「シン・仮面ライダー」懐かしい仮面ライダー、儚さは美しく見えました。これマルチバースよねっ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「シン・仮面ライダー」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

緑川博士と知り合い、改造手術を受けた本郷猛は、緑川博士の娘・ルリ子に促され、二人でショッカー本部から脱出する。緑川博士による計画だった。改造に使われるプラーナを人間の為に使って欲しいという緑川博士とショッカーの理念が合わなくなり、ショッカーを潰す為に、本郷とルリ子に未来を託したのだった。緑川博士は殺され、ショッカーは二人を裏切り者として追い始める。

というお話です。

 

 

正義感が強く、頭脳明晰・スポーツ万能だが、ある事件で父親を亡くした事がきっかけで、強さを求めていた本郷猛は、緑川博士と知り合い、改造手術を受ける。しかし、突然に、緑川博士の娘・ルリ子と共に、ショッカー本部を逃げ出す。それは、緑川博士の計画だった。ショッカーの人間を幸福にするという考えが変わってしまい、プラーナを個人のエゴに使い始めた為、プラーナの未来をルリ子と本郷に託したのだった。

本郷たちはショッカーの戦闘員やクモオーグに追われ、道でバイクが吹き飛ばされ、本郷はベルトに風圧を受けて仮面ライダーに変身した。本郷は殴っただけで戦闘員を殺せるパワーと、バッタと融合した気色悪い体に葛藤するが、ルリ子は赤いマフラーを本郷に巻き、ヒーローは赤よねと言う。

 

 

クモオーグを倒したが緑川博士は殺されてしまい、2人でショッカーを潰さなければならなくなった。作戦を立て直そうとセーフハウスに向かうと、そこには政府の男が待っており、協力してショッカーを倒して欲しいと2人に話す。断ったとしても監視されることに変わりはないので、ルリ子は協力を約束し、今度はコウモリオーグを倒しに出かける。

コウモリオーグはプラーナを使い、沢山の人間を一気に操ることが出来る研究に成功していた。一人で研究所に入ったルリ子は操られてしまい、本郷が着いた時には、既にコウモリオーグの支配下に。絶体絶命のピンチかと思われたのだが…。後は、映画を観てくださいね。



 

仮面ライダー、面白かったぁ~!ワクワクして、ドキドキして、大喜びしちゃいました。でも、私、あまり仮面ライダー1号、2号の事は覚えていないんです。放送時はもちろん観ていないので、再放送とかで観たと思うけど、話はあまり覚えていないんですよねぇ。

 

でも、あの印象的な歌は頭にこびりついていて、”ライダーキック”という叫び声も覚えているんです。うーん、懐かしい。ある程度、大人になってから、石ノ森章太郎先生の作品を読み始めて、仮面ライダーも読んだような記憶があるけど、忘れちゃったなぁ。まぁ、全体的に記憶は朧気なんです。

 

 

そして、今回、1号2号の仮面ライダーを観て、こんな話だったんだなと思いました。嬉しかったのは、とってもレトロに作ってあって、わざわざ昭和の雰囲気で、セリフ回しも、喋り方も、使っている道具や車まで、何もかもにこだわって下さっていて、好感が持てました。いくらでも現代的に出来るんだけど、そこをわざわざ昭和風にして見せているんです。一方で、ノートPCを使ったり、バイクのジェットエンジンなどは現代的になっていて、どうしてもの部分は現代を取り入れていました。あの頃のノートPCと言ったら、重くて女性では持ち歩けないほどだったでしょ。(笑)

俳優さんたちも大変だったと思います。とてもセリフが言いにくかったんじゃないかな。昭和のドラマってセリフが棒読みっぽくて、説明がかってるんですよね。現代の役者さんたちだと、凄くやり難かったと思います。よくやってくださいました。庵野監督のこだわりだろうけど、うーん、途中で辞めたくなったりしたんじゃないかな。(笑)

 

 

私、話が進むごとに、あー、これはマルチバースで、”シン・ウルトラマン”の世界に、メフィラスが来なかった場合の世界なんだなーと解釈してしまい、脳内で大笑いしながら観ていました。メフィラスが来なければ、怪獣の目覚めは無いので、地球は平穏だったけど、そこでショッカーという組織が作られてしまったってことだと思うと、繋がっちゃうのよねぇ。だから、この映画を観る前に、必ず「シン・ウルトラマン」を観てから行って欲しいよの!

