「茶飲友達」
を観てきました。
ストーリーは、
佐々木マナは、高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞に掲載した「茶飲友達、募集。」の三行広告で集まってきた男性たちのもとへ高齢女性を派遣するビジネスをスタートする。在籍女性の中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存した女性などさまざまな事情を抱える者がいた。さまざまな世代を束ねるマナは、彼らを「ファミリー」と呼び、擬似家族のような絆を育んでいくが。
というお話です。
妻に先立たれ孤独に暮らす男、時岡茂雄がある日ふと目にしたのは、新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字。その正体は、高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」だった。
運営するのは、代表の佐々木マナとごく普通の若者たち。彼らは65歳以上の「ティー・ガールズ」と名付けられたコールガールたちに仕事を斡旋し、ホテルへの送迎と集金を繰り返すビジネスを行なっていた。ティー・ガールズは、パチンコにハマった女性や介護に疲れた女性、家族を亡くして生きる意志を失くした女性など、それぞれの事情を持つ人達ばかり。お金の為もあるが、お金以上の何かを探す為にこの仕事をしている者もいた。
マナは、ともに働くティー・ガールズや若者たちを “ファミリー”と呼び、それぞれ孤独や寂しさを抱えて生きる彼らにとって大事な存在となっていた。しかしマナ自身は、自分の母親との確執に悩み、家族との関係を長く絶っていたのだ。
ある日、一本の電話が鳴る。それは高齢者施設に住む老人から「茶飲友達が欲しい」という救いを求める連絡であった。初めて高齢者施設を訪問したマナは、その施設内の人々の孤独を知ることになる。そして…。後は、映画を観てくださいね。
話題になっていたので、観に行ってきました。うーん、考えさせられる内容で、うなりました。これ、なんか、合法的なやり方は無いのかなぁ。だって、年をとっても、性的欲求がある人もいるんでしょ。風俗店に行ったりが出来ないなら、出張サービスが受けたいだろうと思うのよ。なんか、どうなのかなと思いました。
主人公のマナは、何がきっかけだったのかわからないけど、高齢者専門の売春クラブを始めたんです。じぶんが風俗店に勤めてたって言ってたので、そこで思いついたのかも知れないけど、凄く良い思いつきですよね。私だって、その系の仕事をしてたら、やりたいくらいです。
高齢者相手なら、絶対にニーズがあると思うし、ティーガールズと呼ばれてたけど、ホステスさんだって、高齢でお金に困っている人もいるだろうから、やりたい人もいるよね。高齢だと仕事を探すのも大変だし、若い頃に接客業をしていたなら出来ますよね。
そんな時代のニーズに乗った話しだと思うんです。でも、これ、経営しているのが若い子だから、高齢者の心のケアが出来てなかったのかなと思いました。ここまで個人的にホステスに関わるなら、徹底的に面倒を見なきゃいけないし、そうで無いなら、本当に従業員として、ドライに付き合わないとダメだと思いました。
組織として長く続けたいなら、そこら辺の線引きはしっかりすべきですよね。弁護士に頼んでいたのは当たり前だけど、友達の仲良しクラブ的にやっていたら、こうなるのは当たり前かなと思いました。上下関係とは言わないけど、責任を持つ者と持たない者の区別はきちんとつけておかないと、金庫の管理も何もかもいい加減になります。
ホステスさんたちは、まぁ、こんなもんよね。彼らに責任を負わせられないし、これ、売春をしないで、本当に茶飲友達だけやってたら、問題無かった訳でしょ。私ね、その辺の線引きがよく判らないんだけど、お茶を飲んでいて、たまたま、そこで性的関係を結んじゃったらどうなるの?自由恋愛になる訳よね。それを、どこかの会社が紹介して、お金をもらったりするからダメなのだろうと思うけど、もう少し、何かやり方を変えたら、違法にならないような気がするんだけどな。うーん、難しいなぁ。
でもね、思ったんだけど、性的なことだけじゃなく、もう少し高齢者に出来るサービスってないのかしら。なんか、とっても寂しそうだったんですよね。何か出来ないのかなぁ。私は、自分の親のところには、毎週、必ず1回は帰っているんです。出来るだけ会話をしないと、やっぱり寂しいじゃないですか。でも、みんな、そうじゃないんですよね。どこか施設に預けたら、それで終わりと思ってるのは、やっぱり寂しいと思わないですか?ご両親と仲がよくないなら仕方ないけど、出来たら会話した方が良いよね。うんうん、その方が良いと思うよ。
すごく考えさせられる、良い映画でした。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは、みんなに観て欲しい。だって、自分も年を取るんだから、これからのことも考えないとね。もう少し、柔らかい社会になると、みんなしあわせになれるような気がするんだけど。そんな事を思う映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「茶飲友達」