「シング・フォー・ミー、ライル」
を試写会で観てきました。TOHOシネマズさんの試写が当たりました。
ストーリーは、
ショーマンのヘクターは、ニューヨークの古びたペットショップで、歌声を持つ小さなワニのライルと出会う。ヘクターはライルを相棒にしようとするが、ライルのステージ恐怖症が判明し、ヘクターはライルを残して去ってしまう。それから数年後のある日、ライルが隠れ住む家に少年と家族が引っ越してくる。ライルは少年との出会いをきっかけに再び歌い出し、歌を通して少年と心を通わせていく。
というお話です。
ニューヨーク。ショーマンのヘクターは古びたペットショップで、魅惑の歌声を耳にする。声に釣られて行くと、歌っていたのはなんと、一匹の子ワニだった。
ヘクターはそのワニのライルを相棒にしようと練習を重ねるが、いざ、ライルをステージに立たせると、恐怖で歌えなくなってしまう。ライルには、ステージ恐怖症があったのだ。ショーは大失敗。ヘクターは借金を背負い、家の権利も奪われ、稼いでくる、直ぐに帰ると言って消えてしまう。取り残されたライルはたった一匹、 アパートの屋根裏に隠れ住むのだった。ヘクターが残していった音楽プレーヤーを握りしめて。
それから数年後、ある日、ひとりの少年と家族がライルの潜む家に越してくる。その少年ジョシュもまた、ライルと同じく心に深い孤独を抱えていた。父親の仕事の関係でニューヨークに来たのだが、自分はこの場所に馴染めないと思っており、友達を作るのも苦手で、心配性の母親にも、ちょっとウンザリしていたんです。
そんな2人が出会い、驚きはしたものの、ジョシュを前に再びゆっくりと歌い始めるライルに、心を開いて行くジョシュ。やがてふたりは、歌を通して心通じ合わせていく。 後は、映画を観てくださいね。
ワニ、かわいい~!でも、ペットにしてはいけません。映画だから許されます。(笑)そんなかわいいワニのライルが大活躍の映画です。TOHOシネマズの試写会で観せていただいたのですが、吹替版でした。公開したら、字幕で観たいと思っていたのですが、私がいつも行っている映画館では字幕版で上映する場所が少なくて、あったとしてもレイトショーとかなんです。困ったもんだ。吹替版は、とても良く出来ていて、満足出来たのですが、やっぱり本物で観たいじゃないですか。うーん、配信になるまで待つしかないのかなぁ。
このライル、最初は、ちっちゃいワニちゃんなんです。それをヘクターが購入して帰り、ショーの訓練をして、それこそ、”グレイテスト・ショーマン”みたいにショーを開催するハズだったんです。でも、いざ舞台にあがると、緊張しちゃって歌えなくなってしまい、ショーは失敗しちゃうんです。ここで不思議なんだけど、なんである程度の人を入れて、リハーサルをやらなかったのかな。人前で歌えないなら、リハーサルをやれば解った事でしょ。訓練すれば出来るようになったハズなのに、一か八かなんて、ヘクターは酷いと思いました。だって、相手はワニですよ。人間と同じようには出来ませんよ。
で、ヘクターはライルを家に置いて、自分だけ、ショーをやりに旅に出てしまうんです。ライルを捨てちゃったって感じかな。ペットを捨てるなんて、絶対に許せないけど、まぁ、そうしないと、ジョシュに出会えなかったから、まぁ、これは仕方ないとしましょう。
ライルが一人で潜んでいた家に、ジョシュ一家が越してきます。ジョシュは、ニューヨークなんて都会に来たくなかったんだけど、父親の仕事で仕方なく来たんです。でも、元々、引込み思案で友達が少なかったジョシュは、新しい場所で友達が出来ません。みんなのスピードに付いて行けないんです。落ち込んで、一人寂しく部屋に籠っていたジョシュは、小屋裏で音がすることに気が付き、ライルと出会います。
もちろん、最初は驚くよね。大きなワニだもん。でも、ライルが必死で歌を歌って、恐くないという事を伝え、仲良くなります。ライル、2本脚で歩くんだけど、大体、ライルくらいのワニなら、体重が400kgくらいあると思うのよ。そうすると、その体重を後ろ足だけで支えることになるから、まず、足が骨折しちゃうよね。2本脚では、その体重は支えられません。それに、腰に負担がかかるから、直ぐに立てなくなると思うなぁ。まぁ、ファンタジー映画だから良いけど、ワニに無理に2足歩行なんてさせないであげて欲しい。
でね、もう一つ不思議なのが、ライル、歌は歌えるけど、言葉は話せないってどーいうこと??歌も言葉だよね。会話だよね。おいおい、喋れるでしょ。ミュージカル風になってもイイから、話そうよ。笑っちゃうだろうけど、歌うだけなんておかしいでしょ。ちゃんと人間の言葉は理解していたから、頭は良いのよね。
色々とおかしなことも多いけど、ライルが可愛いから、なんでも許したくなっちゃうのよねぇ。ホントにかわいいの。尻尾を抱えて困っている姿は、もう、最高でした。そんなライルなのに、ご近所から苦情が出て、出て行けって言われるのよ。
確かに猛獣だけど、人間の言葉を理解して、遠慮も出来る猛獣なのよ。毎日、お風呂にも入るから、臭くもないんです。猫を口には入れたけど、食べない忍耐力があります。ご飯は、人間と同じものを食べてるんだから問題無いでしょ。トイレも人間と同じのを使っていたしね。ほら、何の問題も無いのに、それでも出て行けって、おかしいよね。この隣人のオッサンが一番嫌いでした。
ジョシュの両親も、最初は驚いて、一緒には住めないと言うんだけど、また、ライルのあざとい作戦に引っかかって、彼を家族と思い始めるんです。ワニの癖に、媚び方が上手いのよ。上目遣いで訴えられたら、その可愛さに、仕方ないなぁって言っちゃいますよ。うーん、あざとい!
ライルとジョシュが、一緒に住んで行けるのか、それとも、ライルは動物園に収容されてしまうのか。それは、映画を観て欲しいんだけど、動物園で、他のワニと一緒に入れられると、ちゃんとワニらしくしている姿が、ちょっと笑っちゃいました。そういう時って、どう思ってんのかな。周りのワニは、人種が違うくらいの気持ちで一緒にいるのかな。聞いてみたかったな。
ライルの声というか、歌を、大泉さんが演じているんです。でも、セリフじゃなくて、ずーっと歌だけだから、これ、吹替の意味あったのかなと、ちょっと不思議になりました。ま、でも、大泉さんの歌が、とっても上手かったので、ちょっと驚きでした。随分と練習をされたようで、本当に上手いです。紅白に出るとか言ってたけど、別に、夢じゃないかもしれません。それくらい、上手いです。ビックリでした。
ヘクターを、あの”ノーカントリー”のハビエル・バルデムが演じていて、イイおっさん役なのよ。あの能面の恐怖の男とは別人みたい。ダンスも上手いし、歌も上手い。ビックリですよ。それに、やっぱり、この作品は、音楽をグレイテスト・ショーマンのスタッフが作っているので、歌が良い!本当にいつまでも聞いていたくなるような音楽で、楽しくなります。しあわせな雰囲気が溢れていました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当に感動しました。まぁ、予想出来る展開ではあるけど、でも、最後には涙が出てましたもん。良い映画でした。ライル、かわいいです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「シング・フォー・ミー、ライル」