 

あまりネタバレは出来ないけど、政府の男が、”あの政府の男”なのよ。でね…。あ、やっぱりこれ以上は書けない。ネタバレになってしまう。観て貰えれば解るけど、マルチバースとしてあり得る設定になっています。そして、なんと、”あの人”がサソリオーグになっています。仕事の不満を飲み屋でぶちまけていたら、拉致されちゃったんだろうねぇ~。うーん、解る解かる。ブルーシートにくるまれてなくて良かったよ。

 

 

そうそう、政府の男の名前はタチバナで、その部下の名前はタキでした。これ、仮面ライダーの初期に出ていたアミーゴの店長とFBI捜査官の名前ですよね。もし、今後、第2作があるなら、政府の男がスナックの店長になって、”いらっしゃい”って微笑んでくれるのかな。それはぜひ、行きたい!あなたの入れてくれるコーヒーが飲みたい!

 

話を戻して、本郷猛は、仮面ライダーとして戦っているんだけど、優し過ぎて、人を殺すのを躊躇っているんです。と言いながらも、ショッカーの皆さんたちの顔を潰したり、身体を潰したりして、血まみれになってましたけどね。力の強さを表すための表現なのだろうけど、結構、残酷でした。スプラッターに近いかも。昭和のドラマもそうだったんだろうか。

 

 

そしてね、ショッカーは死んだら泡になって消えちゃうんです。掃除しなくて良いから便利だけど、なんか悲しかったな。死んで泡になるなんて、人魚姫みたいで儚いです。だから、”K”が、胸に薔薇を飾って弔っていたのかしら。潔いという人もいるかもしれないけど、やっぱり、何も残らないのは寂しいですね。観ていて、とても寂しかったです。

 

最後の敵は、緑川イチローで、緑川博士の息子でルリ子の兄です。彼も、あるオーグになるんだけど、それは秘密。森山さんが演じていて、さすがでした。俳優でもありダンサーでもある彼だからこその表現が、異様なイチローを良く表していました。ヌッと立つ姿は、”髑髏城の七人”の時の”第六天魔王”のごとき恐ろしさで、動き出すと、舞うような動きでライダーたちを倒していくんです。素敵でした。

 

 

昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトっていう改造で、仮面ライダーになって、プラーナという生命エネルギー的なものが燃料なんです。昆虫と合成して、イイとこ取りをしたのは解るけど、プラーナっていうエネルギーが、イマイチ解らない。生命エネルギーと言っていて、オーグは部下の命を吸い取ってエネルギーにしてたけど、それ、人を殺さないと補給出来ないの?

 

それとも通常なら、お風呂に入ったり、テレビを観たりして、ゆっくりしていれば、生命エネルギーだから補給出来るのかしら。それ、便利よねぇ。ダラダラして、幸せなら補給出来るんでしょ。じゃあ、もう戦いも止めて、遊び周っているのが一番じゃん。ショッカーにもそういえば、みんな幸せなんじゃないの?それが、”人類幸せ計画”の達成になるように思うけど、ダメなのかな。みんな、オーグになって、プラーナ補給で幸せになろうってのが、一番じゃん。ハビタット世界に連れて行くとか言ってたけど、別に連れて行ってもらわなくても、ここでゴロゴロしてるだけで幸せだよ。(笑)

 

 

あー、またも面白かったから、沢山書いちゃった。そうそう、豪華俳優陣が出演しているけど、公表されていないので、観て、驚いてください。私は、エンドロールで、”え!”と驚くような人が出ていてビックリ。声だけの出演で、凄い人も沢山出ています。なので、また観に行ってこないと、確認が出来ません。声をよく聞かないとね。

 

わざわざ、仮面ライダーが作られた昭和にこだわって、細部まで同じように見せようとしてくれた制作陣に感謝します。網を持ってバッタを捕まえたり、蝶々を捕まえたり、林に入って蛇を見て怖くなって逃げたり、そんな子供の頃を思い出し、懐かしい気持ちになる映画でした。あの頃のコンクリート壁面は冷たい感じがしたものです。この映画でも、コンクリート面は白く冷たくて、それは昭和の良い時代を表していますよね。あの時代は、まだ新しくて白かったんです。平成や令和には無い感覚です。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。色々な声があるけど、私は、大好きです。どちらかというと、私は2号が好きだな。本郷は暗めだけど、一文字は明るいからね。私は柄本さんファンなのです。これは、何度も観て、またも色々な事を発見していける映画じゃないかな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「シン・仮面ライダー」