Netflix
「First Love 初恋」
をイッキミしました。やっと時間が取れました。観たかったんですよ。
ストーリーは、
1999年、宇多田ヒカルの”First Love”が発表される。それを聞いていた、同世代の並木晴道と野口也英は、北海道の高校の同級生。二人は、校内で出会い、付き合うようになった。也英は、美人で人気があったのだが、誰に告白されても断わり、晴道と付き合い始める。仲の良い二人は色々な経験をし、時には親に怒られながらも順調に付き合い、高校卒業となる。
晴道は自衛隊へと進み、也英は東京の大学へと進学する。遠距離となっても、二人の気持ちは変わらなかった。そして久しぶりに逢えることになり、レストランで食事をしていると、也英の友人が現れ、一緒に食事をすることに。そこで晴道は、自衛隊にいた自分と也英が、全く違う世界にいた事を思い知らされる。嫌な思いをした晴道は也英の前から走り去るが、直ぐに思い返し戻ってみると、ある事件が起こってしまう。
その事件から、晴道は、也英に逢う事が出来なくなり、手紙を書き続ける。也英は、違う道を歩き始め、ある場所で知り合った医者と結婚し、大学を中退する。晴道は、自衛隊で順調に訓練を重ね、航空機パイロットとしての任務に就く。
数年後、晴道は、自衛隊内で出会った女性と付き合い始める。一方、也英は、夫と離婚し、息子の親権を夫に渡して、タクシー運転手として働き始める。ある日、高校生になる息子が知り合った警備員の人に挨拶をすると、それは晴道だった。也英は晴道と気がつかず、話しを続ける田、晴道は也英だと解り、昔の恋心が蘇る。
也英は、初めて知り合う人として晴道に段々と惹かれていき、晴道は也英を昔のまま好きになっていく。しかし、晴道は、既に結婚を決めた恋人がおり、もうすぐ結婚式の予定なのだった。何処までも噛み合わない二人の恋は、これからどうなっていくのか。後は、ドラマを観てくださいね。
評判通り、素晴らしかったです。ストーリーとしては、良くあるというか、韓国ドラマで良くあるような手法というのかしら。どんなに頑張ってもすれ違っちゃう二人みたいな感じなんですよ。でも、そこはキャストの演技と演出で、とんでもなく素晴らしく出来上がってしまうところが、凄いですよね。やっぱり、佐藤健と満島ひかり、凄いなぁ。
若い頃の主人公たちを演じている子たちも、上手いんです。今から20年少し前のお話から始まるので、その時代、まだまだ、女性は、今ほど立場が強く無かったし、ドラマを観ると解りますが、貧富の差みたいなものが、あからさまでした。也英が結婚した相手が医者で、代々医者の家系みたいで、也英は良いとこのお嬢さんではないので、義母に虐められるんですよ。
今どき、医者だと儲かって偉いとか思っている奴いませんよね。美容系の開業医で儲かっているならまだしも、通常の医院とか、勤務医だったら、早く他の仕事に変わりたいと思っている方が多いんじゃないの？コロナで大変だったし、何か失敗すれば訴えられるし、口のきき方ひとつで評判がガタ落ちになるし、医者なんて、喜んでなる人、少ないんじゃないかな。昔は、先生って呼ばれて、偉そうにしていたんだろうけどね。
晴道は自衛隊のエリートです。だって、自衛隊でパイロットになれるのはエリートでしょ。沢山、お給料貰っていただろうし、待遇も良かったと思うけど、ある程度の年齢になり、腰を痛めて、自衛隊のパイロットは出来なくなってしまうんです。地上勤務でも、十分にお給料は貰えたと思うけど、晴道はパイロットを続けたかったらしく、自衛隊を辞めて、民間企業の警備員として働き始めます。民間航空機のパイロットなら、続けられる状態らしいのですが、さすがに公務員の自衛隊では、完璧でなければ許されないようなんです。で、パイロットの職を探しながら、警備員をやっているようでした。
2人の運命は、何度も交差して、近づくのですが、どうしても問題があり、一緒になれないんです。どこまで邪魔してくれてんだよぉ～って、神様に叫びたくなるくらい、上手く行かないんです。二人が、自己中心的な性格なら、きっと、直ぐに二人で逃げたりしちゃうんだろうけど、あまりにも周りの人の事を考えてしまう性格の為に、どこまでも上手く行かないんです。
也英のお母さんを小泉今日子さんが演じているのですが、この母親が、また、娘に期待をかけすぎというか、自分が人生を失敗した分、娘を幸せにさせたいと思っていて、お金持ちと結婚するのが一番幸せになれると思って、晴道を娘から遠ざけるんです。よく考えれば、自衛隊のパイロットと結婚した方が、給料も高いし、地位も高かったと思うけど、まぁ、昔の事だし、田舎の人だから知らなかったんだろうね。
晴道のお父さんとお母さんが、良かったですよ。お父さんを岡部たかしさん、お母さんを渡辺真起子さんでした。岡部さんと言えば、今、”エルピス”で大活躍だし、渡辺さんと言えば、現代映画界のゴッドマザーともいうべき方ですよ。このお二人が、晴道の中学・高校時代とも支えていて、良かったです。
このドラマ、晴道と也英の中学・高校時代から描かれているので、その時代が重要なんです。そこを、大御所の役者さんたちが支えているので、演技がブレないし、レベルが下がらないんです。高いレベルのまま、大人になるまで持って行くので、観ていて、飽きないんです。それに、1990年代後半を描いて、直ぐに2010年や、2020年に飛んでも、直ぐに理解が出来るように、話しを丁寧に繋いでいるんです。未来で切符を見つけたら、その切符はなんだったのかという過去を描いて、また、先に進んだ未来を描いてという順なのですが、それが、とても解りやすいんです。
久しぶりに、ガッツリな恋愛ドラマを観て、うん、やっぱり恋愛ドラマは、型にハマった内容でも面白いなと思いました。でも、このドラマは、どう考えても、キャスティングが最高なのと、音楽とコラボしている事、そして演出が良いんでしょうね。９話あって、大体、１時間なのですが、イッキミしても、辛くなかったもん。面白くて、次みたい、次みたいってなりました。”異世界おじさん”は、30分観ると、休みたくなるもんなぁ。(笑)
私は、このドラマ、超！超！お薦めしたいと思います。これは、誰が観ても、ハマると思いました。やっぱり、佐藤健さん、カッコいい。ホントにカッコイイです。満島さんも、ホント綺麗ですよね。二人のラブシーンは、綺麗すぎて飾っておきたいくらいだもん。整っているって、素晴らしいよねぇ。うんうん。という訳で、Netflixで、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
Netflix 「Ｆirst Ｌove 初恋」
