「チケット・トゥ・パラダイス」
を観てきました。
ストーリーは、
元夫婦のデヴィッドとジョージアは20年前に離婚して以来、いつもいがみ合ってばかりいた。そんな2人の愛娘リリーがロースクールを卒業し、旅行に行ったバリ島で出会った男性と結婚するという。弁護士になる夢を捨てて会ったばかりの男と結婚するなどあってはならないと、デヴィッドとジョージアは現地へ赴き、娘の結婚阻止に向けて協力することになる。
というお話です。
デヴィッドとジョージアは20年前に離婚した、元夫婦。必要に迫られて会う事があると、いつもいがみ合いばかりしている。愛娘リリーのロースクール卒業式に招かれ、逢いたくないと思っていたが、席が隣同士でどうしようもなく、顔を合わせることに。
無事に卒業したリリーは、卒業旅行のため、友人のレンと一緒にバリ島へ旅立った。娘を送り出して一安心していた二人の所に、数日後、リリーからメールが届く。現地で出会った男性と結婚したいというのだった。数日前に旅立ったばかりなのに、いきなり結婚!そんなスピード婚でしあわせになれるハズがない。弁護士になる夢を捨ててまで、結婚するというリリーを止める為、二人は急遽、南国の島へ向かう。
デヴィッドとジョージアは、若い頃によく考える間もなく、デキ婚をしてしまい、5年で破局したのだった。そんな自分たちと同じ過ちを繰り返して欲しくないと考える二人は、結婚を阻止する為に、仕方なく協力することを約束する。しかし、正面から反対したのでは、リリーは反発することが判り切っているため、表向きは賛成する態度を取りながら、結婚を阻止する作戦を考える。
結婚までの数日間、何とか相手の男を倒そうとするが、素直で良い青年のために、何も出来ない。そんな所に、ジョージアの彼氏まで現れ、混乱が大きくなっていく。そして…。後は、映画を観てくださいね。
うーん、ちょっと懐かしい感じがする映画でした。これは、若い人にはウケないだろうなぁ。というか、観に行かないでしょうね。きっと、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの若い頃を同年代で観てた方々、年配の方向けの映画って感じかな。内容も、現実逃避している夢物語なので、まぁ、映画だから良いんですけど、内容は、とても薄っぺらいです。何も考えなくて済むので、楽しいんですけどね。私は、ジョージ・クルーニーもジュリア・ロバーツも、ずっと観てきた年代なので、楽しめました。
20年も前に離婚した夫婦が、一人娘のスピード婚を止めるために、協力をするというお話ですが、そもそも、ロースクールを卒業した娘なら、既に25歳以上でしょ。もう、親が口出しする年代じゃないですよね。ま、でも、祝福して欲しいから、娘のリリーは結婚式に二人を招くんです。
相手は、バリ島で海藻の養殖をしている青年で、一族で一緒に暮らしています。その海藻って、乾燥して日本に輸出しているんだと言っていました。日本は、きっと高く買ってあげてるんだろうけど、台風が来たり、地震で津波が来たりしたら、あっという間にやられちゃいそうな、簡単な養殖場なんです。南国の人たちって、もしものことを、全く考えないのかしら。とっても幸せそうではあるんだけど、観ていて、不安になりました。映画だから良いとは言え、もう少し、危機感を持って欲しかったな。
そんな青年とリリーは、1週間ほどで結婚を決めたと思うんだけど、ロースクールを卒業した程の優秀な頭を持っているんだったら、もしものために、結婚はしたとしても、弁護士の資格は取っておかないと困ると思うよ。映画の中では、弁護士になる夢を捨ててと言っていたので、試験を受けるのを辞めちゃうんだと思うけど、それは、夫になる人も、その一族の人たちも、資格だけは取得して欲しいと言ってあげないと。
能ある鷹は爪を隠すと言うけど、どんな生活をするにしても、能力は無駄になることはありません。普段は使わなくても何かの時に役に立つから、身に付けられる能力は付けておくべきです。両親は、結婚を止めるんじゃなくて、結婚してもイイから、資格は取りなさいと言うべきなんです。それが娘の為になるでしょ。間違ってますよ。
デヴィッドとジョージアは、喧嘩をしながらも、結婚を止めるために、表向きは微笑みながら、指輪を隠したりと、無駄な努力を続けます。うーん、作戦が陳腐過ぎて、ちょっと付いて行けないと思ったけど、ワザとなんでしょうね。現代にはそぐわない、オジサン、オバサンが頑張っているぞって姿を見せるためなのかなと思いました。いやぁ、お二人とも、良い年の取り方をしてますね。それこそ”ダサい”感じが、よく出ていたと思います。監督も上手いなぁと思いました。
それにしても、自分が年を取ったと感じました。そりゃそうですよね、ジョージ・クルーニーやジュリア・ロバーツが、もう、50代半ばなんですから。「プリティ・ウーマン」を観た時、なんて綺麗な女優さんなんだろうと思ったのを覚えています。友達と観に行ったと思うなぁ。親に連れて行って貰うには、ちょっと恥ずかしい内容でしたもんね。
話を戻して、軽いラブコメに仕上げてあるので、娘の恋愛だけじゃないですよ。もちろん、デヴィッドとジョージアの、もしかして”モトサヤ?”的な展開もあります。でも、どうなるかはお楽しみです。だって、ジョージアのパイロットの彼氏も出てきますし、問題は山積です。まぁ、コメディですからね。
それにしても、バリの海は綺麗だったな。懐かしいです。もう何十年も前に、何度か行きました。楽しかったな。もう、そろそろ海外にも出て行きたいんだけど、イマイチ、力が出ないんだよなぁ。でも、どこかに行きたいな。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。あまり若い方には、ちょっとどうかなと思うけど、ジョージ・クルーニー&ジュリア・ロバーツと同世代の方々には、喜んでいただけると思います。軽いラブコメなので、頭を使わず、ぼんやり観に行けば、とっても楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「チケット・トゥ・パラダイス」