「宇宙人のあいつ」
を観ました。
ストーリーは、
人間の生態調査のため、23年前に土星から来た宇宙人は、真田家四兄妹の次男・日出男として、夢二、想乃、詩文と暮らしていた。家族というものがわからない日出男は、夢二から、家族とは自分よりも大切なものがあることだと教えられる。真田家のさまざまな問題が起こる中、日出男に残された時間はあと3日間。人間としてやり残したことをやり遂げるため、日出男の地球での最後の奮闘がはじまる。
というお話です。
家族になりますまして23年。
人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家の四兄妹の「次男・日出男」として暮らしていた。
兄弟の親代わりで女性とは無縁の長男・夢二、DVの彼氏から離れられない長女・想乃、高校時代の同級生から復讐される三男・詩文、それぞれに問題はあるが、良い家族なのだ。喧嘩もするが助け合う兄弟たち。
家族というものがわからない日出男は、夢二から教えてもらう。
「兄ちゃん、家族って何？」
「自分よりも、大切なものがあるってこと。」
毎日一緒にご飯を食べ、働き、慌ただしい日々の中、地球を離れる日が近づいてきてしまう。調査は1年、23年が土星の1年なのだ。そして日出男に残された時間は、あと3日間。
人間として“やり残したこと”への日出男の奮闘が、今始まる！
後は、映画を観てくださいね。
ここまでふざけてくれてありがとうと言いたい作品でした。賛否が分かれるでしょうね。この映画を観て、怒り出す人もいるかもしれないし、私のように、大笑いして楽しんでいる人間もいるだろうし、それぞれだと思います。私は、マジで楽しかったなぁ。だって、設定が、もう漫画というか、ギャグなんですもん。全く、リアルじゃないところが、もう、イイなぁと思いました。
まず、突然に次男の日出男が、長男の夢二に、”自分から話すよ。”というところから始まるんです。何を話すんだと思ったら、自分が宇宙人なんだって事をなんです。はぁ？となるでしょ。夢二は、両親に教えられて、絵本も渡されていて、日出男が宇宙人だと知っているんです。想乃と詩文は、日出男が来た時に、まだ小さかったから、教わっていなかったんでしょうね。
で、家族会議で発表されるのですが、ま、もちろん、信じませんよね。何言ってんだよってことになるんですけど、まぁ、それが事実だと知って、受け入れるんです。嘘だと言っても、それが本当なんだから、仕方ないですよね。でも、何をどうすることも無く、それから帰るまでの日々を過ごすのですが、実は、日出男には、土星から下された、ある使命があるんです。本当は、それを叶えないと、帰ったら怒られちゃうんだけど、でも、言えないんですよねぇ。
土星の人たちは、家族という概念が無いらしく、システム的に言うと、蜂や蟻のように、女王のような者がいて、他は、労働をする人たちみたいな感じのようなんです。だから、全員が家族といえば家族だけど、他人といえば他人なんです。そして、争いも無いらしいんです。なので、みんな平等なんです。面白く無さそうですよね。
戦争は絶対に嫌だけど、人同士が、違いについて争うことがあるからこそ、発展もあり、楽しいとか悲しいの感情が生まれるのではないかと思うんです。そして、感情があるからこそ、人を愛せるんじゃないかなと思うんですよね。でも、それが無いとなると、一体、何のために生きているの？って思っちゃう。もちろん、争いの無い世界が良いとは思うけど、ちょっとした諍いとか争いは無いと、人類は滅びるんじゃないかしら。
だから土星人は、地球に家族を学びに来たんじゃないかな。何も無いのでは、発展も無いし、滅亡に進むだけになるから、そういう感情的なモノを手に入れる為に、日出男を派遣してきたのだと思うんです。
で、まぁ、日出男は土星の１年間を地球で過ごすのですが、何故か、その１年間が、地球の時間でいう23年なんです。笑っちゃうわよねぇ。その間、ちゃんと日本人の身体になって、成長をしていたんだから、大したもんです。本当の土星人の姿は出てこなかった（一瞬、イラスト的に出たけど、あれが本当なのかしら。）ので、実際は、違う形なのかもしれませんが（タコみたいなやつです。）、何故か、中村倫也さんなんですよ。
真田家に一員として、ずーっと育ってきたので、土星人だけど心は地球人に近づいているんです。でも、土星の”クセ”は治っていなくて、呼ばれると全身で振り向くとか、いくつかありました。私が、一番、笑ったのは、夢二が、”日出男を怒らすと、スマホが使えなくなるぞ。”って言って、家のWi-Fiは、日出男が繋げてくれているからって言うんです。おいおい、日出男のどこがルーターなんだよって言いたくなっちゃった。
でね、あと３ヶ月くらいで帰りますっていう、その３ヶ月に、家族に色々な事が起きます。想乃の○○とか、詩文が嫌がらせを受けたりとか、大ウナギを釣ったけど妊娠していたから、子供（卵）を産むまで食べないでと懇願されて、ウナギを家で飼うとか、なんか、笑っちゃう出来事と、ちょっと深刻な出来事が起きて、家族で解決をしていきます。
家族で解決という部分が、とっても温かくて、良い映画でした。バカらしいけど、それが大切なのよって事を教えてくれていて、感動でした。私は、こういう馬鹿らしいことが好きだし、大ウナギが喋るのも好きです。いやぁ、この大ウナギ、ウナギイヌの誕生秘話を思い出しました。
私は、この映画、超！お薦めしたいと思います。本当は、もう一つ超！を付けたいけど、バカにしてんのかっ！て怒られそうなので、止めておきます。でも、馬鹿らしい事を真剣に楽しんで笑うって、しあわせじゃないですか。いつも真面目に考える映画ばかりだったら、飽きちゃいますよ。面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「宇宙人のあいつ」
