「ベニー・ラブズ・ユー」ホラーコメディですが、結構、グロくて残酷です。でも笑ってしまいます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ベニー・ラブズ・ユー」

 

を観ました。

 

ストーリーは、

おもちゃデザイナーとして働く実家暮らしの男性ジャックは、35歳の誕生日に事故で両親を亡くしてしまう。仕事でも失敗してお金に困った彼は、家を売ることを決意。部屋に溢れる思い出の品を処分していく中で、幼い頃に大切にしていたぬいぐるみのベニーを捨てようとするが。

というお話です。

 

 

おもちゃのデザイナーとして働いているジャックは、全くうだつが上がらず、同僚に先を越されるばかり。挙句、クビを言い渡されそうになってしまう。ジャックがついていないのは、これだけではない。ずっと実家住まいのジャックは、35歳の誕生日に両親を事故で亡くしてしまう。毎年、誕生日を楽しみにしていたのだが、その日から一人になり、誕生日も楽しく無くなった。

 

会社をクビ寸前で頼み込み、降格して会社に置いて貰えることになったジャックは、両親が残した家のローンが払えず、家を売るか、ローンを高利子で借り換えるかと言われ、仕方なくローンの書類にサインをしてしまう。しかしローンが払える訳も無く、差し押さえになることになり、私物を処分することになる。

 

 

子供の頃から大切にしているぬいぐるみも処分をしようと思い、母親からプレゼントされ、ずっと一緒に育ってきたベニーも捨ててしまう。しかし、ベニーのジャックへの思いは強く、ベニーはゴミ箱の中から抜け出し、ジャックを虐める人間に制裁を加えていく。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

ホラー映画といいながら、コメディです。恐そうに描いては居るけど、笑ってしまいます。とっても残酷で、スプラッターなのですが、笑ってしまいます。何故かと言うと、ベニーが、本当にかわいくてアホっぽいぬいぐるみだからです。この顔で、包丁を持って襲って来ても、どーも、笑ってしまうんですよね。それに、CGとかではなく、どう見ても、人が手で動かしているんです。その動きが笑っちゃうんですよねぇ。

 

 

ジャックはどん臭くて、全く運を持っていなそうな男なんです。悪い奴ではないと思うけど、ずーっと実家暮らしで、女性と付き合った事も無く、何ていうのかなぁ、付き合ったらイラッとしそうな男って感じかしら。優しいタイプで、今でもぬいぐるみを大切にしていそうなんです。

 

でも、ローンが払えず、家を追い出されそうになり、仕方なく身辺整理を始めて、荷物を捨て始めるんです。そんな時に、子供の頃に、夜ひとりで眠るのが怖いと言ったら、母親がこの子と一緒に寝なさいと言って、与えてくれたベニーというぬいぐるみに気が付くんです。今までは、ベッドの近くに置いてあったのですが、もう、ここで捨てようと思い、ベニーをゴミ箱へと捨ててしまいます。

 

 

そこからベニーの活躍が始まります。ゴミ箱に入れられたベニーは、無理矢理ゴミ箱をこじ開け、ジャックと一緒に暮らす為に、ジャックにダメ出しをした奴らを、片っ端から襲って行きます。最初は、もちろん、ジャックを家から追い出そうとしている不動産屋ですよね。うーん、結構、ビックリでした。不動産屋の営業を殺しても、お金の返済は銀行だと思うから、あんまり意味が無いけど、不動産屋がジャックを虐めているのを見ていたんだと思うんですよね。

 

で、次はジャックをクビにすると言った社長とか、社長の犬とか、嫌がらせをする同僚とか、もう、やたらめったら、邪魔な奴を殺しまくります。チャッキーみたいに、ガシガシ刺したりするんだけど、チャッキーみたいにキモい顔じゃないから、どーも、笑えるんです。お腹を裂いて、腸で遊んだりしていて、マジでスプラッターなのですが、これが、ぬいぐるみがやっているので、リアルに見えないんですよ。リアルだという設定なんだけど、どうしても笑ってしまう。倫理的にうるさい人に怒られそうだけど、仕方ないんです。

 

 

ジャックは、ベニーが殺した死体を見て、ベニーに怒るんだけど、ベニーはジャックが大好きだから、”ラブズ・ユー”しか言わなくて、ジャックは、仕方なく、後片付けをするんです。その片付け方が、私のペットのフェレットがトイレ以外で〇んこしちゃったりして、”ダメでしょ!”と怒りながら片付ける私の姿をそっくりで、大笑いしちゃいました。そうなのよ、可愛い我が子が悪いことをしちゃっても、本気で怒れないし、後片付けするしかないのよ。うんうん。

 

凄く恐ろしいことをされて、ジャックは本当に困っているんだけど、本気でベニーを怒れていないところが、この映画の面白い所です。でも、段々と、あまりにも沢山殺して行くので、最後の方は、マジで怒っていて、本当にベニーを止めようとします。好きになった女性まで、ジャックを取っちゃう人と思ったのか、殺そうとします。そして、その女性にも、恐ろしい敵が…。ここら辺が面白かったな。ネタバレ出来ないのでナイショです。

 

 

この映画、日本でいう”付喪神”が、可愛がっていたぬいぐるみに憑いてしまい、持ち主を愛するあまり、独占したいと思って、殺人を繰り返すと思っていいんじゃないかな。B級映画ですが、結構、面白かったと思います。でも、残酷な殺人をするベニーを笑えない方は、観るのを辞めた方が良いかもしれません。恐いし、気持ち悪いと思います。でも、手作り感を楽しみながら、笑って観れる方にはお薦めかな。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。万人にはお薦め出来ないけど、上記のような方には、良いと思います。それに、ベニーというぬいぐるみ、観ていると可愛く見えてくるんです。残酷だけど、ジャックと一緒にいる為に、必死で頑張っているのだと思うと、ちょっと切なかったりして、楽しめます。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ベニー・ラブズ・ユー」