【演劇】観貯めた演劇の感想2。「蜘蛛巣城」と「帰ってきたマイブラザー」です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「蜘蛛巣城」

 

 

内容は、

日本の戦国時代、天下統一の野望を抱いた者たちが群雄割拠の様相を呈した頃、蜘蛛巣城の城主・都築国春は味方の謀反により苦戦をしいられていた。
一の砦の大将・鷲津武時と二の砦の大将・三木義明は隣国との激しい戦いの末、蜘蛛手の森の中をさまよっていると、二人は森に棲む謎の老婆と出会い、二人は予言めいたことを告げられる。
武時には「今宵からはあなたは北の館のお殿様、やがては蜘蛛巣城のご城主様」、義明には「あなたのお子はやがて蜘蛛巣城のご城主様」。この予言を聞いてから武時とその妻・浅茅の運命は大きく変わり、予言に誘われるかのように動き出す。

というお話です。

 

 

シェイクスピアのマクベスを日本に置き換えての作品です。黒澤明が映画として描いたものを、舞台として書き換えたものです。演出は赤堀さんでした。赤堀さんの演出だと、こういうおどろおどろしい作品は際立ちますよねぇ。だって、人間の愚かさとかを描くと、本当に上手くて、観ていると心にグサッと刺さってくるんです。こうなると解っていても、どうしても我慢できずにやってしまうという、悲しいサガというか、人間の業ですかね。うーん、今回も心に、ググッときました。

 

私、黒澤監督の作品も、子供の頃に観ていると思うのですが、全く覚えていなくて、新鮮な気持ちで、マクベスと思って観始めました。魔女に予言されて、城主になれると思って舞い上がってしまい、妻と一緒に色々とやらかしてしまうのは、そのままでした。これ、いつも思うけど、”私なんて”と言って遠慮していたら、どうなっていたのかしら。それでも、予言通りに城主には成れたんでしょ。そして、友達の息子に譲れば良かったんだよね。自分で自分の首を絞めたという典型でしょ。欲は身を滅ぼすんです。

 

早乙女さんと倉科さん、良かったです。倉科さんが、凄いブラックになっていて、可愛い顔してらっしゃるのに、恐く見えて凄いなぁと思いました。早乙女さんは、段々と良心の呵責に耐えられなくなっていく姿が、何とも凄まじかったです。面白かったなぁ。長塚さんと赤堀さんも出演されていて、先生方も凄いなと思って観てしまいました。本当に良い作品でした。

 

 

 

「帰ってきたマイブラザー」

 

 

内容は、

2023年、春。浦賀ペリー会館で兄弟グループ“ブラザー4(フォー)”の復活コンサートが開かれることになり、若村四兄弟が集まる。
デビュー曲「マイ・ブラザー」がヒットしたものの、人知れず解散し、40年間活動をしていなかった四兄弟だったが、ラジオをきっかけにSNSで火がつくという奇跡が起きていた。
かつてのファンが署名活動をしていることを知った元マネージャーの中迫が長男・ハジメと相談し、復活することになったのだが、ハジメ以外の3人はギャラ目当てで来たものの、今更歌えないと乗り気ではない。更にはチケットが会場の3分の1しか売れておらず、売れたチケットも署名活動を行った梨花と幸恵の釈堂姉妹が買い占めていたことが発覚する。

というお話です。

 

 

もー、この舞台、超面白かったです。水谷さんの舞台を初めて観せていただいたのですが、いつもの”相棒”の右京さんのイメージとは違って、凄く楽しいお兄ちゃんで、優しくて、どこか抜けていて、とっても素敵でした。弟たちの、段田さん、高橋さん、堤さん、そしてマネージャーの寺脇さん、ファンの池谷さんと峯村さん、このキャストも最高!よく、こんな濃くて凄いキャストを集めましたね。本当に楽しかった。

 

私は、東京公演でしたので、高橋さんは、まだお元気でした。でね、前から2列目くらいだったので、もう、皆さんが目の前で大暴れしてくれて、訳の解らない、”歌えない”コールを連発するし、堤さんは、末っ子っぽくイジイジしているし、本当に大笑いしてしまいました。

 

考えさせられる内容の舞台も好きですが、こういう明るくて、何も考えないで、ちょっとホロッと感動する部分もあったり、本当にいいお話だったなぁ。皆さん、歌も上手くて嬉しくなりました。まぁ、考えて見れば、ミュージカルなどにも出演されている方々なので、上手いはずですよね。水谷さんは、歌も歌ってらっしゃる方ですし、当たり前とは思ったのですが、生歌はやっぱり感動でした。

 

合間合間に、池谷さんと峯山さんが、ちょっと変な事をしてくれたりして、浦賀のペリーの変な食べ物を持ってきたりして、あれは、一体なんだったのか、気になったなぁ。浦賀だから、ちょっと海藻っぽいものなのかしら。(笑)うーん、ホント、楽しかったです。こんな豪華な4人と1人が集まることは珍しいと思うのですが、これはまた観てみたい舞台です。何度観ても、絶対に面白いもん。とても満足出来る舞台でした。

 

 

後は、「サンソン ルイ16世の首を跳ねた男」「もうがまんできない」「エヴァンゲリオン・ビヨンド」「人魂を届けに」かな。

頑張ります。カメ