「search #サーチ2」
を観てきました。
ストーリーは、
ロサンゼルスから南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなどを駆使して母の捜索を試みる。スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、不確かな情報に翻弄されながらも、母を探すジューンだったが。
というお話です。
ロサンゼルスに住むジューンと母親のグレイス。グレイスは過保護で、18歳にもなるジューンにべったりの母親だ。そんなグレイスに恋人が出来、恋人と旅行で南米コロンビアに行くことになる。相手のケヴィンは、母の友人の弁護士も良い人だと信頼している。
二人を送り出したジューンは、過保護なグレイスが居ない間に、友人を集めてパーティ三昧をする予定だ。母親がお目付け役の弁護士に頼んで行ったが、いつもいる訳ではないので、毎夜どんちゃん騒ぎを繰り広げていた。
1週間が経ち、母親を空港へ迎えに行ったジューン。しかし母親はいつまで経っても帰ってこない。不審に思ったジューンはホテルに問い合わせをし、二人が突然に消えた事を知る。直ぐに警察に連絡をし、FBIが捜査を開始してくれる。しかしコロンビアという外国なので、動きは鈍く、ホテルの監視カメラの保存期間を過ぎてしまう。
任せていられないと思ったジューンは、SNSやアプリを使い、情報を集めていく。<デジタルネイティブ世代>であるジューンは、グレイスやケヴィンのアドレスから彼らの個人情報を盗み、スマホの位置情報、監視カメラ映像、カード使用の履歴など、あらゆるものを調べるのだが、母親は見つからない。
そしてFBIから、母親がグレイスという名前ではなく、他の名前も持っていたことを知らされる。一体、母親は何者なのか。居なくなったのは、事故なのか事件なのか。不可解な出来事はSNSで拡散され、国境を越えて大きなトレンドになっていく。ジューンは無事に母親を探し、逢う事が出来るのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画、良く出来ていました。前作も良かったけど、今度は主人公がSNSなどの使用に慣れているというところが、以前とは違い、面白かったです。主人公のジューンが、海外でも臆することなく、アクセスして仕事を頼んだり、会話をしたりと、色々な手段を使っている事に驚きました。こんなサービスもあるんだなという事を、この映画で初めて知りました。
便利な世の中だけど、逆に、いくらでも悪用が出来ることも解かって、恐ろしくなりました。ジューンは、母親のアカウントも、ケヴィンのアカウントも、どちらも色々な方法を使って、パスワードを解除し、メールの内容などを探っていくんです。パスワードは、最初は解らないのですが、メモを見たりして、生年月日や、卒業校などの情報を使って、パスワードを変更してしまい、メールなどの中身を見るんです。凄いでしょ。本人以外でも、直ぐにパスワードを変更出来るんです。これでは、悪用されますよね。
個人情報などを、マトモに登録してしまうと、いくらでも悪用が出来るという事です。やはり、自分にしか解らない情報を、トラップとして入れておいた方が良いんじゃないかな。真面目に登録すればするほど、悪用されるって事でしょ。恐いですよ。
そんな事を感じながら映画を観ていくと、段々と不穏な空気に包まれて行きます。失踪したとされて、被害者となっていたグレイスが、偽名を使っていたということが解かり、一気に、ネット上では、誘拐の偽装なのではないかと言われたり、被害者ではなく加害者側ではないかという噂が飛び交ってしまいます。
ここで、SNSの怖さも伝えていました。確かに、私もこういう噂が出たら、犯人とグルなんじゃないかとか思ってしまうかもしれません。私は、あまりSNSなどを活用するタイプではないのですが、もし、SNSが好きだったら、書込みもしちゃうかもしれません。あまり他人に興味が無いけど、事件となったら、つい推理をしちゃいますよね。
でも、書かれる方になったら、そりゃ辛いと思いました。あまり書かれる方の立場を考えたことが無かったけど、そうですよね。必死で母親を探しているのに、母親が悪い人かもしれないと言われてしまったら、悲しいし、辛いし、腹が立つだろうし、どうしたら良いのか解らなくなってしまいます。そんな心の葛藤も、良く描かれていました。
ストーリー展開が上手いなと思いました。途中で、母親が名前を変えているという展開に入った時は、犯罪絡みかと思いましたが、相手のケヴィンの正体が判ってきた時、何となく推理が出来ました。でも、これ、映画を沢山観ている人でないと、直ぐには謎が解けないと思います。よく考えられていました。だって、みーんな怪しいんですもん。FBI捜査官だって、本当に味方なのか、最後まで判らないんです。
誰が悪くて、誰が本当の犯人なのか、ちょっとビックリしますが、面白かったです。これは、誰が観ても楽しめるんじゃないかな。これ、R指定があるのか解りませんが、子供にも観て欲しいかも。SNSの怖さとか、母親が突然いなくなる恐怖とかを映画で感じて貰えたら、少しでも、お母さんのありがたさが解かるんじゃないかしら。思春期って、何かと親がウザく感じるだろうけど、いついなくなっちゃうか解らないんだから、大切にしないといけないよって教えてくれるような気がします。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。あまり有名な俳優は出ていないけど、内容で十分に楽しめる作品だと思います。それに、家族の大切さ、SNSの怖さ、そしてネットの活用法などを教えてくれるので、面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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