「Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック」
を観てきました。
ストーリーは、
アンジェラと親友ジェシーは高校を中退し、兄やその友人と共同生活を送っている。バイトをしても極貧生活からは抜け出せないが、アンジェラはジェシーの誕生日にビーチリゾート旅行をプレゼントするため、家賃に充てるはずのお金でチケットを購入。不足分の家賃を稼ぐため無理な追加シフトを入れたものの、兄のせいで刑務所に入れられたり、誤って大麻入りクッキーを食べてしまったりと災難が続く。
というお話です。
テキサス州南部の夏。親友であるアンジェラとジェシーは、高校を中退し、ダイナーでウェイトレスのバイトをしながら、兄の借りている部屋に同居していた。
ある日、アンジェラがジェシーの誕生日を記念し、ガルベストンのリゾートビーチへのバケーションをサプライズでプレゼントします。しかし、この支払を家賃として払うハズだったお金でしてしまい、今度は家賃がありません。
家賃を稼ぐため、2人はアルバイトのシフトをどんどん増やします。これで家賃はなんとか払えると思った矢先、自宅に突然強盗が押し入ってきます。強盗は先日、兄・ダスティンと話をしていた男。ダスティンが麻薬のお金を盗んだと思い、家に押し入ってきたのでした。古いTVを盗み、逃走しますが、その騒ぎに警察が駆けつけてしまいます。
家に来た警察は、家の中を見せろと言い、アンジェラとジェシーの部屋でコカインを見つけてしまいます。警察は二人を逮捕し、少年院へ送られてしまいます。バイト先への連絡も出来ず、無断欠勤となり、2日後に釈放されます。
バイト先への言い訳を考えながら上司への面会に向かおうとしますが、パーティへの誘いを受け、つい、制服を洗濯させて貰えるからという名目で、パーティ会場へ。行ってみると、そこはドラッグパーティで…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、青春を謳歌する高校中退したガールズのお話ということですが、うーん、謳歌しすぎじゃないの?(笑) 遊び周るのは良いけど、ドラッグをやり過ぎだと思うんです。これだけの量を、この年齢で吸っていたら、中年になる前に脳がスカッスカになっちゃいますよ。記憶力は低下し、思考能力も低下して、運動能力も危なくなるんじゃないかな。瞬発力は出そうだけどね。
ちょっとおかしいなと思ったのは、高校を中退したという事なんだけど、途中で、一度だけ、今日は高校に行く日だという訳が出たように思うのですが、私の勘違いかしら。定時制のようなモノに通っていたのかな。バイトにたくさん入ると言っていたので、普通の高校には行っていないだろうと思うけど、何か、その辺りがしっくりこなかったなぁ。
アンジェラとジェシーは、若いからという事だとは思うけど、本当に目の前の事しか見ていないんです。それこそドラッグをやったら、脳がおかしくなるとか、警察に捕まるとか、先の事を心配するでしょ。でも、二人は、先のことはお構いなし。気持ち良くなりたいからドラッグを吸う。お腹が空いたら、何か目の前のモノを食べる。お金が欲しかったら、誰かから奪う。そんな感じなんです。
だからスーパーで、便秘にはフルーツが良いと言って、プルーンを買おうとするんだけど、袋に入れながら、つまんで食べちゃってるのよ。おいおい、食べた分も払いなさいよって感じでしょ。でも、食べたいから食べるって、それだけなの。もう、本能のみで動いている、低俗な動物としか思えないんですよねぇ。
若い頃はそんなもんだと思うかもしれないけど、そうでもないですよ。経験が少ない分、メチャはするかもしれないけど、自分の身体が壊れるという事は解るだろうし、犯罪は悪い事だって教わってるでしょ。見ていなければ、何をやっても良いっていうのは、やっぱり野生動物だよね。人間としてのモラルが欠如しています。ドラッグや大麻をやってしまうと脳が破壊されるので、大人になってもモラルが無くなるとは聞いたことがあります。だから、”ダメ、ゼッタイ!”って言っているのにね。
それにしても、こんなに好き勝手にやっていて、生きていけるんだから、良い時代です。羨ましいくらいです。自分が彼女たちと同じように出来るかといったら、出来ないですもん。色々な事が頭を過ぎっちゃって、何も出来ないと思います。大体、高校を中退する勇気が無いもんなぁ。どうしても先の事を考えちゃうと、高校、大学進学と思っちゃうでしょ。全てを捨ててなんて、恐くて出来ないし、まして、仲の良い友達と一緒になんて、こんな友達作れなかったもん。そこら辺が、とっても羨ましいです。アンジェラとジェシーは、いつまで一緒にいられるのでしょうね。出来たら、年を取っても一緒に仲良くしていて欲しいな。
おとぎ話のようなコメディ青春ドラマでしたが、楽しい作品でした。彼女たちの行動は、めちゃくちゃだけど、映画で観る分には、他人に害は無いし、良かったと思います。楽しめました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。めちゃくちゃだけど、ちょっとおしゃれだし、カッコいいし、モラル欠如の行動が許される映画の中で、存分に暴れてくれていて、笑ってしまいました。未成年と言っていたけど、実際は、30歳近い女優さんが演じていて、その辺りも、笑えます。可愛いから10代に見えるけど、もう29歳とかなので、時々、横顔とかに、オバサンが見え隠れします。(笑)でも楽しめますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック」