「バイオレント・ナイト」
を観てきました。eiga.comさんの試写会が当たり、観せていただきました。
ストーリーは、
物欲主義な子どもたちに嫌気がさし、疲れ気味のサンタクロースは、それでもプレゼントを届けるため、クリスマスイブの空を駆け回っていた。ある富豪一家の豪邸に降り立ち、煙突から中へ入ったサンタは、金庫の3億ドルの現金を強奪しようと潜入したスクルージ一味と鉢合わせてしまう。
というお話です。
物欲主義な子どもたちに嫌気がさして久しく、少しばかりお疲れ気味のサンタクロースだが、今年も身体に鞭を打ち、良い子にプレゼントを届ける為、トナカイが引くソリでクリスマスイブの空を駆け回っていた。
いくつもの家を周り、とある富豪ファミリーが盛大にクリスマスパーティーを開く豪邸に降り立ち、煙突から部屋へ入ったサンタは、置いてあった手作りクッキーをほおばり、ミルクを捨てて高級ブランデーを飲んで寛いでいた。すると、大きな銃声が響き、何やら騒動が起こっている。
サンタが偶然鉢合わせしたのは、この豪邸の地下にある金庫に隠してある3億ドルの現金を強奪するため、潜入したスクルージ率いる武装集団だった。奴らはクリスマスのケータリングサービスとして入り込み、あっという間にセキュリティーを全員始末してしまった。
サンタは、その場を見なかったことにして立ち去ろうとするが、奴らに見つかってしまい、つい、一人を殺してしまう。彼らは高い戦闘能力を持っている仲間が殺されたことで警戒し、サンタを探しはじめる。
同じ頃、スクルージの捕虜の中にライトストーン一族の長男・ジェイソン一家がいた。夫婦は離婚寸前で7歳の娘・トゥルーディが心配して、サンタさんに、”パパとママが仲直りするように。”という願い事をしてしまう。トゥルーディは良い子でサンタを信じていた。
サンタはクリスマスプレゼントを届ける能力は備わっていたものの、戦闘能力はゼロだった。ましてや相手は武装集団。多勢に無勢の大ピンチを良い子の為に乗り切ることは出来るのか。無事子供たちにプレゼントを届ける事が出来るのか?後は、映画を観てくださいね。
最初からだらだらサンタだったので、どういうこと?と思ったら、現代の子供の強い物欲に嫌気がさして、飲んだくれていたんです。来年こそ引退かなと思いながらも、酔っぱらっていながら、それでもサンタの役目を果たさなくちゃなぁと考えて、トナカイのソリに乗って、空を飛んで旅立ちます。
そして、たまたま辿り着いたのが、ライトストーン家の豪邸。その日はクリスマスパーティーをするために、一族がみんな集まっていました。女主のガートルードが全てを取り仕切っていて、長女のアルヴァも長男のジェイソンも、文句が言えません。そんなジェイソンに嫌気がさした妻のリンダとは別居中のようでした。
ジェイソンとリンダの娘のトゥルーディは、とても素直な子供で、サンタさんを信じていて、今年は良い子でいたので”パパとママを仲良くさせてください。”という願い事をするのですが、サンタはモノをくれることは出来ても、人の人生を変える事は出来ないと断られちゃいます。結構、シビアなサンタでしょ。でも、心からサンタを信じて疑わないトゥルーディに促され、スクルージたちをやっつける為に頑張ります。
サンタは、普通のオッサンだから強くないのよ。だけど、色々と作戦を考えて、戦います。結構、やっつけてたと思うけど、さすがに銃を向けられたら、戦うのは難しいわよね。で、捕まっちゃったり、殺されそうになっちゃったり、死にそうになっちゃったり、色々とします。サンタも死ぬみたいですよ。(笑) どうなってしまうのかは、映画を観てのお楽しみですけどね。
必死で戦うんだけど、お腹が出てるし、中年体形だから、どうしても傭兵部隊のようなスペシャリストたちにはついて行けないんです。そしてピンチに陥った時、ふと、思い出すんです、昔の事を。そう、サンタは、サンタになる前には、別の人生があったんです。それを忘れていただけなのよ。この間、「ノースマン」を観てきたところだから、その恰好は!と驚いちゃった。あ、ちょっとネタバレかしら。サンタさんは、実は、凄い人だったらしいんです。強かったみたいなの。それを、トゥルーディに話す場面がありました。
でもね、サンタさんも人間だから、自分の望みはあるし、死ぬのは嫌だろうと思うのよ。だから必死で戦います。これでもかってくらい、頑張って戦います。頑張り過ぎて、人間を潰しちゃったり、残酷な事をしちゃったり、ちょっとスプラッターかと思うような殺し方になっちゃったり、つい、笑ってしまいました。痛い場面も多くて、目を逸らしたくもなったけど、残酷なだけなら、キラーカブトガニで慣れていたから大丈夫。どんどん来いって感じで、観てしまいました。楽しめましたよ。
時代が変わっても、サンタさんはいて欲しいなぁ。いないとは解っていても、いて欲しいという気持ちは無くさないで持っていたいと思いました。そうすれば、もしかしたら誰かがサンタになってくれているかもしれないし、自分がなれるようになるかもしれない。そんな気持ちを忘れずに、いつまでも生きていきたいな。
この映画のサンタは、頑張ればサンタだって、武装集団に勝てるんだって教えてくれたし、サンタを信じない、ドライな子供ばかりじゃないハズだという事も教えてくれたような気がします。最近の子供って怖いでしょ。13歳で、母親にスマホの事で文句を言われたら殺しちゃうとか、ちょっと信じられないほど、考え方に情が無いように感じられて、家族の絆とかって無いのかなと不思議に思っていました。でも、この映画では、ちゃんと家族の絆、愛情も描いていたし、冷たく見えても、何かの時は助け合えることも描いていたような気がします。
あ、そうそう、これは言って置かなくちゃ。このサンタのソリを引くトナカイの中に、ルドルフはいませんでした。引退しちゃったみたいです。ルドルフがいた時は、停車中にウ〇コしちゃったり、サンタを置いて逃げたりは無かったらしいんだけど、どーも、まだ統制が取れてないみたいでした。でも、サンタさんはトナカイが大好きみたいでしたよ。
すっごく笑っちゃうし、残酷な場面もあるんだけど、この映画、私は、超!お薦めしたいと思います。本当に面白かったです。このサンタさん、超人じゃなくて、普通のオッサンのサンタってところが、とっても好きかな。出来たら、クリスマス前に観たかったけど、今でも楽しめます。来年、こんなサンタさんが来てくれたらいいですね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : 続編の話しが既に進んでいるそうです。サンタの奥さんにシャーリーズ・セロンの名前が出たりしているそうですが、まだまだ解りません。楽しみに待ちましょ。
「バイオレント・ナイト」