「いつかの君にもわかること」余命少ない父親が、我が子を託せる人を探します。泣けました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「いつかの君にもわかること」

 

を観てきました。

cocoさんのご招待で、試写会で観せていただきました。

 

ストーリーは、

窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。

というお話です。

 

 

窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。妻はロシア人で、子供を産んで直ぐにロシアへ帰国し、行方をくらましてしまった。

シングルファーザーとして男手ひとつで4歳のマイケルを育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。養子縁組の担当者も、時間の無いジョンの為に、手間のかかる手続きを吹っ飛ばし、”里親”探しを手伝ってくれる。



 

理想の家族を求め、何組もの“家族候補”と面会をするが、人生最大の決断を前に進むべき道を見失ってしまう。本当に自分が決めて良いのか、もし間違っていても自分が助けることは出来ない。色々な思いが交錯し、ジョンは思い詰めてしまう。

そんな彼を、献身的なソーシャルワーカーが手助けし、ジョンは自分の不甲斐なさに押しつぶされそうになりながらも、息子にとって最良の未来を選択しようとするのだが、身体は刻一刻と、死に近づいて行く。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、涙無くしては見られないような映画でした。実話を基に作られているそうです。シングルファーザーで、自分が病気になって、余命幾ばくも無いと知ったら、慌てますよね。家族がいればよいけど、ジョンは身寄りもなく、施設で育ったらしく、頼れる人がいません。マイケルの母で、ジョンの妻だった女性はロシア人で、マイケルを産んで直ぐに、母国に帰ってしまい、行方が分からなくなりました。

 

助けてくれる人は誰もおらず、このままでは、マイケルは孤児となり、施設に送られることになってしまいます。それを避ける為に、ジョンは、自分が生きている内に、マイケルの親となってくれる人物との養子縁組をしようと手続きをするんです。

 

 

どの国でもそうだと思いますが、養子縁組と言っても、簡単に出来るわけではありません。行政が間に入って、厳しい審査を経ての事となるのだろうと思いますが、ジョンには時間がありません。担当者も、それを解かって、特別措置をして、何人もの里親候補をジョンとマイケルに会わせることにするのですが、何人と会っても、どこかシックリとこないんです。

 

これ、当たり前だと思うのですが、マイケルは、父親が一番と思っているから他人に懐くことは無いし、ジョンは、不安で一杯だから、何処までも相手を疑ってしまうので、この人だ!なんて、決まる訳が無いんです。自分以上の親なんて、他人がなれる訳がないでしょ。でもね、自分は居なくなるんだから、どこかで妥協をしなければいけない。

 

 

どうしたらいいんだ!そんなジョンの葛藤する声が聞こえてきそうでした。これは辛いですよ。どんなに頑張っても、悩んでも、自分の時間は限られていて、マイケルを残していくことになってしまう。身体の具合はどんどん悪くなるし、もう普通の生活をするのも困難になるだろうというところまできてしまいます。

 

相談にのっているソーシャルワーカーの方も、見ていられないというほど、心配しているのが解りました。近くにいたらそうですよね。助けてあげたくても、こればかりは、ジョンが自分で決めて納得しないと、それこそ死んでも死にきれないって事になりますから。でも、時間が無くて、大変そうでした。

 

 

周りの方たちも、みんな、良い人ばかりでした。それが同情だとしても、助けてくれようとしている気持ちは伝わるので、そういう時に、普段からの行動が関わってきますよね。普段から、周りと仲良くしていなかったり、嫌な奴だったりしたら、誰も心配しませんもん。よくいるでしょ、ご近所の悪口ばっかり言ってる人とか、ゴミ出しのルールを守らなかったりとか。やっぱり、何か起きた時に、違ってくるよなぁ。ジョンは、そんなにお金持ちでは無さそうだったけど、人は良さそうでしたもん。

 

マイケル役のダニエル・ラモントくん、素晴らしかったです。オーディションで選ばれたそうですが、本当に可愛かったし、自然に見えました。最近の子役は凄いです。

 

この映画を観て、もし、自分がこういう立場になったらどうしようかと考えてしまいました。病気になって、年を取った親を残して、先に死ぬことになっちゃったらとか、夫は自分で何でも出来るけど、どうなっちゃうのかなとか、色々と心配になってしまいました。出来たら、親も夫も見送ってから、心配せずに、自分が死ぬのがいいなぁと思いました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。誰もが、自分を重ね合わせて、考えてしまう映画だと思います。もし、突然に自分が病気になってしまったらと思うと、残して行くものを、ちゃんとしておかなくちゃって気持ちになりますよね。考えされられます。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ 2月17日公開です。

 

 

「いつかの君にもわかること」