「フラッグ・デイ 父を想う日」父が何をしていたとしても、彼女にとっては良い父親だったんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「フラッグ・デイ 父を想う日」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

1992年、アメリカ最大級の偽札事件の犯人であるジョン・ボーゲルが、裁判を前にして逃亡した。ジョンは巨額の偽札を高度な技術で製造したが、その顛末を聞いた娘ジェニファーが口にしたのは、父への変わらぬ愛情だった。

というお話です。

 

 

1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョンが、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファーという娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく「私は父が大好き」。

 

史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか?父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは?ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく。

 

 

ジョンは、ジェニファーが子供の頃に大きな牧場を購入したのだが、借金をして購入したため、牧場の経営にどんどん行き詰まっていく。ジョンは計画性が無く、結局、全てを投げ出して逃げてしまった。牧場は人手に渡り、ジェニファーの母は荒れ、再婚をするが、ジェニファーは継父に合わず、父親・ジョンを探して、父親の元を訪ねていく。

 

ジェニファーは父親としばらく暮らしたが、ジョンに自分の知らない面があることに気が付き、母親が言っていた父親の本当の顔を少し垣間見たような気がしたのだった。でも、ジョンはジェニファーに対しては、本当に優しい父親であり、彼女が望むことは、何でも叶えてくれて、理想の父親だったのだ。なので、警察に呼ばれて、犯罪の話を聞いても、それでも父親が好きだったと言ったのだった。その父親との時間は、彼女にはかけがえの無い時間だった。ジェニファーは、ジョンとの時間を思い出す。 後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、考えさせられました。描かれているのは、娘のジェニファー目線なんです。なので、ジョンは、とても優しくて、父親らしい父親なのですが、実は、彼女が観ていない部分や、母親との会話を盗み聞きしている様子からすると、まぁ、酷い男何ですよ。行き当たりばったりで、よく言う“イイカッコしい“なんです。子供には、良いことばかり言っているのですが、それは全部借金で回されていたり、母親が苦労をしていたりと、まぁ、酷いんです。

 

そりゃ、子供からみれば、自分の望んだ通りの事をしてくれる父親は理想だろうし、遊んでくれる父親は良いパパですよね。でも、本当は学校に行って勉強もしなければいけないし、学校のお友達は親に本当の事を聞いてきているので、ジェニファーが父親を自慢すると嘘つきと言うし、自分の理想の父親と、周りの評価が全く違うんですよね。子供の頃は、それでも良いけど、段々と周りに言っていることも理解出来るようになるし、現実と自分が思っていることとのギャップがあることに気がつくんです。

 

 

ジェニファーは、父親を信じているけど、何度も裏切られることになり、母親や弟もいるので、自分だけなら良いけど、家族も振り回されることになっていたので、大変だろうなと思いました。それに、母親が依存型の女性で、前の夫がダメなら、すぐにでも新しい夫を見つけて、その人に助けて貰おうという感じなんです。

 

母親が自分で頑張って、子供たちを育てようとするならまだしも、人任せというか、男に身体を売って金を稼いでいると同じような状態なんですよね。私、こういう女って許せなくて、嫌悪感が湧いてしまうんです。そんな母親だから、継父に娘が狙われていても、全く気にしないんですよね。腹が立ちました。日本でも、そんな母親、いるでしょ。

 

 

でも、どんなに悪いことをしていた父親でも、ジェニファーにとっては父親だし、偽札を完璧に作り上げていたと言われたら、誇らしいよね。悪いことでも極めたなら、どんなに悪い奴と言われても、家族だけは良い父親だったと言って良いと思うんです。家族だけは、最後まで、味方でいてあげるべきでしょ。被害に遭われた方には謝らなきゃいけないと思うけど、それでも味方でいてあげないと。私なら、そうすると思うなぁ。ま、嫌な父親で、嫌いだったなら、仕方ないけどね。

 

この映画、実話を元に作られているそうで、その娘さんが書かれた小説をもとに、ショーン・ペンが監督と出演をし、自分の娘のディラン・ペンを主演にしたそうです。ジョシュ・ブローリンも伯父役で出演していたりしました。キャストは良いんですけど、構成がちょっと観にくかったかな。ジェニファーが、最初は小さいんだけど、どんどん成長してしまってそのスピードが早くて、一瞬、あれ?誰だっけってなる部分がありました。もう少し、説明して欲しかったかな。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。父親と娘の絆のようなものは、よく描かれていたと思うし、娘が、父親の嫌な部分を見て見ないふりをしている姿がいじらしくて、何とも言えませんでした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「フラッグ・デイ 父を想う日」