「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」
を観てきました。
ストーリーは、
様々な種族、モンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガンと彼の相棒である戦士のホルガは、ある目的のために旅に出る。特殊能力を持った魔法使いサイモンとドルイドのドリック、そして聖騎士のゼンクとパーティを組み、全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。
というお話です。
さまざまな種族やモンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、刑務所で釈放される日を待っていた。二人は、フォージと魔法使いのソフィーナに騙され、盗みに入った先で逮捕されてしまったのだ。エドガンの娘キーラは、フォージと共にいるはずだ。
娘が心配なエドガンはホルガと一緒に、なんとか刑務所を抜け出し、フォージを探して旅をすると、彼はある街の領主になっていた。一緒にいる魔法使いの力を使い、その地位に就いたらしい。エドガンとホルガは、フォージはどうでも良いが、エドガンの娘のキーラを取り戻すべく、行動を始める。
フォージの街は、硬い防御をしており、簡単に入り込むことが出来ない。二人の力では無理だと解り、以前にパーティを組んだことがある、魔法使いサイモンとドルイドのドリック、を仲間に加える。そして聖騎士ゼンクの所へ行き、フォージの街を攻略するための魔法のアイテムを手に入れる為、彼に案内され、地下の迷路へと入っていく。
魔法破りの兜を手に入れたエドガンたちは、何とかファージの街へと入り込み、キーラを助け出そうとするが、何かがおかしいことに気が付く。ファージは欲望のために領主になったのかと思っていたが、実は、反対に魔法使いソフィーナに利用されていただけなのかもしれない。一体、ソフィーナは何をしようとしているのか。そして恐ろしい悪の陰謀が段々と姿を現して行く。後は、映画を観てくださいね。
この映画、面白いとは思うのですが、元のゲームを知らないので、本当はどういう話なのか知りたかったなと思いました。ちょっと古臭い冒険ファンタジーという感じで、ファイナルファンタジーの真似的な感じかなとは思ったけど、きっと、FFの方が、このゲームの真似なのでしょうね。ヴィキを読んだら、世界初のロールプレイングゲームと書いてありました。でも、そんな内容をボードゲームでどうやってやるのかな?と不思議に思いながらも、興味を持ちました。
話としては、仲間に裏切られて刑務所に入っていたエドガンとホルガが、脱走して、裏切り者への報復と娘の奪還をするというお話でした。赤の悪い魔法使いが出てくるんだけど、その魔法使いが悪の元凶のようで、そいつのせいで、エドガンの奥さんが殺されたらしいんです。でもね、ソイツ、逮捕したはずなんですよ。だから、どうやって部下たちに指令を出しているのか、それとも、既に逃げているのか死んでいるのか、なんか、そこら辺がちょっと解らなかったです。
全体的に、とても解りやすい内容で、子供向けといってよい作品かな。難しい専門用語とかは無いし、真っ直ぐなストーリーなので、裏切りとかはあるけど、難しくはありませんでした。でも、大人には、ちょっと物足りないかな。春休みのアクション映画という感じでした。
色々なキャラクターが出てくるのに、効果的に使われないのがもったいないなと思いました。CMで出てくる”のうみそくん”は、あの場面だけで、全く使われず、寂しかったな。頭の良い脳に反応すると言っているのに、誰にも反応しないんですもん。せめてゼンクくらいには反応して欲しかったな。太ったドラゴンも、あんなに可愛いのに、1度出て来ただけで終わってしまいました。宝箱のミミックも出てきたのですが、それも1度だけ。ミミックは、ドラクエや他のゲームでも出てくる人気キャラなので、もっと使って欲しかったです。
私、実は、あまりクリス・パインが好きでは無くて、観ていると顔が濃すぎて疲れるんです。でも、ミシェルお姉さまは大好きなので、それで救われました。サイモン役のジャスティス・スミスさん、ピカチュウの映画の子だったのね。ドリック役のソフィア・リリスは、”イット”のベバリーでしたね。久しぶりに観ました。キャストは、メジャーどころを集めて、良かったんじゃないかな。
うーん、面白いんだけど、内容がほとんど無いので、頭に残らないんですよねぇ。絵本を読んだ後みたい。軽くて、解りやすくて、ワイワイ楽しんで、直ぐに忘れてしまうというタイプの映画だと思いました。でも、このボードゲームをしている方々には、キャラクターや話の内容に、もっと深い部分があるのかもしれないので、それで楽しめるのかもしれません。
赤の魔法使いに関して、もっと何か深い因縁のようなモノがあり、世界がその魔法使いに支配されてしまうのを阻止するということで、このパーティだけではなく、沢山のパーティが組まれていて、色々な所で阻止しているという事なのかもしれず、それを考えると、もっと面白いのかもしれません。今回は、エドガンのパーティの話だったけど、ほかのパーティも沢山あるんでしょ。盗賊がリーダーではなく、魔法使いがリーダーだったり、聖騎士がリーダーだったりすれば、もっとアクションで楽しめるのかも。
そうそう、アクションはあるんだけど、あまり相手を倒すという場面は無いんです。子供向けだから、あまり残酷な場面を作らなかったのかな。どちらかというと、アイテムを手に入れて逃げるという事の繰り返しが多いので、あまり戦いで楽しむという場面はありません。まぁ、そういう映画も良いですよね。安心して観ていられます。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。子供と行くには、安心して観に行けるし、楽しめる作品だと思います。大人がアクションや謎解きを期待してしまうと、ちょっと物足りないと思います。春休みに面白い映画を観に行こうというなら、この映画は良いんじゃないかな。頭を使わなくて良いし、何も考えずに観ていられるので、疲れている時にも最適かもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」