「パーフェクト・ドライバー成功確率100%の女」
を観てきました。
Fan's Voice独占試写会に参加させていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
天才的なドライビングテクニックを持つウナは、ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送」で働いている。彼女はある日、海外への逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶという依頼を引き受ける。しかし、思わぬアクシデントで依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目に。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官、さらには脱北の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院も巻き込み、命がけのカーチェイスを繰り広げる。
というお話です。
天才的なドライビング・テクニックを持つウナは、ペッカン産業に勤めている。この会社は、表向きには釜山で廃車処理場を運営しているが、裏ではどんな荷物も配達する“特送”の仕事を請け負っている。
「“特送”は郵便や宅配で送れないモノをあらゆる手を使って届けます。万一の場合?配送以外の責任は取れません。ただ、何があっても必ずお届けします。」という謳い文句で繁盛していた。
ある日、ペク社長からの指令でウナは仕事を引き受ける。それは海外ヘの逃亡を図る元プロ野球選手で賭博ブローカーのキム・ドゥシクとその息子ソウォンを港まで運び、逃がすこと。
しかし、待ち合わせ場所に、違法賭博の元締めであり、警官でもあるチョ・ギョンピルが、部下を引き連れて現れる。追い詰められたドゥシクはソウォンをウナのもとに逃がし、自分がおとりとなってチョ・ギョンピルを足止めする。依頼人のドゥシクが不在のまま、ウナは身寄りのないソウォンと300億ウォンが入れてある貸金庫の鍵を抱えて追われる事に。
貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ、冷酷非情サイコパスな殺し屋等々が、ソウォンとウナを追いかける。そして、「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院までをも二人を追うことに。命がけの追走劇カーチェイスが始まる。 後は、映画を観てくださいね。
凄い迫力でした。映画が始まってすぐに、すんごいカーチェイスがあるんですよ。それは、ウナがどれくらい腕があるかを、まず、映画を観ている人に印象付ける為のアクションなんだと思うけど、細い道を走ったり、急回転、急発進、突然に隠れたり、車なのに抜き足差し足的に逃げたり、ちょっと、派手なアメリカ映画では観れないようなカーアクションを見せてくれて、まず、最初に惹き付けられます。
そして、本編の、ソウォンを連れての逃亡劇が始まるんです。ストーリーとしては、あのトランスポーターの2と3の要素が入り混じった感じかしら。でも、演じているのが、あの”パラサイト”で、地下家族の長女役だったパク・ソダムさんと、その家庭教師先の金持ちの息子チョン・ヒョンジュンくんが演じているので、再共演なんです。パラサイトでも、素晴らしい演技を見せてくれた二人だけど、今回も面白いですよ。パクさんも凄いカッコイイけど、チョンくんが可愛いの。もー、クソガキッ!て言いたくなりながらギュギューって抱きしめたくなるくらい可愛いです。
そんな二人を、野球賭博組織のボスであり、警察官のチョ・ギョンピルが追ってきます。もちろん、ウナは、ドライブテクニックを使って、逃げ切ろうとするんだけど、相手は警察なので、携帯やスマホの位置を調べて追ってきます。車のテクニックなら負けないけど、ヤクザ相手に生身で戦うのは、さすがに辛いですよね。段々と、追い詰められて行きます。
そして、彼女のボスであるペクも見つかってしまいチョたちにボロボロにされてしまいます。ウナは、こんな風に追われる事に慣れていないのか、車はいくらでも盗んで乗り換えるけど、携帯は持ったままだったんですよ。でも、ホテルに泊まった時は、ちょっとしたトリックを使っていたので、解っているのか解かっていないのか、ちょっとよく解らない子でした。でも、普通の女性としては、強かったなぁ。このウナの裏設定として、北朝鮮から脱北した女性で、逃げる時に家族を全員殺されたらしいんです。なので、その時に、戦うことは勉強したのかしら。とにかく強かった。
この映画を試写した後に、映画ライターの高橋諭治さんを迎えてのトークショーがあったのですが、そこでも話題となったのが、車を運転するドライブテクニックが素晴らしいのと、何故か、戦う時にマイナスドライバイーを使って戦うのが、異様に強いという、ダブルドライバー使いだったという事です。肉弾戦になると、ドライバー1本で戦うから、凄いのよ。相手は筋肉質な男なのに、ウナは、細い身体で、抜群の身体能力を使って、そのドライバーをぶっ刺していくという、離れ業を使っていたんです。強かったなぁ。韓国映画といえば、”トンカチ”かと思ってたけど、ドライバーも凄いですね。
敵についてですが、その時、プロ野球賭博をしていた事が見つかって、関係者が指名手配になるんです。そしてソウォンの父親は、元プロ野球選手で、野球賭博のボスだったのですが、その組織には、もう一人ボスがいて、それが、警察官であり、ヤクザでもあるチョなんです。警察の手下と、ヤクザの手下を両方使い、ソウォンの父・ドゥシクが持ち去った、組織の資金が隠されている貸金庫の鍵を手に入れる為に追ってくるんです。ドゥシクは、ソウォンに鍵を持たせて、ウナの車に逃がします。
警察官のチョですが、”レオン”のゲイリー・オールドマンが演じていたノーマンという刑事にとても良く似ていました。あんな感じで、ドラッグはやっていなかったかな。極悪でした。平気で人を殺すような、そんな人物です。でも、コイツも、そう好き勝手が出来なくなっていきます。捜査に、国家情報院職員・ハンが首を突っ込んできます。ウナが脱北者であり、情報院が審査をした脱北者が犯罪を行ったとしたら、そのまま放置は出来ないとのことで、捜査協力をするといいながら、独自でウナを探し始めます。このハンさん、私は味方なんじゃないかなぁと思いました。どうなるのかは、映画で確認してくださいね。
”特送”の社長のペクですが、表向きは廃車工場で、裏では、外国に車を流したり、他にも色々とやっていたようなんです。そんな裏の社会で、脱北したウナを知り、自分の工場で雇ったようでした。キツい感じにモノを言っていたけど、ウナの父親的な存在だったようでした。良い社長でしたよ。そして同僚のアシフも、良かったです。
そうそう、ウナが自宅で猫を飼っていて、茶トラの可愛い子なんです。とっても懐いていて、韓国でも猫ブームなのかなと思いました。だって、いつも部屋に置いてあるカメラで、スマホを通して様子を見ていて、気持ち、解るなぁって思っちゃった。こんな世界だもん、癒しは必要よね。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当は、もう一つ超を付けたい位だけど、肉弾戦が、ちょっと調子良すぎるかなと思って、減らしました。殺し屋くらいの腕を持っているって、凄過ぎるでしょ。(笑)でも、本当に面白かったです。スカッと気持ち良くなる映画です。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」