「岸辺露伴 ルーブルへ行く」
を観てきました。
ストーリーは、
相手の顔を本にして生い立ちや秘密を読むことができる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴はある女性から、この世「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランス・ルーブル美術館を訪れる。
というお話です。
彼は新作を執筆する過程で、この世で最も「黒い絵」の事を思い出す。それは、漫画家としてデビューしたばかりの青年時代(17歳)に、祖母の家で出会い、淡い思いを抱いた女性・奈々瀬に聞いた話だ。250年も昔のもので、画家の名前は山村仁左右衛門。
露伴は、古物商に漫画の題材になりそうな本物の骨董を探しに行くと、いかにも胡散臭い店主が出てきて何やら話しかける。面倒になった露伴はヘブンズ・ドアで頭の中を覗き、その傍らに落ちていたオークションのカタログに目をつける。そこには、モリス・ルグランという画家の「黒い絵」があったからだ。
編集の泉にオークションに参加出来るようにさせ、そのモリス・ルグランの「黒い絵」を手に入れる。家に持ち帰るが、何者かがその絵を盗みにやってきた。追って行くと、何故か”その絵”だけが落ちており、盗んだ犯人は消えていた。
おかしなことが起きていると感じながら、奈々瀬がルーブルと言っていたことを思いだし、またも泉にルーブルへ取材旅行に行くと話し、スケジュールを組んで貰った。ルーブルへ行くと、既に案内が待っており、山村仁左右衛門の絵を探して欲しいと言うと、「Z-13倉庫」に保管されているらしい事が判る。ルーブル職員のエマと所蔵品調査メンバーの辰巳を伴い、「黒い絵」を探しに行くのだが。 後は、映画を観てくださいね。
やっと公開だったので、初日に行ってきました。入場者特典のシールもいただき、るんるん気分で観てきました。なんたって、本を読んでから、どれくらい経ったんだろう。まさか、実写化するとは思わなかったけど、嬉しいなぁ。高橋さん、露伴にピッタリなんですもん。とってもお気に入りです。泉役の飯豊さんもピッタリなので、本当に素敵。
「黒い絵」を探っていくのですが、その過程で、露伴の過去も少し浮き彫りになってくるというお話でした。NHKドラマの雰囲気を壊さず、パリに行っても同じように、あのちょっとレトロっぽい雰囲気を保ったままで、綺麗でした。本当に、あのルーブルで撮影したんだと思うと、ちょっとビックリです。露伴の後ろにサモトラケノのニケが立っていて、あー、マジで美術館の中で撮影したんだなと、気持ちがルーブルに飛びました。モナリザも映っていましたね。うーん、本当に凄い。
まず、露伴が17歳の頃に、お祖母ちゃんの家で漫画を描いていたというのですが、このお祖母ちゃんの家は、とっても大きな旅館だったらしいんです。部屋は沢山あるので、下宿にしたようなのですが、そこへ、奈々瀬という女性が住み始めるんです。原作漫画とは、ちょっとシチュエーションが違うのですが、露伴が彼女をモデルとして、絵を描いたことから、繋がりが出来ます。
美しい女性で、ちょっと情緒不安定気味でしたが、絵のモデルには良かったんじゃないかな。彼女に惹かれたのは、きっとナルシストの露伴だからこその部分があると思うんだけど、その理由は、映画で確認してください。最後に、”あー、だからね。”というのが解ります。青年期の露伴は、私はイマイチでした。似てるように見えないんですもん。演技もたどたどしいし、というか、やっぱりジャニーズという事で気持ち悪い感じを受けてしまったのかもしれません。ほっんとにトラウマなんです。ごめんなさい。
その奈々瀬が、露伴に”最も黒い絵”の話をするんです。何故、あの時に、ルーブルと言ったのか、ちょっと不思議なんです。だって、奈々瀬が消えた後に、祖母の家から「黒い絵」が持ち出されたのだから、奈々瀬が露伴にルーブルと言えるはずがないんです。でも、後から思ったのですが、時空を超えて存在したから、そうなるであろうことが判っていたのかな。「黒い絵」の呪いが解けるまで、彼女は過去も未来も彷徨っていたのかもしれません。
そうそう、原作の内容にちょっと話が足してありましたね。原作では、モリス・ルグランという画家は出てこなかったと思いますが、映画では、オークションで彼の絵を手に入れて、そこから繋がっていくという話になっていました。このオークションの絵が、ルーブルに関わる犯罪に繋がっていて、面白い話を組み込んだなと思いました。私は、新しい要素が入って、面白くなったと思います。
「ルーブルへ行く」で明かされた、露伴の過去ですが、お祖母ちゃんも謎っぽかったし、奈々瀬の事もあるので、岸辺露伴の一族を遡っていくのも読んでみたいなぁと思いました。荒木先生、描いてくれないかなぁ。だって、元々、スタンド能力があったという設定に途中で変わっているので、先祖にもスタンド使いがいたかもしれないですよね。元々は、露伴は、虹村兄弟の弓矢に打たれたせいでスタンド使いになったハズだったんだけど、途中から、元々、その能力はあったことになっちゃったみたいなんです。でも、その方が面白いですよね。
話を戻して、この映画の中で、泉京香が一番最強でした。最後の最後で言った”一言”に、露伴も驚いていましたもん。何故、何ともないのか。悲しい記憶はあると思うんだけど、それも彼女の中では、美しい出来事に変わっているのかな。このドラマシリーズで、一番の謎は、泉さんですね。どんな生活をしていて、家族はどんななのか、ぜひ観てみたい。
それにしても、ルーブル、綺麗だったなぁ。あの美しい空間に、岸辺露伴って、こんなにもぴったりくるんだなと思いました。芸術に負けてないぞぉ~!やはり、荒木先生の、あのイメージと、高橋さんが演じてくれる露伴とが、しっかりマッチしているからこそ、この雰囲気が出るのでしょうね。話も面白かったのですが、絵を観ているだけでも、十分に満足しました。また、観に行っちゃうだろうなぁ。
それよりも、ルーブル美術館にゆっくり行きたいな。もう何十年も前に行ったっきりなので行きたいのですが、今は、チケットを事前予約しなきゃいけないみたいですね。それに、ストとかもあるみたいだし、うーん、心配ですが、行きたくなっちゃいました。とりあえず、日本でルーブル美術館展を開催しているので、行ってこようかな。
本当に好きな映画でした。私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。2回目を観たら、超!がもう一つ付くかもしれないな。Z-13倉庫の場面が、ちょっと暗くて、よく見えなかったので、もう一度、細かく観たいんです。あそこは原作通りだったと思うけどね。まぁ、まず、とても満足してきましたと言う事をお伝えいたします。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「岸辺露伴 ルーブルへ行く」