「キラーカブトガニ」
を観てきました。
ストーリーは、
廃炉となった原子力発電所が爆破処理されたカリフォルニアのある海辺の町で、行方不明事件が続発し、白骨化した人間の死体が次々と発見される。当初は人食いザメの出現が疑われたが、被害者を襲ったのはサメではなくカブトガニだった。放射能の影響で凶暴化したカブトガニの群れが人間を襲っていたのだ。やがて、一匹の殺人カブトガニがゴジラ並に巨大化し、町を襲う。
というお話です。
廃炉となった原発が爆破処理されたカリフォルニアのある海辺の町で、 謎の行方不明事件が続発する。同じ頃、保安官事務所に、浜辺に鯨の死体が打ち上げられていて、どうにかして欲しいという連絡が入る。
保安官のハンターは、同僚のフラナガンと一緒に浜辺へ行くと、大きな鯨の死体が打ち上げられている。半分ほど何かに食べられており、その歯形はサメよりもっと巨大な何かのようだが、調べようがない。
浜辺を捜索すると、人の骨が発見され、その近くに女性が立っており、顔を半分食われ、カブトガニが襲ってきたと訴える。驚いたハンターたちが付近を捜索すると、白骨死体が次々と発見される。
高校生のフィルは、足が悪く車椅子を使っている。彼女のマディは、全く気にしないが、フィルは卒業前のプロムでは、彼女と踊りたいと思っており、自分で義足を作成していた。フィルの父親は凄い科学者であり、フィルもその頭脳を継いでいたのだ。
プロムの前に義足が完成し、兄のハンターと共に会場の学校へ行く。会場では、何人もの学生と、教師たちが楽しんでいた。そんな会場の床を何かがうごめいている。そして、カブトガニは、とうとう学生を襲い始めた。ハンターは、人を襲っていたカブトガニと初めて対峙し、弟たちを守りながら空いていた教室に逃げ込んだ。
放射能の影響で凶暴化し、さらに巨大化したカブトガニとどうやって戦うかを模索していると、フィルが天敵を作るしかないと言い始め…。後は、映画を観てくださいね。
うーん、好きだ!本当にオバカ映画で、B級、いやC,D級映画なんだけど、こういうノリが好きなんです。だって、いつ、どこで、何が、どうして、そうなったという、ちゃんとした構成を全く無視していて、ムチャぶりというか、理屈に合わないまま突っ走るという暴走をしているんです。でもね、凄く面白いのよ。今まで、こういう映画って、”シャークネード”とか、サメ映画が専門だったんだけど、今度はカブトガニっていうことで、盛り上がっているんです。
このカブトガニ、最初はかわいい感じなんですよ。表情は無いんだけど、もさもさ動いてきて、原発を見上げていると爆発して、その爆風に巻き込まれるというところから始まるんだけど、見た目は、もちろんあの風貌だし、”さかなのこ”に出てきた”カブちゃん”と一緒ですから、かわいいですよね。
でね、放射能で進化だか何だかしちゃったと思うけど、狂暴になるってことなのよ。ここら辺は、”グレムリン”へのオマージュなのかなとも思うけど、カブトガニが、グレムリンと同じように騒ぎます。帽子をかぶってDJをしたり、お酒を飲んだり、、モグモグしてたりと、グレムリン、そのまんまでした。大体、甲殻類と意志の疎通なんて出来るのかいっ!カニやエビが、言葉を理解するなんて、聞いたことが無いけど、何だか、理解していそうでした。
最初は、かわいいカブトガニなんだけど、脱皮を経て、大きなカブトガニになります。と言っても、大きくなると、既にカブトガニではありません。仮面ライダーに出てくるような、怪人になっています。もう少し、カブトガニに近づけて欲しかったんだけど、既に、結構、遠い雰囲気になっていました。せめて、丸い甲羅はそのまま使って欲しかったな。
ほらほら、カブトガニって、ひっくり返すと、わちゃわちゃしていて、ちょっと気持ち悪いでしょ。小さい時は、あのままなんだけど、大きくなると、そのキモち悪さも無くなっちゃって、只のカニ怪人に見えちゃうのよねぇ。やっぱり、怪人にする時は、そのキモさを引き継いだデザインにしないとダメだと思うんです。あー、日本に相談してくれれば良かったのに。勿体なかったです。
そして、少しネタバレになるんだけど、この映画、監督が、ゴジラとか、特撮が大好きという事で、後半は、特撮映画に近づいています。というか、私には、ガンダム?に思えたんですけどね。見た目はサメ?っぽかったけど、ガンダムでした。アムロが”これ、動くぞ!”と言って動かしたような雰囲気で、フィルが動かすという、とんでもない設定でした。そんな短時間で出来るわけがないだろ~!って叫びたくもなったけど、まぁ、いいでしょ。地球連邦軍が置いておいてくれたのよ。
それにしても、カブトガニの1匹くらい、意志の疎通して欲しかったな。グレムリンの時も、モグワイは人間の味方だったでしょ。カブトガニの1匹くらい、味方になってくれてもバチは当たらないような。もしダメなら、ダイオウグソクムシくんが深海から出てきて、あいつらの弱点は〇〇ですとか、告げ口してくれたら嬉しかったのに。百歩譲って、せめてシャコちゃんでも良かったなぁ。
本当は、出来ればガンダム(ロボット)をサメデザインではなくて、甲殻類デザインにして欲しかったです。見ていて、ちょっと、”また、サメなんだぁ~。”って思って、テンションが下がりました。ここは甲殻類か、爬虫類、または、イカ、タコのような軟体動物でしょ。本当ならカブトガニだから、爬虫類の方が戦うにはカッコ良かったんだけど、そうすると本当に怪獣映画になっちゃうから、ダメだったのかな。
アメリカの東海岸では、日本ほどカブトガニが貴重ではないらしく、結構、生息していて、アメリカカブトガニは、医療などにも使われているらしいんです。なので、砂浜に住んでいた子が、放射能で突然変異してしまう事も、あるかもしれません。ま、最近は、環境汚染で減ってきているとは言っていましたけどね。
という訳で、この映画は、私のようにB級以下のムチャぶり映画が好きな方には良いけど、真面目に映画を観る方には、ダメな映画ですね。大笑いしながら観る映画ですので、それを解かって観に行って貰わないと、金返せ~って言われてしまいそうです。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。但し、上記のような方にのみで、一般の方が真面目に観に行く映画ではありません。こういう映画を観て、想像力を膨らます方が楽しいと言ってくれる方にお薦めしたいな。カブトガニ、可愛いもん。少し鳴いたりするんですよ。つい撫でてあげたくなっちゃうけど、腕を食われるので、触ってはいけません。(笑)ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : ああー、カブトガニ、飼ってみたいなぁ。
「キラーカブトガニ」