行方不明者の写真だった。そしてミンホが話し出す。以前に起こした交通事故がセヒの殺人に関係しているかもしれないと告白する。

しかし、その交通事故は警察に連絡がいっておらず、その人物も失踪と扱われていた。どういう事か、詳しく話して欲しいというヤン・シネに言われ、交通事故についての詳細を放し始める。しかし、その事故が、何故、セヒの殺人事件に繋がっているのか、まだ解らない。

錯綜する2つの事件と証言。その真実は誰のためのものなのか。ミンホの話していることは真実なのか。欲望に隠された〈衝撃の事実〉に辿り着いたとき、何が起こるのか。後は、映画を観てくださいね。


 

良く出来た密室劇でした。ほとんどが、ミンホと弁護士の会話で成り立っていて、事件を思い出しながら真実を探っていくという内容でした。2016年のスペイン映画「見えない客」という映画のリメイクのようですね。スペイン映画の方は、日本公開されていないのかな。でも、このお話、良く出来ていました。

 

最初に、ホテルでの殺人事件が起こり、容疑者は無罪を主張するというところから始まります。部屋は密室で、トリックを使って出て行った形跡も無いので、ミンホしか殺害出来ないだろうという事なのですが、自分ではないと主張します。そして、敏腕弁護士を雇うんです。

 

 

ミンホがいうには、不倫をバラされたくなかったら、金を払えと言われてホテルを指定されたらしいんです。部屋に行くと、セヒも待っていて、同じように脅迫されてホテルに来たらしいのですが、彼女にはお金の請求は無いようなんです。何だろうと思っていたら、後ろから頭を鏡に打ち付けられて意識を失い、目覚めたらセヒが死んでいたというんです。

 

弁護士はミンホの為に働くので、彼の話をすべて聞き、その後、真実を話してくださいと言い、失踪者の写真を出すんです。ここから、話しがどんどん展開して行って、面白くなるんです。最初は、よくある不倫、痴話喧嘩での殺人?と思わせて、全く違う事件を持ってきて、この事件が原因なんじゃないかと広がって行くんです。

 

 

実は、ミンホとセヒが不倫をしていた別荘からの帰り道、接触事故を起こして、木に突っ込みます。相手の車も突っ込み、頭を打って瀕死のようでした。お互いに不倫がバレてしまうのは困るので、このまま逃げようとするのですが、他の車が近づいてきてしまい、咄嗟に嘘で誤魔化し、相手の車を湖に沈めてしまいます。

 

結局、相手の車の運転手は行方不明者となり、車の事故は無かったことになります。しかし、この時に顔を合わせた人物が2人いるんです。ミンホは、この事件を知った人物が、自分たちを脅して、自分を陥れようとしているのだと思い、それをヤン・シネに伝えていくんです。

 

 

ヤン・シネは、真実を教えて貰えれば、辻褄を合わせて、いくらでも真実を作ることが出来るけど、嘘を言われたのでは、後から辻褄が合わなくなってしまうと言って、ミンホに真実を迫ります。本当に殺していないのか。交通事故はあったのか。運転手をどこへやったのか。真実を知った弁護士は、どのようにミンホを助けるのか。それとも、何か目的があるのか。

 

その辺が、凄く面白くて、ワクワクドキドキでした。半分以上が密室劇なので、それも魅力的です。二人だけなので、心理戦ですよね。お互いに仲間であり、裁判で勝つための話し合いなのに、ミンホは相手を、まだ信用しておらず、弁護士も、依頼人のミンホを信用していない。そこから、どうやって救おうとするのか。本当の犯人は誰なのか。面白いですよ。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。スペイン版も観てみたいけど、ラストが違っているようです。うーん、どちらも観てみたいですね。でも、まず、公開されるこちらの映画は、本当にお薦め。面白かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「告白、あるいは完璧な弁護」