「ノートルダム 炎の大聖堂」
を観てきました。
ストーリーは、
2019年4月15日、パリのノートルダム大聖堂で火災が発生した。警報器が火災を検知するも大聖堂の関係者たちは誤報だと思い込み、その間にも火は燃え広がっていく。消防隊が到着した頃には大聖堂は激しく炎上し、灰色の噴煙が空高く立ち昇っていた。大聖堂内での消火活動は難航し、消防士たちはマクロン大統領の許可を得て、最後の望みをかけた突入作戦を決行する。
というお話です。
フランス・パリの街に794年前に建造され、ゴシック建築の最高峰として名高い、世界遺産・ノートルダム大聖堂。「ノートル(我々の)・ダム(聖母)」という名が示す通り、その存在は宗教や国境さえ超えて、人々に愛され、人々を見守ってきた。
2019年4月15日、そのノートルダム大聖堂で火災が発生した。自動火災報知機が火災を検知するも大聖堂の関係者たちは簡単に確認しただけで、報知機の誤報だと思い込み、消防署にも連絡せず、訪れた人々も帰さずにいた。
しかし、その間にも火は燃え広がっていき、どんどん大きくなっていく。内部では解らないが、外部には大きな黒煙が立ち上る姿が映っていた。外部からの消防署への通報により、火災が起きている事が解かり、ノートルダム大聖堂は大混乱に陥る。
火は燃え拡がり、屋根が焼け落ち、大聖堂が炎に包まれ、崩れ落ちようとしている。大聖堂崩落の危機が迫る中、それでも消防士たちは大聖堂も、聖遺物も、自分たちの命も、どれも諦めない。
決死の突入を試みる勇敢な消防士たちの姿。「死者ゼロ」の嘘のような衝撃の真実が今、明らかになる。 後は、映画を観てくださいね。
撮影した映像に、実際の映像を組み込んで、1つの映画となっていました。ドキュメンタリー風に作られているので、バックドラフトなどのアクション映画とは違います。どちらかというと、記録映画に近いと思って観に行った方が良いと思います。実際の火事の原因は解っていないので、この映画の通りではないと思いますが、想像出来る範囲で、映像化を試みているという事に関しては、良く出来ていると思います。
ノートルダム寺院というと、国の文化財と言って良いモノなのに、凄くずさんな管理だったように思います。大体、木造建築で、あれだけの大型なのに、自火報のみで、スプリンクラーなどが付いておらず、防火壁か、それに代わる手立てが何も取ってないという事自体が、考えられません。日本の建築からは、信じられない事だと思います。
まして、増改築の職人が、木造建築なのに現場でタバコを吸っているというのも、日本の現在の建築現場からしたら考えられない事です。今どき、現場監督だけでなく、お客様や検査機関がが厳しくチェックをするのであり得ません。もし、そんな現場を見たら、直ぐに市建築などに通報してください。
そんな日本の現状からしたら、このノートルダム寺院は信じられないくらい酷い管理でした。まして、自火報が鳴っても、誤報かもとして、真剣に取り合わないなんて、どんな職員なんですか。あまりにも酷くて、映画を観ながらも、信じられませんでした。映画と言っても、実話を元にしていますからね、驚きなんです。
消防隊員たちは、急いでノートルダムに向かうのですが、道が渋滞していて進めなくて、立ち往生して、右往左往。その上、はしご車の高さが足りなくて、ローマにあるはしご車を要請するとか、これも信じられないでしょ。だって、あんな背の高い建物があるのに、消火活動をするための道具が無いんですよ。もう、このパリって街は、何なんだよって言いたくなるでしょ。有名な都市なのに、何の準備もしていないなんて。
そして、何とか消火活動を始めるんだけど、寺院の消火栓が、既に劣化していて水漏れをしているとか、折れているとか、ダメダメなの。年に1回は消防検査とかしてないの?こんな大きな建築物で、まして木造でしょ。日本は、ちゃんと消防が検査してくれますよ。書類提出しなきゃいけませんからね。
思ったんだけど、上からヘリコプターで水をかけられなかったのかしら。ヘリからの消火活動なら、一気に高い位置から水を撒けるし、あの位置なら河が近いんだから、周りへの影響も少ないでしょ。吹き抜けている部分は火が上りやすいので、あの屋根は下からではなく上から消火が一番消えやすいと思うのよ。今更なんですけどね。
観ていて一番腹が立ったのは、火事の現場に大統領が車で行ったこと。あのね、あんた達が行っても何の役にも立たないの。只の迷惑だって解らないのかな?日本の福島原発の時も、アホな菅が行ったりしたから、対処が遅れたりしたでしょ。それと同じなんです。あんた達が動けば、それに付随して沢山の人が動くことになるから、本当に迷惑なんです。火事は一分一秒が大切なのに、あんたが行ったせいで、柱が3本くらい焼けたんじゃないの?ホント、自分の立場を考えられるマトモな政治家にトップになって欲しいもんだ。
もう、こういう火事の映画を観ると、いくらでも感想が書けてしまいます。アホの極みなんですもん。火事って、”用意周到”なら、起きないんです。もし、起きたとしても、直ぐに消せるんですよ。そして、その用意は、そんなに大変な事じゃないんです。ちょっと気を付ければ、直ぐに出来ることなんです。いやぁ、この映画を観て、日本の建築屋って、頑張っているよなぁと、自分を褒めました。こんな風に燃え広がらないですもん。そういう材料を使っているんです。時々起きる火事は、古い建築物か、何か用意に問題があった場合です。ほとんどはボヤで住んでいるハズですよ。
そんな事を考える、良い映画でした。パリという大都市なのに、細かい部分に気が回っていないことがよく解りました。こんな有名な建物でも、あんなにずさんなのでは、火事が起きたらイチコロでしょ。都市の壊滅になりかねません。驚きを隠せない映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ノートルダム 炎の大聖堂」