「ブラック・ナイト・パレード」中村先生の漫画を映画化。原作が終わってから実写化して欲しかった。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブラック・ナイト・パレード」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

受験も就職活動も失敗し、恋人もいない冴えない男・日野三春は、コンビニで3年間アルバイトをしている。世間がクリスマスムードに盛り上がるある日、黒いサンタ服を着た男が突然現れ、「今日から正社員だ」と言って、三春を無理やり北極へと連れ去ってしまう。そこには「サンタクロースハウス」という会社があった。世界中の子どもたちにプレゼントを配るというサンタクロースの激務をこなすことになった三春。しかし、その会社にはある秘密があり

というお話です。

 

 

「受験失敗・就活失敗・彼女無し」コンビニ・ポーソン練間北口店で3年間アルバイトをしている冴えない男・日野三春。世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、突如、黒いサンタ服を着た男に「内定だ!今日から正社員!よろしく頼む!」と言われ、サンタ袋に食われて、無理やり連れ去られてしまう。

目覚めるとそこは、なんと北極!そして三春が働くことになった会社は、「サンタクロースハウス」!!!世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、そして黒いサンタ服を着た大勢のブラックサンタたち。ここでクリスマスに向けてのプレゼント選び、作成、配達が行われているのだった。



 

悪い子を発見するためならハッキングもいとわない、北条志乃、DQNのチャラ男、田中皇帝、まったく笑わないイケメン料理長、古平鉄平ら、強すぎる個性の同僚たちと共に、世界中の子供たちにプレゼントを配るという超激務の“ブラックサンタ”として働き始めるが、この会社にはある秘密があった。

十何年か前に赤いサンタは殺され、この世に赤いサンタクロースは居なくなった。黒いサンタは、悪い子にプレゼントを届ける仕事をしていたが、今は、仕方なく赤いサンタの代わりに良い子にもプレゼントを届けている。そして、今もクリスマス滅亡を目論む怪しい影が暗躍しており、三春たちにも魔の手が忍び寄る。三春たちはクリスマスの夜に、世界中の子どもたちへ幸せを届けることができるのか!? 後は、映画を観てくださいね。



 

私は、この原作が好きで、随分前から読んでいたのですが、まさか実写化するとは驚きました。それに、まだ、この漫画、終わっていないんですよ。私、今まで何度も書いてきたのですが、終わっていない漫画を映画化するのは辞めて欲しいんです。何故なら、映画も中途半端で終わらせることになるでしょ。それじゃ、何が描きたかったのか解らないじゃないですか。そして、今回も、謎は一切解明されず、ただ、黒いサンタクロースの会社があって、三春という真面目な青年がそこに就職するというお話になっちゃってるんですよねぇ。

 

この漫画が好きだから、あえて書きますが、実写化は待って欲しかった。商業的には、人気がある時に映画化というのかもしれないけど、今までの例から見て、人気があるから映画化すると、その後、漫画も熱が冷めていくんです。最終回に向けて、盛り上がっていくというところで、漫画の足を引っ張られるのは、辞めて欲しい。中村先生、ちゃんと最後まで描いてくれるかなぁ。

 

 

映画版は、三春が赤いサンタの正体を知り、自分も赤いサンタになると誓うところまでかな。もちろん、最初からなので、コンビニから始まって、トナカイ試験というくだりもありますよ。でも、サンタの仕事をしているだけなので、そんなに盛り上がるほどの部分は無いかな。ギャグは一杯あるけどね。

 

このブラック・ナイト・パレードは、ギャグ部分が面白いから、終わって無くても良いんだと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、やっぱり、ストーリーには、起承転結があり、原作者のプロットもある訳だから、その”起承”部分だけを映画化されても、感想の書きようがないんですよね。まだ、だって、原作からしたら、導入した部分くらいまでだし、原作だって、敵の姿が少しだけ予想出来て来たくらいなので、うーん、どうなんだろう。

 

 

でも、キャスティングはピッタリだったと思います。特に、田中カイザー役の中川さんは最高でした。そうそう、こんな感じなのよ。チャラいけど、実はっていう人なので、演技も確実な中川さんならやってくれると思ったけど、ピッタリでしたね。他もピッタリだけど、古平役の渡邊さん、もし、続編をやるなら、難しい役になっていくから大変だろうなと思いました。クネヒトは、玉木さんの声がピッタリで頭に焼き付いてしまい、これから漫画を読んでも、あの声で私の中では再生されることになりました。こんなにピッタリだったのに、何の解決もしないなんて、マジで残念だったなぁ。

 

そうそう、帽子さんの中身、今回は、あの人です。ネタバレは出来ませんが、エンドロールを観ていれば解るので、確認してくださいね。言われてみれば、声がそのままだったわね。(笑)

 

 

映像としては、ちょっとCGが陳腐だったかな。ネズミ関係が、ちょっと酷い感じがしました。もう少し、リアルに出来なかったのかしら。それとも、ワザと造りモノっぽくしていたのかな。ネズミがリアルだと、生々しくて怖いから、こんな風にしたのかな。ネズミの女王は良いけど、たくさんのネズミは、もう少しリアルにして欲しかったな。

 

今後も、もし続編を作る気があるなら、原作が終わってからにして欲しいです。いくら何でも、全く謎が解明されないままで映画を終わるなんて、辞めて欲しいな。この映画で人気が上がれば、続編って事になるのかな。うーん、難しいかも。何で、こんなに面白い漫画なのに、終りまで待てなかったのかしら。終わってからの映画化なら、起承転結があり、その中にギャグ満載で、面白かっただろうになぁ。ただ、ギャグだけの映画じゃ、身にならないんですよねぇ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。原作が好きなので、そのイメージ通りのキャラがピッタリだったことは、嬉しい事でした。でもねー、やっぱり、何を描いていたんだか解らないという内容部分は、何とも形容しがたいです。あと、CG部分も。福田監督作品、面白いんだけど、今回はどうなんだろうなぁ。とりあえずキャストは良いので、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ブラック・ナイト・パレード」