「ICE ふたりのプログラム」ロシア発の素敵なラブストーリーでした。フィギュアスケート場面もあり | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ICE ふたりのプログラム」

 

を観てきました。Twitterの公式サイトの試写会募集に当選しました。

 

ストーリーは、

大ケガを負い、夢破れたフィギュアスケート選手のナージャ。絶望にふさぎ込む彼女の前に、明るく無鉄砲なアイスホッケー選手のサーシャが現れる。リハビリを懸命に支えてくれるサーシャのおかげで、ナージャは次第に笑顔を取り戻していく。再びスケートができるまでに回復した彼女は、新たな夢と恋への挑戦をスタートさせる。

というお話です。

 

 

幼少からフィギュアスケート選手を夢見ていたナージャ。自分を応援してくれていた母を亡くし、伯母の家で暮らしながら、スケートのコーチ・イリーナに、自分をアピールして、チームに加えて貰えるように頼む。

イリーナは、以前、母親と来たナージャに才能が無いからと言って追い返したのだが、根気強く付いてくるナージャを見て、チームに加える事にする。ナージャは努力の末、一流のスケート選手に成長し、トップクラスのパートナーと出会うチャンスを掴み、ペアスケートで国を代表する実力者へと成長する。



 

国際大会を控えたある日、アイスショーの出演があり、そのショーでパートナーのミスにより、ナージャはジャンプを失敗し、リンクに叩き付けられてしまう。脊椎を打ったナージャは、その影響により、下半身が動かなくなってしまう。 

希望を失い塞ぎ込んでしまったナージャだったが、医者がいうにはリハビリにより歩けるようにはなると言う。イリーナは、アイスホッケー選手の青年サーシャをナージャのサポートに付けて、リハビリを始めさせる。

サーシャの手荒な方法に困惑するナージャであったが、彼の力を借りて再びリンクに立つことに成功する。ふたりの距離が時間とともに縮まっていくが、”大切な夢”と”大切な人”の選択に迫られることになる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、ロシア映画で、2018年の映画です。5年経って、日本公開が決まりました。今、ロシアというと、ウクライナ侵攻のことが頭にあり、ちょっと躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、国の政策が悪いだけで、住んでいる方たちや、スポーツ選手、それぞれ個人的には、私たちとなにも変わらず、平和を願っているんだと思うんです。この映画でも、努力する普通の人々が描かれています。早く、一緒にスポーツが楽しめるようになると良いですね。

 

映画としては、王道のスポーツ根性モノ&ラブストーリーなのですが、やっぱりロシアというお国柄なのか、ちょっと雰囲気が違いました。でも、政治的な事を感じさせないように気を付けているようで、政治色は全く感じずに、個々の努力で、大会での優勝を狙っているという描き方でした。まぁ、普通なんだけど、ロシアだと、国を背負っているというのが、オリンピックなどを観ていると強く出ているので、映画ではどうなのかなと思ったけど、国に管理されてたりということは、あまり感じられませんでした。

 

 

ナージャは、貧しい家に育ち、母と二人で暮らしていました。父親は解らないようでした。子供の頃からスケートが好きで、母親が、ナージャの小さい時にイリーナの所へ連れて行き、コーチをして欲しいと頼むのですが、ナージャには才能が見られないし、足も曲がっているから、コーチは出来ないと断られてしまいます。もちろん、母親はそれを娘には伝えず、娘を応援し続けるのですが、亡くなってしまいます。

 

ひとりになったナージャは、伯母の家に引き取られますが、夢は諦めず、イリーナに再度、コーチを頼みます。イリーナは、ナージャに才能が無いから無理だと言うのですが、諦めないナージャを見て、コーチをすることにします。そこから、ナージャの躍進が始まります。

 

でね、ペアスケートをするためのパートナー探しで、ロシアの有名男性選手がペアを探していて、オーディションがあるという事で、参加するんです。そこで、レオーノフというパートナーと組むことになり、トップを目指します。でも、オリンピックやワールドカップなどという言葉は出て来ず、国際大会らしきアイスカップって言ったかなぁ。そんな大会が頂点のようで、それを目指すのですが、目前で怪我。酷いでしょ。

 

 

脊椎をやっちゃってたから、通常なら、もうスケートは無理だと思うんだけど、それを愛の力で回復させちゃうってところが、何ともイイところでした。ベタだけど、でも、やっぱり、こういうラブストーリーは、観ていて気持ち良いですよ。最初は、ナージャとサーシャは、全く合わないんだけど、段々と仲良くなっていくんです。ここが、また、イイんですよ。解っていても、観ていてしあわせになるんです。

 

そしてナージャが回復し、競技に復帰出来るかってところで、また、問題が起きてきてしまいます。詳しくは書かないけど、好きな人とは一緒にいたいけど、でも、世界のトップへの夢は捨てきれないし、どうしたら良いのという選択を強いられます。

 

スケート選手って、世界を目指せる期間は限られているし、色々と諦めなきゃいけない事も多いと思うんです。でも、諦めた分以上のことが、彼らに与えられるのも確かだし、特に、ロシアなどでは、一生、有名人として大切にされるんじゃないのかな。だからこそ、ナージャは悩んだと思うし、サーシャも凄く悩んだと思うんです。でもね、最後には愛は勝よ。やっぱり、王道だから、愛は勝のよ。うんうん、良かった良かった。

 

 

王道でベタと書いちゃうけど、でも、こういう映画って、何本かに1本は観たくなります。だって、いつもカリカリしている映画とか、ドキドキハラハラの映画とか、そんなのばっかりじゃ疲れちゃうでしょ。やっぱり、ほっこりして、しあわせになれる映画って、大切なんです。ロシア映画なのに、こんなにしあわせにしてくれる映画、久しぶりじゃないかな。なんか、いつも戦争映画とか、超能力者の映画とか、そんなのが多いので、この映画は貴重かなと思いました。

 

そうそう、二人がじゃれ合う場面で、”スターウォーズ”って言えないから、”ジェダイ”って言っている場面があって、笑っちゃいました。やっぱりそういう、何か検閲みたいのがあるのかしら。とっても良い場面だったけど、何か、国から文句が出ているなら、可哀想だなぁって思いました。難しいですね。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。久しぶりのロシア映画で、その上、こんなしあわせになれるなら、皆さんに観て欲しいです。ちょっと、雰囲気が”エターナル・サンシャイン”っぽいでしょ。サーシャ役のアレクサンドル・ペトロフさんと、レオーノフ役のミロシュ・ビコウィッチさんは、他の映画で観たことがあると思います。イケメンですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ICE ふたりのプログラム」