「終末の探偵」最近、ハードボイルド系探偵モノって減りましたよね。残念です。もっと観たいです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「終末の探偵」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

とある街の喫茶店を事務所代わりに、探偵業を営む新次郎は、闇の賭博場でトラブルを起こし、顔なじみのヤクザである笠原組幹部の恭一から面倒な仕事を押しつけられてしまう。それは中国系マフィア・バレットの関与が疑われる放火事件の調査だった。さらに、新次郎は、謎の失踪を遂げたクルド人女性の捜索を依頼される。2つの事件を追ううちに、街の人々の闇を目にする事に。
というお話です。

 

 

連城新次郎はとある街に流れ着き、そのまま住みついた一匹狼の中年男だ。今は喫茶店「KENT」を事務所代わりにして、しがない探偵業を営んでいる。ギャンブル好きで酒癖が悪く、おまけに喧嘩っ早い。

 

この日も闇の賭博場でトラブルを起こし、その代償として顔なじみのヤクザである笠原組の幹部、阿見恭一から面倒な仕事を押しつけられる。笠原組の事務所でボヤ騒ぎを起こした犯人を突き止めろというのだ。

 

 

暴力団対策法の影響で苦境に立たされている恭一は、この街で急速に勢力を拡大させている中国系の新興マフィア、バレットの仕業ではないかとにらんでいた。

自らの住みかでもある「KENT」に戻った新次郎は、店員の凜から新たな依頼人が来ていることを告げられる。その若い女性ガルシア・ミチコは、突然消息不明になったベヒアという親友のクルド人女性を捜していた。ミチコが報酬を払えないと知った新次郎は素っ気なく断るが、ミチコの顔にはかすかに見覚えがあった。 後は、映画を観てくださいね。


 

ちょっと古い雰囲気のジャパンノワールって感じかな。でも、現代を描いているから、裏社会の構造が随分と変わって来てしまい、暴力団の力は削がれて、半グレや一般人の方が怖いという時代に来ているので、その事が描かれていました。うん、一般人、恐いですよね。

 

一般人って、理性のタガが一度外れてしまうと、何をやってもいいんだ、やりたい事をしようという考えになってしまうのかしら。大量殺人がしてみたかったとか、誰か殺せば刑務所に入れるとか、もう誰を恨んでいるとか、そういう次元じゃないんですよね。今の自分のことしか考えてないという、恐ろしい状態になっているんです。この、ちょっと精神病的な人って、コロナ禍から増えましたよね。

 

 

確かに、外に出れないとか、人と交流出来ないとか、色々とあったけど、それで壊れてしまうって、精神的に弱い人が増えたのかな。勉強して、良い学校に入ればそれでいいみたいに育てられてくると、そのベースが崩れると、もう潰しがきかなくて、使えねーなって言われてしまい、壊れてしまうのかもね。社会の道理が理解出来ていれば、自分はどう変われば良いかって解ると思うんだけど。それが出来ないんだろうね。

 

と、そんな一般人が一番怖い社会をまだ解かっていない、ヤクザの人たちと中国マフィアの人たち。お互いの縄張りがとか言っているんだけど、全く関係無いところで色々と起こっていて、その影響が、ヤクザやマフィアに出てきているんです。それに、もうヤクザに見切りをつけて、新しい組織の一員として動き出しているヤクザの人もいたりして、もう、めちゃくちゃなのよ。

 

 

そんな俗世で、一般人と裏社会の間を行き来しながら、困った人を助けているのが、この探偵の連城なんです。ボンヤリしているようですが、頭は切れるし、腕っぷしも強くて、根性もあるので、結構、仕事の解決率は高いんだと思うけど、どれだけ仕事が来ているのかって言うと、難しいかもですね。(笑)

 

雰囲気が、「濱マイク」に似ていたけど、北村さんが探偵だから、ちょっと疲れているみたいに見えて、イイ感じでした。素敵な探偵でしたよ。最近、邦画でこういうノワールの探偵ものが無かったので、何となく懐かしい感じで嬉しかったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。何となく懐かしい雰囲気のする邦画の探偵モノです。単館系映画が好きな方に喜ばれそうな内容でした。すっごく面白いとは言えないけど、久しぶりに探偵モノも良いなぁと思わせてくれました。日本も、時々、こういう硬派な感じのノワール映画を作って欲しいなぁ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「終末の探偵」